民進党は5日午後、両院議員総会を党本部で開き、中川正春衆院議員を両院議員総会長に選出するとともに、前原誠司代表が提案した党役員人事を一括で承認した。両院の党所属国会議員を前に前原代表は「国民に対する責務を果たす一点で結束し、それぞれが役割を果たしていただきたい」と呼びかけた。

 前原代表は役員人事案の提案に先立ち、10月22日の衆院総選挙実施の可能性にも触れながら、今後の国会及び政策対応のあり方について方針を示した。国会対応をめぐっては森友、加計学園問題に対して「国民が到底納得していない。徹底追及していく」と表明。政策面では、代表選を戦った枝野幸男議員が主張した「お互いさまに支え合う」と、自身が唱えた「All for All」を「共通した社会像だ」と指摘。「これを明確な選択肢として国民に提示する。それがわれわれの役割、歴史的な使命だ」と述べ、総選挙に向けたマニフェストに盛り込んでいく考えを示した。

 10月22日に実施される青森4区、新潟5区、愛媛3区の3選挙区での衆院補選に向けては「多くの世論調査で内閣不支持率が支持率を上回っていることを考えた時に、われわれが果たさなければいけない役割は極めて大きい。3選挙区で全力を挙げ、国民の皆さまの声に応える。そういう戦いを全党一致で取り組みたい」と意気込みを語った。

 来たる衆院総選挙については、早ければ10月22日か年内、どんなに遅くとも1年3カ月後には行われるとして、「われわれが選択肢を示すことは、民進党のためではなくて、歴史的使命、国民に対する責務だと強く感じている。しっかり次の総選挙で政権交代を果たす」と決意を示した。

 役員人事について、常任顧問に岡田克也衆院議員、代表代行に枝野幸男衆院議員、幹事長に大島敦衆院議員、常任幹事会議長に高木義明衆院議員、政務調査会長に階猛衆院議員、選挙対策委員長に長妻昭衆院議員、国会対策委員長に松野頼久衆院議員、組織委員長に泉健太衆院議員をそれぞれ充てることを提案し一括で承認。他の役員人事のうち両院議員総会の承認が必要な副代表と会計監査の選任については代表に一任された。

両院議員総会

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