前原誠司代表は15日、愛知県内の各地を訪れ、総選挙に立候補している4区の牧義夫(まき・よしお)、8区の伴野豊(ばんの・ゆたか)、9区の岡本充功(おかもと・みつのり)、10区の安井美沙子(やすい・みさこ)、12区の重徳和彦(しげとく・かずひこ)、大西健介(おおにし・けんすけ)各候補の応援演説を行った。希望の党で総選挙を戦うことにした決意について「私は安倍政権を何とかして止めたい。その思いでいっぱいだ」と述べ、安倍政権がもたらした日本の現状に憂いを示し政権交代の必要性を訴えた。

 前原代表は、安倍政権下で深刻化する役人の姿勢についてヒラメ政治と評し「ペタッと海面に引っ付いて上(首相官邸)ばかり見て国民を見ていない。情報は隠す。嘘をつく」と断罪。さらに「原発を再稼働し、コントロールできない放射能をまた使い始めている」「そして何よりも今まで日本を立派につくってきてくださった方々に対して不安だらけの老後を強いている」と問題視。「安倍政権を変えようではないか」と雨の中で熱心に聞き入る聴衆に呼びかけた。

 愛知県第10区の希望の党公認の安井美沙子候補は、民進党から希望の党に合流した本意について「私は前原代表の英断を支持し、希望の党に合流した。それは何よりも反対するだけで政権交代能力がないと思われてしまった民進党では安倍政権を倒すことができないからだ。希望の党で安倍政権に代わる政権担当能力をお示しして政権交代したい。それができなくても今の一強多弱のゆがんだ国会を、私はこの選挙を通して変えたい」と訴えた。