党役員会見に関する基本的な方針について

前原誠司代表記者会見

2017年9月28日(木)15時50分~16時47分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=Cd4Rpia7PkM


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○衆議院解散・「希望の党」との連携について

【代表】
  まず、解散についてでございますが、再三再四、我々が国対や、あるいは4党の幹事長会談での申し入れを行っていたにもかかわらず、全く議論をせずに冒頭解散、これは戦後初でありますが、冒頭解散をしたということについては極めて強い憤りを感じております。暴挙であると思っております。
 しかし、解散がなされました。我々としては、安倍政権をストップさせる、そのために、常に言っておりました1対1の構図に持ち込むというところの結論を言って、常任幹事会・両院議員総会で(了承)いただきましたので、そういった方向の中でこれからは取り組みをさせていただきたいと考えております。


■質疑

○衆議院解散・「希望の党」との連携について

【テレビ東京・大江記者】
 代表に就任されて1ヵ月足らずで大きな決断をすることになったが、この間どういう思いで決断に至ったのか。

【代表】
 おっしゃるように、9月1日に代表に選ばれて、まだ27日目でありますので、本当に目まぐるしい1ヵ月弱だったと思います。
 しかしながら、山尾さんの問題、相次ぐ離党者、そして解散という形になりまして、我々としては、どう国民に責任を果たしていくべきなのかということを常に考えながら行動してまいりました。そして皆さん方に常に申し上げてきたように、どうすれば小選挙区で1対1の構図に持ち込めるかということを考えておりました。
 4党での協力ということも選択肢であったと思いますが、やはり一つは、我々としては政策理念というもの、あるいは方向性で一致するところとより協力をしていきたいということの中で、この10日余りでありますが、小池さんサイドといろいろ話をしていく中で、内々、きょうに至る合意を2人の間で行うことになりまして、そして結果としてきょうの常任幹事会・両院総会での決定に至ったということであります。
 早速これからは政策のすり合わせ、そして候補者調整、息のつく暇のない状況になります。もう早速、先方から候補者調整についての提案がありましたので、それにもう実務的にはかかったところでございます。日がございませんので、しっかりと大事な条件を整えていきたいと考えております。

【TBS・金平記者】
 今回の決断、非常に劇薬というか、両院議員総会が終わった時に、ここに参加されていた方が、次の選挙では党名が消えるわけであるから実質的な解党的な合流だというふうに自分は考えている、とおっしゃっていた。こういうご意見を伺ったが、前原代表はそのことについてどうお考えか。
 もう一つ。前原さんご自身は、出馬する際、この提案に従えば「希望の党」公認ということで出馬なさるということでよろしいか。

【代表】
 我々は長い政治生活の中で、ともに社会を考え、そして政策を磨いてきた仲間がたくさんいます。そしてその仲間との共通する社会像、自民党の自己責任型社会ではない、支え合いの社会というものをつくりたいという思いは一切変わっておりません。それを何とか実現したいという思いでございます。
 ただ、幾ら商品がよくても、お客さんに買ってもらえなければ物は売れません。そうした、お客さんに買っていただける土台をまずはしっかりつくっていこうということの中で、今回の決断をさせていただいたということでございます。
 今後、政策合意の中で我々が目指す社会像というものをお互い共有する、今度は大きな仲間になるわけでありますが、共有する中で、その社会実現のために頑張ってきたいと思っております。
 二つ目のご質問でございますが、まだそこは、「希望の党」の公認候補で出るのか無所属で出るのかということについては、まだ決めておりません。
 これは極めてテクニカルな話でございまして、法律上は、民進党籍を残したまま例えば「希望の党」というある党の公認候補になることは法律上問題ありませんが、これについてどう考えるかということを少し整理をしながら、10月10日までには結論を出したいと思っております。

【TBS・金平記者】
 解党的合流ではないということか。

【代表】
 私は、小池さんのおっしゃっている「アウフヘーベン」、つまりは「止揚」だと、こう思っています。

【東京新聞・山口記者】
 先ほど代表は、10日余り小池知事と話し合ったとおっしゃった。この10日ほどを振り返れば、先週、4野党の幹事長会談を設けて、小選挙区での候補者一本化に向けて模索するということをおっしゃっていた。そうすると、両にらみで両党と交渉していたことになるのかということと、その一本化について、この4野党で足並みが乱れるということで、1対1の構図というのをしっかりつくれる、実現できるというふうにお考えになるか。

【代表】
 まず、4党の幹事長で集まったのは、「国会を開け。冒頭解散はまかりならん」ということで、それを確認するための4野党の幹事長会談でございましたので、言ってみれば、候補者調整とか、我々は一回も使ってない言葉でありますが「一本化」とか、こういうものの集まりであったわけではありません。
 他方で、小選挙区でありますので、1対1でどう戦う仕組みをつくるかということについては、それは今後も模索していくことにはなるのだろうと思います。
 一つの今回の結論として、この「希望の党」と一緒にやっていくことになりましたが、ほかにも野党はおられるわけでありますので、これをどういうふうにしていくかということについては今後、小池代表の意向も踏まえながら模索をしていくということになろうかと思います。

