党役員会見に関する基本的な方針について

大塚耕平新代表就任記者会見

2017年10月31日(火)15時31分~16時04分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=jE8sgwQauZw


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○民進党新代表に就任

【代表】
 本日付で民進党代表に就任しました大塚耕平でございます。どうぞよろしくお願いいたします。先ほどの就任に当たっての挨拶(民進党HP参照 https://www.minshin.or.jp/article/112743)は皆さんに聞いていただいたとおりでございます。大変厳しい状況の中での代表就任でありますけれども、政治に終わりはありません、政治に休憩はありませんので、今後の日程をしっかり理解しながら、党の再生と運営に邁進してまいりたいと思います


■質疑

○党代表就任に当たって

【東京新聞・山口記者】
 2点伺いたいが、まずご自身の強みをどういうふうに見ているかということと、なぜ今回この局面で立候補しようと思ったのか伺いたい。

【代表】
 強み、ですか。あまりいろいろなことにこだわりがないことだと思います。もちろん政策的に自分が実現したいと思うことは強く持っておりますが、しかし、何事もいろいろなご意見がある中で、これをどういうふうに調整していくのかというのが政治そのものでありますので、この仕事をやらせていただく上においては、そういう私の個性みたいなものはひょっとしたら強みになるかもしれないなと思います。
 それから、「どうしてこの局面で」というのは、これは皆さんのほうがよくおわかりかと思いますが、大変予想外の展開で党が現在のような状況になりました。何しろ、私は北欧に行っておりまして、8月30日に帰国して、すぐその後が代表選挙、そこからまだ2ヵ月しかたっていないわけで、この間に党が今のような状況になりました。ここは多くの同僚議員の皆さんが、参議院から代表が出るべきであるというお考えでありましたので、大勢の方からご推挙賜り、ここは政治家として仕事をさせていただいている身として働きどころであろうと判断しました。

【フリーランス・宮崎記者】
 両院議員総会で、「次の総選挙で3党(民進・立憲・希望)を中心に政権交代を実現する」というご発言があった。これはすぐに3党で、例えば合併だとか、あるいは引き抜きだとか、統一会派も含めてということになるが、急な立候補だったのでまとまっていない面もあるかもしれないが、次の総選挙で3党中心に政権交代を実現するというお考えに関して、もう少し詳しく教えていただきたい。

【代表】
 言葉どおりでありまして、次の総選挙に向けて、やはり今の野党の全体の姿からするとその3党が中心にならざるを得ないし、また、なる責務があると思っています。
 ただ、今宮崎さんのご質問にあったように、すぐ何かこれがまた合併・再編が行われるとかそういうことはありません。立憲民主党も希望の党も立ち上がったばかりで、両方とも国民の皆さんの期待も大変高い中で、それぞれが独立独歩、態勢を整えて、そして総選挙に向けて除々に信頼関係を構築していくということだと思っています。

【フリーランス・横田記者】
 今回の希望合流をどう捉えられているか。排除しないと前原さんが説明したにもかかわらず、翌日「排除する」と。うそをつかれてだまし討ちに遭った形だと思うが、きのうも前原さんに聞いたが、すぐに「排除」発言撤回を小池さんに言うか、あるいは、それでも無理だったら分党してすっきり二つに分かれて選挙協力するという選択肢もあったと思うが、代表のお考えをお伺いしたい。

【代表】
 まず、その局面の当事者でない私があまりコメントすべきでないと思います。
 それを大前提とした上で、その局面の評価については、先ほど私、自分のコメント(10/31・両院議員総会での挨拶)の中で申し上げましたが、やはり総選挙というのは国民の皆さんに政権選択の機会を提供する、これは本当に大事な、主権者としての機会・権利でありますので、そういう状況をどうやったら生み出せるのかという中で、前原さん・小池さんが話し合って決断されたことだと思いますし、その直後は、一瞬ですけれども、本当に政権交代が起きるかもしれないという雰囲気になりました。その部分についてはそういうご判断も考えられるなと思います。
 しかしその後、例の「さらさら」発言とか「排除」発言があり、そこで撤退するとか、いろいろなご判断はあったと思いますが、しかし、どういう情勢がその後予想されるか等々、何を思っていらっしゃったかは、私は推しはかれませんので、その後の展開については事実を事実として淡々と受け止めております。

【時事通信・岸本記者】
 幹事長人事について伺いたい。地方組織の立て直しといったことを両院総会の挨拶でおっしゃっていたが、それについて、いつまでにどういう態勢でというのを決めていらっしゃるか。
 もう一点。「民進党を中心に政権交代を実現しなければならない」と(両院議員総会での新代表挨拶で)おっしゃったが、再来年夏の参院選で民進党の候補者を出すのか。また、政権交代を目指す時の選挙で民進党の候補者を出すつもりはあるか。

