民進党の前原誠司代表は10日、福岡県柳川市を訪れ、希望の党公認で立候補した福岡7区の原圭助(はら・けいすけ)候補の街頭演説会に参加し応援演説を行った。

 前原代表は、「お隣の熊本県知事の蒲島先生には昔からご指導いただいている仲」と原候補が大学のゼミで教えてもらっていたという蒲島郁夫熊本県知事との接点を紹介。「そういう意味では原圭助さんとは同じ先生の、私の方が年上なので兄貴分、原圭助さんが弟分ということでご支援お願いしたい」と原候補の支援を訴えた。

 前原代表は安倍政権が5年近く続いていることに触れ、「長く権力が続くと、どうしても森友・加計問題のようなことが起きる。つまりは、自らの知り合いだけに獣医学部の設置を認める。これはあってはならないと思う」と長く政権が続くことにより癒着が起きることを指摘。

 野党が森友学園問題を国会で追及した際に「資料は一切ない」と答弁し続けた財務省の官僚が国税庁長官に栄転したことにも触れ、「総理を守ったということで、皆さん方の税金全てを取り扱う国税庁長官に栄転した。これも私はどこかの悪い冗談かと思った。それくらい皆さん、長く政権が続くと歪みやおごりが起きる。これをしっかりとただしていくためには健全な野党が生まれて、おかしいことについてはしっかりと歯止めをかけられるような政治状況を作らないと、この国が変な方向に向くのではないか。われわれにはそれに歯止めをかける大きな役割がある」と政権のおごりをただす健全な野党の存在が必要であることを呼びかけた。

 原候補は、「今回の選挙戦にはいろいろある。一番大事にしたい、一番大きいと思うのは格差是正。しっかりとアベノミクス5年間の経済政策がどうだったのか。森友・加計も確かに大事。そこもしっかり追及していく。私たち庶民の暮らしぶり、庶民のための政治が本当に実現できてきたのか。これから先、私たちの生活はどうなるのか。そこをしっかりと選挙戦の中で訴えさせていただきたい」と決意を述べた。