【フリーランス・横田記者】
 「希望の党」に公認申請しても、拒否・選別されるおそれはないのか。旧社民党出身者は受け入れない趣旨の発言を小池代表がしているし、特にきのうも細野さんが安保法制の白紙撤回は当然見直すという発言をして、今まで民進党の立場、主要政策の安保法制白紙撤回、特定秘密保護法・共謀罪廃止、その旗を降ろすことになるのではないかという懸念がある。排除の論理、リベラル派と、その主要政策の見直しを迫られるのではないか。2点について伺いたい。

【代表】
 我々は一緒にやってきた仲間でございますので、この仲間の公認を目指すということで、これから交渉していくということになろうかと思います。それは、もともとどこの党にいたかどうかということは、もう一緒になったからには私どもは関係ないという立場で臨んでいきたいと思っています。
 私、細野さんがどういうご発言をされたかということについては存じ上げませんが、安保法制の廃止、憲法違反の廃止ということを決めたのは細野政調会長の時だったと思います。そういう意味においては、憲法違反というものについて、その疑義があるものについての白紙あるいは見直しについては、我々は少なくとも細野さんとの間では合意できるのではないかと思いますし、我々も何も日米安保がだめだと言っているわけではなくて、日米安保は極めて重要である。そして、日米防衛協力のための指針、ガイドラインの見直しによって、日米の防衛協力を進めていこうと。こういうことの中でお互いの政府で合意したことを、それぞれの国が対応策、法整備を行っていくことの中で行われたことについては、全て「ノー」ではありません。
 したがって、我々はすき間のない形で、見直しはするけれども新たなものを現実的にアメリカとの交渉の中で模索をしていくということでありますので、合意はできるのではないかと私は思います。

【読売新聞・前田記者】
 衆院選のことだが、民進党籍を残したまま「希望の党」から出るのか、もしくは完全に離党して、「希望の党」に移籍して、それから出馬するのか。

【代表】
 けさも小池さんサイドと話をしまして、今民進党に所属をしている方が「希望の党」の公認候補になる場合は、離党して出るということを確認をしております。
 私が先ほどお答えをしたのは、私、民進党の代表ですので、私が離党すると民進党の代表がいなくなります。参議院議員も自治体議員もおられる、そして党員・サポーターもいる。全国に組織がございますので、私は民進党の代表を辞めるつもりはありません。したがって、衆議院選挙に出る時にはどういう形で出るかということについては、私自身の問題としては、どうしようかということについては今後検討を加えて判断をしたいと思っております。
 あとのメンバーについては離党して、当然ながら「希望の党」から公認候補として出るということであります。

【TBS・小林記者】
 所属議員が全て離党して公認申請をするということだが、リベラル派の議員の中からは、公認が得られる保証がないのに離党させるということは代表として無責任では、という声も上がっているようだが、代表としてどのように受け止めているか。

【代表】
 これから公認候補を決めていく作業をしますし、我々の要望というものをしっかりと先方にも伝え、もうこれから「先方」とか「こちら」とかいうことではなくて、同じ党で政権交代を目指すということになりますので、できるだけ早くこの公認調整は行っていきたいと思います。
 もう既に先方から我々の公認候補のリストを欲しいという話がありまして、そこをこれから相互に確認をし合っていく作業を何度か行う中で最終調整をしていきたいと考えております。

【「サンデー毎日」・河野記者】
 共産党との選挙協力についてお聞きしたい。既に共産党の候補を取り下げた地区などあるが、そういった地区での共産党への対応はこれからどうなっていくのか。

【代表】
 北海道、あるいは熊本において、民進党の県連でそういうお話をされてきたということについては認識をしておりますが、これは党本部にまだ上げていただいておりませんでした。こういった問題は党本部で決めることでありますので、あくまでも都道府県レベルでお話をされてきたという認識で今おります。

【NHK・笈川記者】
 今の関連だが、先ほど代表は、1対1の構図に持ち込むために引き続き調整したいというお話があった。一方で共産党との間では、理念・政策の一致がなければ、ということを再三強調されていたかと思うが、今後その1対1に持ち込む上で、共産党との関係、どういう絵図を描いていらっしゃるのかというところをあらためて伺いたい。

【代表】
 今までは民進党の代表としてお答えをしてまいりましたが、これからは新たな政党という形の中で、この代表は小池さんがなられるわけです。もちろん我々は一致協力して一体化をしていくということに、これからプロセスを経てなっていくわけでありますが、小選挙区というのは1対1に持ち込んだほうがいいと。しかしながら、これをどういう形に持っていくかということについては、「希望の党」という新たな党の中で話し合い、決めていくことになろうかと思います。

