党両院議員総会で選出された主要役員が5日午後、最初の執行役員会を終えたのちに記者団の取材に応じた。

 前原誠司代表は、大島敦幹事長について、「もともと幹事長部局をしっかりと守ってもらうのは、社会人経験もあり、人徳もあり、多くの方々に慕われている大島さんにお願いしたいと思っていた」と話し、総合的に判断しての人選だったと述べた。今後、どう党運営を行っていくのかとの質問には、「力を合わせていただき、私はとにかく皆さんの力を引き出す役割に徹して党をまとめていきたい」と述べた。これまで選任された役員中、女性がゼロであることについて指摘されると、「副代表など、さまざまなポストがあるので、そこで女性に活躍していただける場をしっかり設けていきたい」と答えた。

 枝野幸男代表代行は、「代表をしっかりと支え、党が一体となって前に進んでいるという姿を示していけるよう頑張りたい」と強調。代表代行としての自身の役割について「代表と相談をしながら、特に選挙の応援など外に向けての発信は期待されていると思うのでそこはしっかりとやっていきたい」と述べた。

 大島敦幹事長は、幹事長就任の意気込みを聞かれ、「できるだけ朗らかに明るくやっていきたい。わが党には素晴らしい人材が多い。来年までには選挙があるので、多くの人材を巻き込みながら選挙態勢をしっかりと作っていくことが、現職国会議員、各総支部長に対する使命だと考えている」と答えた。

 階猛政務調査会長は、「前原さんがこの民進党という野球チームのキャプテンだとしたら自分はバッティングピッチャーでありたいと思っている。その心は、1つでも多く、良い政策、良いボールを党の仲間に投げてあげて、それを思い切りフルスイングで世の中に打ち込める、そういう役割を果たすのが自分の仕事だ」「代表選挙で前原代表が掲げたAll for Allという理念を政策に具現化する、こういったことに取り組んでいきたい」と表明した。