前原誠司代表は14日、埼玉県新座市にある東武東上線志木駅前で、希望の党公認の吉田芳朝(よしだ・よしのり)候補の応援演説を行った。

 前原代表はまず、25歳で新座市議会議員にトップ当選し、その後埼玉県議会議員に転じて4期目という吉田候補の経歴を紹介、「地元を知り抜き、地方自治を知り抜く吉田さんとはぜひとも国会で一緒にがんばりたい」とエールを送った。

 安倍政権について前原代表は、「こんなに国会がないがしろにされたことはない」として、森友学園・加計学園疑惑を念頭に、役人が情報を隠し、資料を出しても「のり弁当」のような黒塗りの資料だけ、国会では「記憶にない」という答弁ばかり、挙げ句の果てには安倍総理をかばった役人が国税庁長官に出世するなど、やりたい放題となっている現状を説明、「こんなことを許していいのか」と問いかけた。

 原発や年金、医療、介護、子育てなどの政策については、財源論も含めてしっかり対立軸を示すとして、「みなさんの1票で変わる。ここ埼玉4区では裏切られた。今度こそ裏切られない政治家を選ぼう」と訴えた。

 続いて登壇した吉田候補は、「権力は腐敗する」として、森友学園・加計学園疑惑など安倍政権の弊害を指摘、「安倍1強を終わらせたい。自民党1強政治に対抗できる新しい政治勢力をつくりたい」と、立候補に至った決意を表明した。

 吉田候補は、上田清司埼玉県知事の下で政治を学び、医療、介護、教育など生活に密着した課題に誰よりも真っ正面から取り組んできたと17年間の地元での実績を強調、「ぜひ国政で私を使ってほしい」と訴えた。