【NHK・栗原記者】
 事実上、「希望の党」に合流するという形になるが、あらためて、民進党という党はどうなるのか。

【代表】
 二つの意味で、お答えをしたいと思います。
 私は、きょうの両院議員総会の冒頭でもご挨拶申し上げたように、我々の理念・政策の旗を、あるいは求める社会像をおろすつもりは全くありません。それを実現するために我々は、新たなところにみんなと一緒に合流をし、そしてその社会の実現を目指すという、つまりは民進党の掲げた社会像を実現するという思いは全く変わっていないことは、まず申し上げておきたいと思います。
 その上で、少しテクニカルな話になりますが、衆議院の候補者になる人は離党するわけですね。しかしながら、参議院、そして自治体議員、また地方組織、党員・サポーター含めて、民進党として残っているわけであります。こういうものについては衆議院選挙が終わった後に、どういう形でまた合流をするかということについては、しっかり私は民進党の代表として残りますので、その選挙後に一つになることを目指して努力をしていきたいと考えております。

【「BuzzFeed・Japan」・石戸記者】
 前原さんはいつも、政策理念の一致が大事であるというようなことをおっしゃってきた。掲げた社会像についておろすつもりはないということだが、これが小池さんと、特に安倍政権に対して90点というような過去の発言があったが、そういうことを掲げてきた小池さんとどうして一致できると思ったのか。この最大の根拠が選挙戦略以外であれば教えていただきたい。
 もう一点。これまで掲げてきた「All for All」、井手(英策)さんの理論に非常に近いと思うが、この井手理論に基づく社会政策というところで、「希望の党」側と一致できると思っているのかどうかというところを教えていただきたい。

【代表】
 2番目のご質問からお答えすると、我々の金看板である「All for All」の重要性については認識をしていただいている。これは確認をしております。
 そして、例えば「希望の党」が掲げておられる、「原発ゼロを目指す」。これはまさに我々が「2030年代原発ゼロを目指して、あらゆる政策資源を投入する」ということにシンクロするものでありますし、また、地方主権、これは民主党政権の時に我々「1丁目1番地」と申し上げてまいりました。とにかく、地方でやれることについては徹底的に地方でやっていくのだということについては、我々の考え方と極めて近いものがあるのではないかと、こう思っております。また、憲法についても、中身についてはいろいろな議論がありますが、我々が用意していた今回の選挙の政権綱領の中でも憲法改正項目をまとめておりました。我々はガチガチの護憲の政党ではありません。したがって、憲法改正でも自由にその項目の中身について議論をしていきたいと。さまざまな点で、この共通点、方向性としては同じくするものがあるのではないかと、そういう認識でおります。

【時事通信・岸本記者】
 今の質問の関連だが、冒頭でも代表は、安保法制について違憲だということをおっしゃっていた。「All for All」のかなめというのは、やはり消費税を増税することだと思う。小池さんは消費税に対しては反対、安保法制に関しては容認する考えを示しているが、そこがどうして政策が一致するとおっしゃるのか。

【代表】
 まず、「All for All」の考え方は、私はどういうことを皆さん方に申し上げてきたかというと、もう法律で2パーセント上がることは決まっている。したがって、それを前提に組み替えをするという議論で、支え合う社会の強化というものを申し上げてきたわけであります。
 つまりは、消費税が上がるという前提でありましたので、その財源規模を例えばほかに財源を見出すということになれば、別に消費税でそれを担保する必要はないわけでありまして、他のものについての財源を見出すことを行えば、我々がやろうとしていた社会像というのはまず第一歩を踏み出せるということだと思います。したがって、消費税についての意見が根本的に違うとかいうことではない。
 我々は、繰り返し申し上げますが、消費税が法律で決まっていると。上がることを前提に、その財源を当てにして何をやるかということを決めていたわけでありますので、もし消費税にそれを頼らないということであれば、新たな財源を見出すということの中で、それを実現するための取り組みは我々は提言していきたいと考えております。
 安保法制は、先ほど申し上げたように、我々としては違憲の疑いのある安保法制については、その部分は白紙撤回をし、新たなものをつくり、そして日米防衛協力のための指針、ガイドラインというのは政府間で決めたことでありますので、これを一方的に政権が代わったからといって破棄するというのは無責任だろうと。したがって、アメリカとの話し合い中で、現実的に、シームレスに、空白の生まれることなくしっかりと話をする中で現実的に対応していくということでありますから、矛盾は生じないと私は思います。

