前原誠司代表は17日午前、岡山県倉敷市を訪れ、岡山4区から希望の党公認で立候補している柚木道義(ゆのき・みちよし)候補の街頭演説に参加した。

 前原代表は、柚木候補が前回の総選挙で前々回より投票率が下がっているにも関わらず得票を伸ばしたことに触れ、「着実に柚木さんの支持は広がっている。しかし、前回岡山4区の投票率は50%を切った」と指摘し、政治にあきらめて投票率が下がっているのではないかと嘆いた。そのうえで、安倍政権の継続を47%、2人に1人が望んでいないとする世論調査結果がある一方で自民党圧勝という報道があることについて、「2人に1人がそう思いながらも、別の2人に1人が選挙に行かない。だから政治は変わらない」「でも、その人たちは安倍さんに対して薄々と不満を感じている。そういう方々にこれから5日間訴えて、ひっくり返そうではないか」と聴衆に呼びかけた。

 また前原代表は、安倍政権になってから非正規雇用者が増えていることにも触れ、「非正規が4割もあるから結婚したくても結婚できない。そして、産みたい子どもを産めない。だからこの地域も皆さん、人口がどんどん減っていて活力がなくなってきているのではないか。人口そのものが減る原因を作っているのはまさに自民党政治ではないか」と強く問いかけた。

 柚木候補は、加計学園グループが経営する学校が倉敷市にもあることを念頭に、「私は、きちんとした誰から見ても後ろめたくない、税金の使われ方が歪められていない、そういう形で若者たちが学べる学校ができればいいと思う。でも、そうではない。皆さんがまじめにこつこつ働いて、まじめに家計をやりくりして納めた税金が、安倍総理のお友達の懐に消えていく」と安倍政権の優遇政治を批判。さらに柚木候補は、「本当に皆さま目線の政治を私はこの間掲げてきたが、お友達目線、お友達優遇の安倍政治を、皆さま目線の柚木道義が正していきたい」などと訴えた。