民進党は27日午後、両院議員総会を党本部で開催。衆参両院の所属議員64人中59人が出席するなか、地方組織を含め、現状を維持する方針を決定した。

 冒頭のあいさつで前原代表は、今回の衆院総選挙で「希望の党」への合流を前提に民進党の公認を全て取り消したにもかかわらず公認内定者すべてが「希望の党」の公認を得られなかったこと、その結果新たな政党ができることになり辛い立場での選挙を強いることになったこと、またそのことによって与野党1対1の構図に持ち込めず、安倍政権への批判が強かったにもかかわらず結果として与党の3分の2の議席を許すことになったことについて陳謝。「小池新党との合流について、結果的にボタンの掛け違いもあって結果が伴わなかった。責任を痛切に感じている」とおわびの言葉を述べ、民進党の今後の一定の方向性を定めた上で、代表を辞任する考えを表明した。

 総会はこの後懇談会に切り替え、今回の衆院選挙をめぐりこれまでの経緯と、これからどうしていくか、の2部構成で議論を行った。前原代表は、今回の決断については東京都議会議員選挙での厳しい結果などを踏まえたものだと説明。候補者調整をめぐり民進党所属議員が少ない東京都や大阪府などでは希望の党側から強気な交渉がなされた結果、民進党の公認内定者全員が「希望の党」の公認を得るという当初の目標とかけ離れた結果となったこと、そのような状況のなかで比例名簿を含めて最後の最後まで交渉していたことから地方組織への説明が不十分であったことについても謝罪した。

 議論を踏まえ、両院議員総会の議決事項として、(1)民進党は、地方組織を含め、現状を維持する(2)両院議員総会として前原代表の辞任の意向を受け止める。30日に再度両院議員総会を開催し、結論を得る――ことを承認。前原代表は30日の全国幹事会終了後に、判断を表明することとした。