【テレビ朝日・白川記者】
 「希望の党」の代表は小池さんなのでというご発言があったが、前原さんは「希望の党」において何らかの役職というか、民進党の代表には残るということだが、選挙後も含めて何らか「希望の党」でのスタンスはどういう位置づけになるのかということと、あと候補者調整はこれからということだが、少なくとも今民進党の現職の方々については公認が全員得られるとか、そういう条件というのは何か現時点で整っているものはあるのか。

【代表】
 まず、役職については何も決まっておりません。私が聞いておりますのは、代表が小池さんというだけで、ほかは何も決まっていないと聞いております。
 二つ目についてはこれからの調整になりますが、我々としては、現職あるいは総支部長含めて、全員が公認候補になるようにまずは尽力するということに尽きるわけであります。

【「ニコニコ動画」・七尾記者】
 関連で。政権交代をするための大英断だったと思う。その上での質問だが、小池百合子「希望の党」代表については、都知事をやりながら国政もやるということは難しいのではないかという批判が、政府側から続出している。ほかには、むしろ小池都知事は国政に出るべきではないか、そうでないと政権は取れないという意見があるが、代表はどういうお考えか。小池都知事のままで政権を取れるとお考えか。

【代表】
 それは、ある意味では仮定のご質問ですし、とにかく力を合わせて安倍政権をストップさせて政権交代を目指すということは、力を合わせて頑張っていきたいと思っています。
 政府や与党の中でどういう批判があるかということは、私はつまびらかに存じ上げているわけではありませんが、例えば大阪の松井知事は日本維新の会の代表ですよね。これについては誰からも、政府の中からも、特に安倍さんや菅さんと非常に親しいと聞いておりますが、批判は出ていないと思っております。そういう認識でおります。

【朝日新聞・斉藤記者】
 簡単な質問で、三つお願いしたい。
 小池さんからは、前原さんからの公認要望に対してはどういう言質、どういうふうに尊重するか、どういう言葉を小池さんから取っているか。「希望の党」に対して公認要請、お願いするわけで、それに対してどう尊重するかという。

【代表】
 「お願い」ではないですね、これから調整をしていくということですから、それは対等です。「お願い」ではないです。

【朝日新聞・斉藤記者】
 対等だというふうに、小池さんから言われているのか。

【代表】
 お互い調整しましょうということですから、はい。「お願い」をするものではない。こちらと、いわゆる調整をするわけですから。

【朝日新聞・斉藤記者】
 きょうの前まで、民進党で衆院選に突入したらどういう選挙情勢だったと見て、現状はどう見ているかということと、選挙後の首班指名はどうするのか。

【代表】
 きょう、常任幹事会と、そして両院議員総会で方向性を決めていただいたわけですから、そうでなかった場合の仮定の質問というのは、現状ではもうあまり意味がなくなっているのではないかと思います。
 首班指名については、今後みんなで、新たな党の中で決めていくことになろうかと思います。

【日本テレビ・小正記者】
 有権者は政策を見て判断すると思うが、政策のすり合わせはこれからという発言があった。あらためて、今、民進党と「希望の党」とのこの動きについて有権者はどのように見ているという肌感覚をお持ちか。

【代表】
 10日余りの間で何も政策についてすり合わせをしていないかというと、そうではありません。先方のことは私は申し上げる立場にないので申し上げません。先方は誰だったかということについては申し上げる立場にはありませんが、我が党は階猛政調会長が代表して出て、さまざまな意見をすり合わせる中で、かなりの一致点があったということで報告を受けております。そして、向こうがこだわる点、こちらがこだわる点、お互いの意見交換をしたということでありますので、何もないままにきょうを迎えたわけではないということは申し上げておきたいと思います。

【日本テレビ・小正記者】
 有権者の反応というのは、どのように見ていらっしゃるか。

【代表】
 有権者は、これからお互いが力を合わせてどういう社会を目指していくのかということを打ち出して、それを総合的にご判断いただけるものと思います。

【IWJ・城石記者】
 先ほど前原代表は、今回の決断について、安倍政権との1対1の対決に持ち込むための決断だというふうにおっしゃっていたが、「希望の党」に入っているメンバーの皆さんを見ると、元民進党の松原仁さんであったり、日本のこころの中山恭子さんといった方々がいらっしゃる。彼らは昨年の日本会議系の集会などにも出席されていて、そこには安倍総理がみずからのビデオメッセージなどを寄せて応援もされていた。この「希望の党」というのははたして本当に安倍政権に対する対立の勢力なのか。見ようによっては、これは補完勢力なのではないか。そのように思われるが、その点はいかがか。

