民進党の蓮舫代表は25日、加計学園問題についての参院予算委員会での質疑後に国会内で記者団の取材に応じた。

 集中審議での質疑を通して国民の疑念は晴れたのかと問われると、「残念ながら疑念は深まった。私たちや国民が求めているのは丁寧な口調ではなく、確たる記憶や動かない証拠だ。しかし確実なものは何一つ出てこなかった。特に『1月20日に加計学園が実施主体だと知った』という答弁は実はうそだったと今日明らかになった。うそを守るために、過去の答弁をすべて修正していくというやり方は、『丁寧な答弁』とは思えない」と述べた。

 稲田防衛大臣の日報に関する新たな情報が防衛省内部から流出していることについては、「ゆゆしき事態だ。稲田大臣は『統制が取れている』と言っていたが、ではなぜ次々と新たな情報が内部から漏洩するのか。なぜ陸上自衛隊員と思われる方がインタビューに答えているのか。これは大臣に対する不信感と内部告発だと思う」と答えた。

 臨時国会の召集時期について明確な答えがない中、今後どうやって疑念を晴らしていくのかという問いには、「『丁寧に説明をする』と何度も言った総理の言葉は重い。引き続き予算委員会や関連委員会、あるいは臨時国会で説明を求めていきたい」と語った。