民進党の前原誠司代表は12日夕、福島県郡山市を訪れ、希望の党公認で立候補した福島2区の岡部光規(おかべ・みつのり)候補の街頭演説会に参加し応援演説を行った。

 前原代表は先日、福島の会津若松市を訪れた際、渡部恒三元衆院議長に会った時の話を、「渡部先生が自民党を飛び出し、新たな政党を作ったことの目的は何であったのか」「政権交代可能な2大政党制を作ってくれ、その思いを伝えてもらった」と紹介。

 「今回、民進党から希望の党に名前が変わったが、われわれの声は変わっていない。野党が潰しあっては自民党が利するだけ。だからわれわれは合流し、政権交代可能な2大政党をしっかり作る決断をさせていただいた」と前原代表は訴えた。

 また、東日本大地震の被災地である福島県について、「安倍政権は被災から6年が経ったからと、国の保証を減額し地域で負担させようとしている」「同時に原発を中心のエネルギーとし、挙句の果てに新たな原発を作るという計画がされている」と強調。放射能というものが人間にコントロールが出来ないということを一番分かっている福島の方に、「本当に安倍政権を続けさせてもいいのか」と述べ、1票でこの流れを変えてもらい、岡部さんを国政に送り出してほしいと訴えた。

 岡部候補は「郡山が昔よりも元気がなくなってしまった、震災後、この郡山で若い子が希望を持って生きていけるのかという不安を抱えている。今回の選挙は、政治に信頼を持てるかどうかが問われる選挙ではないかと一番に思う。だから大義のない無駄な選挙だとは思わない」「この選挙こそ安倍1強を覆す選挙にしよう」と訴えた。