党役員会見に関する基本的な方針について

蓮舫代表記者会見

2017年8月3日(木)12時30分~12時41分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=E19OryViag8


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○内閣改造について

【代表】
 きょう8月3日、内閣改造が行われます。既に、ほぼ全ての大臣の名前が確定したかのように報道されております。実際どのようなメンバーになるのか、しっかり見させていただきたいと思いますが、とりあえずは新しい内閣、しっかりとした仕事をしてもらいたい。このことは私からもお伝えをさせていただければと思います。
 ただ他方で、内閣がリニューアルしたところで、加計学園の問題、森友学園の問題、国有地払い下げ、あるいは規制緩和の途中経過の不明朗さ、こうした疑惑がなくなるものではありません。あるいは前防衛大臣が組織的に隠蔽を行った疑惑のある南スーダン(PKO)の日報の問題、あるいは防衛省内のガバナンスの問題も消えてなくなるものではありません。引き続きこの部分は疑惑解明、一体、実態は何だったのか。そして再発防止を、野党としてはしっかりと国会で提案していきたいと思っています。
 そもそも、既に、開かれる予定であった衆議院の安保委員会あるいは参議院の外交防衛委員会ですが、これがほごにされて、来週開かれる予定と国対委員長同士では合意をしていたのですが、自民党衆議院の国対委員長が代わられたそうですので、この約束もぜひ守っていただきたいというのは、強く山井和則国対委員長にはお願いをしているところでございます。


■質疑

○内閣改造について

【朝日新聞・中崎記者】
 冒頭発言に関連して、内閣改造について伺いたい。正式には午後にもということだが、今ご発言があったように、各紙でほぼ全ての大臣の名前が出ている。代表としてお名前を見た時に率直にどのようにお感じになったか、ご感想があれば伺いたい。

【代表】
 自民党らしい伝統的な内閣ではないでしょうか。初入閣の方達はそれぞれ派閥からお出しになられていますし、これまで既に大臣を経験した、ある意味で長老の方達が入っておられて、とにかく失言やスキャンダルでミスを犯したくないという思いが強く透けて見えるような気がいたします。

【朝日新聞・中崎記者】
 冒頭でもあったが、加計問題や森友問題、あるいは日報問題、関連する大臣が結構代わっていると思う。特に日報問題では安全保障委員会や外交防衛委員会、衆参の委員会で稲田前大臣を参考人として呼ぶかどうかをめぐっても自民党側は少し後ろ向きな対応をされていて、内閣改造でこの問題に対して少しふたをして終わらせるような動きもあると思う。代表としてはその点はどのようにお感じか。

【代表】
 人が代わっても、疑惑は変わりません。人を代えても、疑惑は終わらせることができません。
 特に森友学園の場合には、国民の財産の国有地を不当に払い下げ、また新たなテープがテレビ報道等でなされておりますが、近畿財務局・財務省もわかった上でディスカウントをしていたのではないかという疑いが新たに出てきていますので、この問題は、人が代われど、人が代わったからこそ、しっかりと疑惑を解明するべきだと思っています。

【日本経済新聞・加藤記者】
 今回の内閣改造で野田聖子さんが総務大臣に起用されるということで、これまで閣外でやや政権に批判的な意見だったり物申したりするご発言も多かったと思うが、野田聖子さんを、やや距離を置く人を閣内に入れるといった安倍総理の姿勢についてどう評価されるか。

【代表】
 ご質問の部分で私の認識と違うのは、野田聖子代議士は、安倍内閣に対して批判的な発言をしたのではなくて、極めて真っ当な感想を述べ続けていた、勇気あるお人だと思っています。その部分では、それを「批判的」と受け止めて内閣に入れたのであれば、それは囲い込み人事だと思いますが、その部分では安倍総理は野田聖子代議士の真っ当な政治家としての資質に着眼したのではないかと、そのように思います。

【朝日新聞・中崎記者】
 もし言葉が頭に浮かんでいたら伺いたいが、今回の内閣改造、野田さんや河野太郎外相が目玉と報じられているが、今回の改造を代表として一言で、何とか内閣とか、現時点で言い表す言葉が浮かんでいたらご紹介いただきたい。

【代表】
 全く印象のない内閣だと思います。

○南スーダンPKO日報問題 稲田前防衛大臣の参考人招致の必要性について

【NHK・黒川記者】
 安保委に関連してあらためて伺いたいが、稲田前大臣は辞任されたが、あらためて安保委への出席が必要だとお考えか。

【代表】
 当然です。この南スーダン(PKO)の日報の問題、陸自にデータが残っていたこと、それを知っていたのか知らなかったのかがあやふやになったまま、陸自側からの公然とした情報漏えいで疑惑が深まったまま稲田(前)大臣はお辞めになっていますので、新しい大臣はこの途中経過を説明でき得ないと思う。ならば、それを知っている張本人である稲田前大臣は当然国会には参考人として来ていただいて、知り得る限りのことをしっかりとお話ししていただく責任があると思っています。

○党代表選挙について

【読売新聞・森山記者】
 きのう両院総会で、代表選の日程や党員・サポーターを入れる形式を正式決定されたが、出席者の意見の中でも、早期解散を警戒して短縮を求める声もあったかと思う。あらためて今回の代表選で党員・サポーターの方の投票を入れる意義について、代表からお聞かせ願いたい。

【代表】
 規約に基づいて、党内民主主義はやはり党員・サポーターの皆様方にご参加をいただくと規定していますので、それにのっとった形だと思っています。

○党代表について

【フリーランス・横田記者】
 去年の夏を振り返って、都知事選に出馬するのではないかという見方、実際に出馬を促す声もあったと聞いているが、今にして思えば、知事選に出て、代表については岡田・枝野体制を続けていたほうが民進党のためになったのではないかと後悔するお考えはあるか。

【代表】
 ないです。

○神奈川県横浜市長選挙の結果について

【フリーランス・横田記者】
 横浜市長選の真っ最中に辞意表明されることになったが、国会で「カジノ法案」の時に党首討論までされてカジノ反対を訴えられた民進党としては、まさにカジノを争点とした横浜市長選で、自主投票ではなく反対派の候補を推薦する与野党対決の構図に持ち込むべきではなかったか。実際に江田憲司代表代行は伊藤大貴候補を党として支援・推薦しましょうと提案したと聞いているが、なぜそういう形にならなかったのか、経過を含めて伺いたい。

【代表】
 基本的には、市長選挙ですから県連の決定を私達は尊重する立場です。今回の神奈川県連は自主投票という形で決めていますので、今言った前提は当てはまらないと思います。

【フリーランス・横田記者】
 民進党が何をするのかわからない政党と言われている中で、国政でカジノ反対を打ち出したからには、地方選とはいえ、県連任せにするのではなくて党も積極的に関わって争点づくりするべきだったのではないか。

【代表】
 組織論としては違います。

【フリーランス・横田記者】
 自主投票になった県連の牧山ひろえ参議院議員に、林文子さんを応援する理由について聞いたところ、カジノについては市民の声を聞いて決めるという一筆を、林市長の応援をする前に面談をして文書を交わしているということだが、その文書をご覧になったことはあるか。

【代表】
 神奈川県連の機関決定を党本部としては尊重する。そこに尽きます。

【フリーランス・横田記者】
 民進党の国政での立場と地方選挙が矛盾するというふうに有権者・国民には映ると思うが、その点について、牧山ひろえさんが林文子市長と交わした文書について公開するべきだと思われるか。ご覧になっているかも含めてお答えいただきたい。

【代表】
 全く承知していません。