【代表】
 日本会議に入っている議員がいるから補完勢力だということであれば、今の民進党も補完勢力になってしまいます。日本会議に入っているメンバーは今もおりますので。
 そうではないと思います。やはり内政・外交・安全保障政策において違いを示しているということの中で、我々は今は野党として安倍総理に対峙しておりますし、小池さんもそういう安倍政権に対峙するという立場をとられているからこそ、今回のようなさまざまな動きが出ているということではないかと思います。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 清水の舞台から飛び降りるこの大決断を後押ししたという意味で、最大の支援団体である連合、これがどのような力が働いたのか。それと同時に、とりわけ早い段階で神津さんから前原さんに一任というか、全面サポートというようなことをきのう会見でおっしゃっていたが、それが一つの後を押すことになったのか伺いたい。
 あわせて、こちらの党をやめて「希望の党」に行くような形でも、引き続き最大の支援団体が100パーセント以上応援してもらえるという自信を持っておられるか。その2点を伺いたい。

【代表】
 我々民進党にとって最大の支援団体の一つは、連合さんです。したがいまして、こういう一つの決断をするに当たっては、当然ながら事前から相談をさせていただく中で、いろいろな意見交換、そして調整をさせていただいたということは事実でございます。それなくしては今回の合意には当然ながら至ってないというのは申し上げておきたいと思います
 これから新たなものになっていくわけでありますが、我々民進党の綱領は、「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立った政治を行っていくということであり、これからも、新たな政党になっていってもそのスタンスというものは変わりなく我々としては求め続けたいと思いますし、連合さんにはこれからもご指導いただきたいと思っております。

【エフエム東京・古賀記者】
 きょうの両院議員総会、満場一致で決定したと、先ほど各議員の先生方はぶら下がりでもおっしゃっていたが、なぜマスコミに両院議員総会を公開しなかったのか。その意図と、それはどなたが決めたことかもあわせて伺いたい。

【代表】
 解散もされて、そして我々の敵は自民党・公明党であります。そして、いろいろな意見があっていいと思いますし、平時であればそういうものについてオープンにして、そして皆さん方にどういう意見があるかということを知っていただくことも一つのあり方だと思います。しかし、もうこれは戦いの火ぶたは切って落とされたわけでありまして、そういう意味では、我々しっかりガードを固めて、中での議論はしっかりとかんかんがくがくやる中で、しかしながら、まとまる時にはまとまるということを示すということが、戦いが始まっている我々としては大事なことであるということの中で、私が判断をさせていただきました。

【京都新聞・鈴木記者】
 「All for All」は財源論から逃げないところが一つ説得力がある特徴だったかと思うが、先ほどの質問にもあった小池さんの消費税の考え方、政策協議の中で、財源論をこの政策合意の中でどこまで反映させるとお考えか。

【代表】
 皆さん方にも既にお示しをしてきましたように、今回、民進党で戦う場合の政権公約には、必ず消費税を前提とするということは書いてありません。確かに代表選挙で申し上げてきたことは、消費税は上がる前提で、これだけの財源があるけれども中身を組み替えることについては私は代表選挙の時には申し上げてまいりましたけれども、今回の政権公約の中には上げる前提での記述にはなっていない、ということにおいては矛盾はしない。先ほど申し上げたとおりであります。

【毎日新聞・杉本記者】
 民進党に98億円とも言われる資金があると伺っているが、そのお金は今後運用はどなたがやって、例えば「希望の党」のほうに提供されるのか、あるいは全額でなくてもこういった形で渡すとか、そういったことがあるのであれば、現時点ではっきりしていることがあれば教えていただきたい。

【代表】
使い道については全く決めておりません。

【NHK・稲田記者】
 簡単に2点、伺いたい。民主党時代を含めて、これまで4回代表選挙に出られて、民主党・民進党で中枢を担ってきた前原さんだが、今の率直なお気持ちを。「アウフヘーベン」と言っていたが、お気持ちをお伺いしたいのと、それから「希望の党」の公認を求めない民進党の衆議院議員が仮にいるとすれば、その人達に対してはどういうふうに接していこうとお考えか。

【代表】
 きょうの両院議員総会の冒頭でご挨拶したように、我々は仲間を大切にし、今までの議論を大切にし、我々が培ってきた仲間意識、そして求めるべき社会像、理念、こういうものは大事にしていきたいと思いますし、これからより多くの仲間とそういったものを共有できるように努力していきたい。それは、小池さんがどういう思いで「アウフヘーベン」とおっしゃったのかわかりませんが、私にとっての「アウフヘーベン」というのはそういう思いであるということはお伝えしておきたいと思います。
 後段のは、それは仮定の質問でありますので、これから皆さん方のご意向というものを伺うということになろうかと思います。

【フリーランス・田中記者】
 確認だが、前原代表の出馬の仕方だが、民進党代表として残る以上、きょうの3項目の2番目と矛盾する。出馬する際、一旦離党して新党に参加するとある。

【代表】
 「離党して」とは書いていないと思います。

【フリーランス・田中記者】
 これ、意味としては「離党して」ですよね。

【代表】
 文章をそのまま読んでいただいたら、きょう両院議員総会で決めたことは、その言葉のとおりでございます。
(※「二、民進党の立候補予定者は『希望の党』に公認を申請することとし、『希望の党』との交渉及び当分の間の党務については代表に一任する」)

