民進党の前原誠司代表と希望の党の小池百合子代表は5日、東京都内で会談し、終了後に記者団からの取材に応じた。

 小池代表は今日の会談の内容について、「安倍1強をどうやって倒して、そして国民に実感のある生活、これをどうやって確保するのか、連携していこうというのをあらためて確認した。そのうえで、これまで民進党におられた皆さんが希望の党とともに政策を共有し、そしてともに戦っていこうということをあらためて確認するに至って、私はその際に寛容の心で仲間をしっかりと受け止めてともに戦っていく。そしてまた、今回の選挙戦で私どもの政策をしっかりと全国津々浦々で伝えていこうということも確認した」と語った。自身の総選挙への出馬については、「前原代表から、私自身が出馬をという申し出を今日もいただいたけれども、最初からこの件については私の総選挙への出馬はございませんということをあらためて伝えた」と否定した。

 前原代表は今回の総選挙について、「最大のポイントは安倍政権を倒すこと」と述べ、小池代表が出馬を否定したことについては、「衆院選挙というのは政権選択の選挙であり、誰を総理に選ぶかという選挙であるので、その点については、出ていただきたいけれど出られないのであれば、早急に話し合いをして決めなければいけないという点については合意させていただいた」と説明した。

 総選挙への意気込みを問われた前原代表は、「5年近く続いた安倍政権、アベノミクスは財政出動、金融緩和というカンフル剤を打ち続けていて、根本の問題は何も解決しない。それどころか長期政権の緩み、おごりの中で、まさに私的判断が加えられて行政が歪んでいる。こういったものを倒すために大同団結を野党がしなければいけないという決断だった。そして2大政党を作りたいという思い、この強い思いをもって小池代表の下で希望の党を中心に政権交代の選挙に臨んでいきたい」と述べた。

   会談後、記者団の取材に応じる前原代表と小池代表