【フリーランス・田中記者】
 公認するということは、「希望の党」に党籍が移るわけで、「希望の党」の公認になるわけで、それは前原代表が民進党の代表として残るというのと、選挙に出る際、矛盾しないか。

【代表】
 先ほどお答えしましたが、法律上は、民進党籍を持ったまま他の政党の公認候補になることは問題ありません。ただ、私がどういう判断をするかについてはまだ決めていないということであります。

【「フランス10」・及川記者】
 小池百合子さんは「月刊正論」で、日本のマクロンになるというふうにおっしゃっていた。しかしマクロン大統領は、就任わずか100日で支持率が60パーセントから30パーセント台になり、そして6月の国民議会議員選挙では577議席中350議席取ったのに今週日曜日の上院議員選挙では大敗した。期待が、「希望の党」が3ヵ月ぐらいでしぼむようなことはないのかということを確認させていただければと思う。

【代表】
 これから先どうなるかというのは誰にもわからないわけでありますが、少なくとも7月に行われた都議会議員選挙、そしてこの間、新党を立ち上げられて、そして間もない中での比例代表の支持率は極めて高いものがありますので、現在のところは永続しているというか、伸びているのではないでしょうか。

【毎日新聞・樋口記者】
 代表の心情を伺いたいが、「希望の党」には民進党を離党した方や除名された方、前原代表になってから離党された方もいる。そういった党と候補者の調整をするということに、何か逡巡というか、ちゅうちょされることがなかったのかというのと、代表は党員・サポーターも含めた代表選挙で選出されたが、党員・サポーターの方には違和感を持つ方もいらっしゃると思うが、どういうふうに説明されてどう納得を得るか、お聞きしたい。

【代表】
 まず、私個人として、3年3ヵ月の民主党政権の反省というものをしっかりやらなければいけないと思って、今まで政治をやってきました。あの時の反省は一体何だったのか。一つの大きなポイントは、人の好き嫌いで政治をやったことです。親小沢派・反小沢派ということで徹底的にけんかをして、そして、せっかく国民から期待をいただいた政権を、たった3年3ヵ月でつぶしてしまった。これは痛恨の極みでありました。
 したがって、私が今感じている反省の一つは、人の好き嫌いで政治をやってはいけない。やはり大所高所に立って、お互い協力をし、そして日本の社会をよくする。全ては国家国民のためにという思いでやらなくてはいけないということでありますので、この世界、いろいろ、党をかえられたりとか、思いを持っている方々がおられますが、一つ「安倍政権を倒す」、そして一つ「政権交代を目指す」、この大きな二つ、そして「新たな社会をつくっていく」、この三つで協力するのであれば、今までのそれぞれの思いというのは何ら問題なく乗り越えられることではないかと、そう私は思っております。
 党員・サポーターについては、これは常任幹事会・両院議員総会でも大変重要なご意見として出てまいりました。まずは今週末に全国幹事会を開かせていただきます。これをできるだけ早く、招集させていただき、全国の都道府県の主要なメンバーの方に集まっていただき、今回の経緯をしっかりとご説明をしようと思っております。
 それに加えて、自治体議員の全ての皆さん、そして党員・サポーター全ての皆さん方に私の文書を発出して、どういう決断をして何を目指しているのかということについて丁寧にご説明をさせていただこうと考えております。

【日本経済新聞・加藤記者】
 先ほど、衆院選後の党のあり方について、一つになるべく考えるというふうにおっしゃったが、将来、衆院選後に民進党という党を解党するという考えがおありなのかということと、今回、衆院選の候補者を一旦離党して「希望の党」から出馬させるという若干イレギュラーな形をとられる理由、解党せずにそういう形をとられたのはどういったご判断があるのか。

【代表】
 まとめてお答えをいたしますと、我々、衆議院議員だけの党ではありません。参議院議員もおられれば、自治体議員もおられれば、党員・サポーターもおられる。地方組織があります。そういう意味では、今回は解散という事態を踏まえて、衆議院議員・候補者についての対応を両院議員総会で決めさせていただいたということでございます。

【日本経済新聞・加藤記者】
 解党の可能性は。

【代表】
 先ほど申し上げたとおり、それは選挙後に、どういうやり方がいいか、どう一緒になるかということについては、そのあり方も含めて検討していくということになろうかと思います。

【テレビ東京・大江記者】
 先ほどの質問に関連して。つまりは、衆議院だけでなくいずれ参議院、それから自治体議員、地方組織、党員・サポーター、こういった方々もあらためて一つになるような方向性に持っていきたいということか。そうすると、今後行われる参議院議員選挙、ここでは今回の衆議院選のように一旦離党して「希望の党」から出る、こういうことを考えていらっしゃるのかどうか。それとも、もしも参議院で残すということになれば、いずれまた党勢回復していった時に民進党の衆議院議員もふやしていきたいと、こういったことも考えていらっしゃるのか。

【代表】
 次期参議院選挙というのは、今が9月の終わり、10月ですよね。ということになれば、あと1年と10ヵ月ぐらいで参議院選挙がやってまいります。それまで民進党というもので参議院議員を活動させるというふうには、現時点で民進党代表としては考えておりません。
 したがって、衆議院選挙が終われば、どういう組織にしていくかということについては内部で相談をしながら決めていきたいと考えています。

【読売新聞・前田記者】
 民進党という組織を残したまま、衆院選が終わったらそこにもう一回戻ってきてもらうという考え方なのか、もしくは「希望の党」に入るのか。それは地方議員と参院、両方の点で伺いたい。

【代表】
 「希望の党」で出て、そして当選させていただいて、また民進党に戻るということはありません。「希望の党」を大きくしていく。今回でぜひとも政権交代を狙いたいと思いますし、仮にそうなった場合においては、おそらく参議院はねじれますね。我々は少ないということですから。そうなると、仮に政権交代が起きたとしても、どういったところとじゃあ連立を組むかということにも関わってきます。衆議院で過半数を越えたとしても、参議院を考えた時には、その参議院の足りない部分をどうするかということはいろいろ考えなくてはいけないことになってくると思いますが、それを前提と考えた場合は、今の我々の49名というのは極めて大事な戦力でございますので、そういう意味では大事に考えて、まとまる方向で考えていきたいというのは当然のことだと思います。

【「週刊朝日」・小泉記者】
 かなり早いペースで今回のことが決まったと思うが、そもそもいつぐらいからこういうプランというのは前原さんの頭の中にあったのか。また、今回の話というのはどちらから持ちかけた形だったのかというのが一点。
 もう一点は、日本新党のころから小池百合子さんのことはよくご存じだと思うが、あらためて小池百合子さんという政治家に対する評価、どう思っていらっしゃるのかお聞きしたい。

【代表】
 解散があるのではないかということが現実味を帯びた頃から、これはお互いのサイドからそういった接触が始まったということで、一方ではありません。お互いのサイドから接触が始まったということであります。
 小池さんについては、やはり勝負に出る方だと私は思います。衆議院議員のバッジを外して都知事選挙に出られる。あの時はまだそんなに「小池ブーム」ではなかったですよね。しかし、それをしっかりと勝ち切って知事になられて、さまざまな情報公開、我々の知らなかった、例えば豊洲の問題なんていうのは、私は京都府民ですのであまり存じ上げなかったことまで、全国の国民が知るようになった。オリンピックの費用負担の問題もそうです。「国民の税金って、こんなに使われようとしていたんだ」、あるいは、「ともすれば無駄に使われようとしていたんだ」ということをしっかり暴いて、それを国民の納税者の立場を踏まえて取り組まれたのが小池さんだと思いますし、そういう意味では勝負ができる、そして実行力があるという意味ではすばらしい政治家だと私は思います。

【「THE PAGE」・宗宮記者】
 きょうの両院議員総会でも、羽田雄一郎先生や渡部恒三さんの話を出されて、政権交代、二大政党への思いを新たにしたみたいなお話をされていたと思うが、旧民主党を含めて民主党は政権交代を目指して結党された党だと思うが、そういった政党が一度政権交代を果たして、この数年で事実上なくなってしまうかのような形になってしまう。そういったところでどういったふうに思われるか。また、民主党・民進党が果たしてきた役割みたいなことをどう考えられるかということについてお聞きしたい。

【代表】
 私は旧民主党のオリジナルメンバーです。1996年に菅さん、鳩山さんと一緒に立ち上げて、ずっと民主党でやってまいりました。それからは、自由党の方と民由合併というものがありまして、そしてその後また維新の方の一部と合流し、そして民進党というものになっていった。私は非常に愛着を持っております。
 名前もそうなのですが、やはり仲間なんですよ。仲間が一番大事。そしてその仲間と一緒に議論してつくってきた社会像、そして信頼関係、そういうものが大事。それは、どの党に一緒に行ったとしても変わりませんし、より大きな仲間が得られると思って、前向きに考えたいと思っています。

【共同通信・市川記者】
 自由党の小沢代表について伺いたい。前原さんはこれまでも小沢さんとの会談を重ねてこられたと思うが、小沢さんは今回、「希望の党」に合流されるのかということと、仮にそういうことであれば、前原さんと小池さんの間でそういった合意はできているのかということについてお伺いしたい。

【代表】
 これまで小沢先生にはいろいろなアドバイスをいただいてまいりました。先ほど申し上げたように、民主党政権の失敗の大きな原因というのは、人の好き嫌いで政治をしてしまった。その大きなポイントが、新小沢・反小沢で党を割るようなけんかをガチンコでしてしまった。それが私の反省の大きなポイントであります。
 したがって、下野をしてから、ある方を通じて小沢先生とお会いするようになり、そして何回も何回も食事をしたり、いろいろな話をさせていただく中で、やはりこの方は自民党の幹事長まで、権力者であったということも踏まえて、すばらしいアドバイスを多々いただいているなと思いますし、この間も、その中身は別にして、いろいろなアドバイスをいただいてきたのは事実であります。
 他方で、自由党さんがどうされるかということについては、これは我々民進党が関わる話でありませんので、これは自由党さんと「希望の党」さんとの話し合いの中でお決めになられることではないかと思います。

【日本テレビ・黒島記者】
 この間、小池知事が都知事を辞めて衆院選に出馬するのではないかという話が取りざたされている。前原代表としては、今回、小池知事も衆院選に出馬するべきだと思われるか。

【代表】
 これは非常に難しいご質問だと思います。やはり1年少し前に都民の期待を受けられて知事になられたということの中で、今、知事の仕事を一生懸命されておられます。そういう意味では、知事の仕事を重く受け止めてやっておられるわけであります。他方で、国政に出てもらいたいという期待も大きいのは紛れもない事実だと思います。それをどういうふうにお考えになるか。政治家の出所進退というのは、まさにご本人が判断されるべきことであると私は思います。

【フジテレビ・大築記者】
 今回の事実上の合流という形で、政権交代を目指しているということだが、実際に政権交代になると、小池代表という形なので、初めての女性総理が誕生する形になると思うが、このことに関しての受け止めをお願いしたい。

【代表】
 先ほどの質問とシンクロしますが、都知事のままでは総理はできませんよね。国会議員でなければ総理はできませんので。そういう意味ではご本人のご判断だと思います。

【ブルームバーグ・延広記者】
 先ほど参院との関係性のところで、仮に政権交代というような言葉が出てきたが、今勢いのある小池さんと合流されて、今回の衆院選がまさに政権選択の選挙になる局面まで来ているという認識なのか、それとも、急な動きでもあるので、もう少し国民に理解を得てからという考え方なのか。そのあたりはいかがか。

【代表】
 それは、国民がどうご判断されるかだと思います。つまりは、今、自民党政権に対して「イエス」と思っておられる国民が多いのか、「ノー」と思っておられる国民が多いのか。そして、小池さんに対する期待がそれを上回るのか、上回らないのか。さまざま変数によって物事が決まってくるのではないかと思います。
 我々がしっかりとやらなくてはいけないのは、政権選択を目指すということであれば、特に私は自分自身が民主党政権3年3ヵ月の反省に立てば、しっかりとした実現可能な政策をこの政権公約、マニフェストに掲げるということと、そしてそれをやり切るだけのチームというものがあるのかどうかということをしっかり見せることが大事であると思います。
 私は、単にこの政権選択の選挙というのは、ブームだけではいけないと思います。やはり地に足のついた政策と、誰がそれを実行できるのかというチームを見せないと、単に小池さんの顔だけでは、それは心もとないということになると思いますので、「そうではない」ということを、逆に我々が合流することによって。もちろん、今オリジナルの「希望の党」の方々の中にも立派な議員の方々、あるいはこれから出てくる方々の中でも立派な方がたくさんおられると思いますが、我々にも政権与党の中でさまざまな重要な職務を行った経験を持った方がたくさんおられます。人材はいるということを、どれだけ国民の方々に安心感を持って認識をしていただけるか。これが大事なことではないかと思います。

○LGBTに対する差別や偏見をなくす取り組みについて

【「フランス10」・酒井記者】
 ゲイレポーターの酒井佑人です。僕はことし、ゲイであることをカミングアウトしてから、気持ち悪いと言われたりキワモノと言われたりすることがあり、偏見の目で見られることも少なくないが、率直に伺いたい、前原さんはどうしたらLGBTへの差別や偏見がなくなると思われるか。加えて、政治はLGBTへの差別や偏見をなくすために一体何ができるか伺いたい。

【代表】
 人は法のもとで平等であり、そして、LGBTというものについては、これは多様な価値観というものを我々認める立場でありますし、小池さんや、あるいは小池さんのもとに集まっている方々も、それについては全く同じ意見だろうと思います。
 これをどういうふうに偏見をなくしていくかということについては、いろいろな啓蒙活動も必要でしょうし、あるいは皆さん方のような、そういった活動をしておられる方々にアドバイスをいただきながら、法整備が必要であるのか、あるいは自治体において条例が必要であるのか、そういった皆さん方の運動体とのさまざまなコミュニケーションをとっていく中で、ぜひそういう偏見をなくす社会をつくっていきたいと思っております。