【代表】
 まず幹事長人事等々については、これから党内の先輩の皆さんや関係者と相談しますので、今は全くの白紙です。
 それから、参議院選挙にどういう構図で臨むか。これは先ほどのご質問とも関連しますが、まさしく二つの新しい政党が独立独歩で進み始めたところなので、今何か確定的なことを申し上げられる段階ではありません。ただ、やはりできるだけ非自民・野党勢力の議席が伸ばせるような、そういう構造をつくっていくのが私達の仕事だと思っています。

【時事通信・岸本記者】
 非自民の構図の中に、民進党というのは入ってくるのか。候補者として。

【代表】
 それも含めて、これから信頼関係を構築する中で、さまざまなアイデアが出てくると思います。

【朝日新聞・斉藤記者】
 率直に言って、一般の方からすると「誰だ?」ということがあるが、政治家になった理由。あと政策マン、理論的な方として通っていると思うが、今はむしろマネジメントが求められると思うが、この中でどういう代表でありたいか、お聞きしたい。

【代表】
 まず動機は、私はもともと日本銀行の職員でありました。大変、バブルの発生から崩壊の過程を金融政策の現場で経験し、その中で仕事をし、そして95年から事実上のゼロ金利が始まり、財政状況も厳しくなる。こういう真っただ中で仕事をしていましたので、やはり2001年の参議院選挙の時に、こういう財政問題・経済問題、財政のその先には社会保障の問題も全部つながっていますので、これらに対してしっかり対応できる候補が欲しいという声もいただいて、私もここは、それまでの職歴も生かしてしっかり仕事をさせていただきたいということで、この世界に飛び込みました。
 それから、この局面ではマネジメント能力が問われるということですが、それはおっしゃるとおりであります。マネジメント能力は月並みにはちゃんとあると思いますので、それはこれからさまざまな課題に対して向き合っていく中でしっかり発揮していきたいし、足らざる点があれば、それは党内の多くの皆さんのサポートもいただきながら調整していきたいと思っています。

【テレビ朝日・村上記者】
 先ほど「次の総選挙で3党を中心に政権交代」とおっしゃったが、選挙において共産党や社民党とはどのような関係を構築したいとお考えか。

【代表】
 共産党・社民党さんとの選挙協力とか共闘ということに対しては、党内にさまざまな意見もありますし、やはりこれはなかなか難しい。特に共産党とは。そういうご意見がこれまであったわけでありますので、その状況は今も変わりはないと思います。この共産党との関係をどうしていくか。社民党は、それに準ずるか、立ち位置的に言うと共産党よりは調整しやすいのかもしれませんが、ここはこれから非常に慎重かつ原理原則に基づいて対応していきたいと思っている部分です。

【日本経済新聞・加藤記者】
 今回、衆院選で民進党は候補を立てなかったが、無所属で当選された方もいる。今後の執行部人事を考えるに当たって、衆院議員の方も含めて執行部をつくっていかれるお考えか。衆院の無所属の方との関係性について伺いたい。

【代表】
 それは先ほどの幹事長人事の質問と一緒で、これから関係者の皆さんと協議をしながら進めていきますので、現時点では白紙です。

【新潟日報・小池記者】
 衆院選で無所属で出馬した新潟県選出の少なくとも2人の議員、鷲尾さんと菊田さんが離党届を出している。その扱いについては新代表のもとでどのようにご判断されるか。

【代表】
 これはどういう経緯で提出をされて、現在どういう状況かというのをあらためて確認をした上で方針は決めたいと思います。

【「FRIDAY」・岩崎記者】
 今回の選挙で、結果は自民党のボロ勝ちだが、例えば地域的に北海道とか新潟とか沖縄とか、野党共闘がうまくいっているところは五分くらいの勝敗で来ている。このフォーマットみたいなものを念頭に置いて今後考えていくとか、そういうことはあるか。

【代表】
 これは先ほどの質問とも関連しますが、なかなか簡単ではないので、よく党内を調整しないといけないと思います。同時に、地域差がありますから、地域差にも配慮した考え方を党内で共有していかなければいけないなと思っています。

【共同通信・小野塚記者】
 党のあり方について伺いたい。先ほど、しばらくは他党との合併や再編はないとおっしゃっていたが、この選挙戦に当たって党の中から、大塚議員は分党論者なのではないかという声が議員からあったりした。現状、この党の分党についてはどのようにお考えか。

【代表】
 そういう話は私個人は聞いたことがないですし、別にそういう考え方を持っているわけでもありません。

【毎日新聞・樋口記者】
 地方組織について伺いたい。現時点で地方組織の維持というのが両院総会で一応決まっているが、民進党の地方組織として来年以降も維持していくのか。その辺の考えをお聞かせいただきたいのと、全国幹事長会議を早急にまた招集してほしいという話がきのうあったが、どれくらいをめどに地方組織への説明を行う予定かお聞きしたい。

【代表】
 まず、全国幹事会はできるだけ早く、国会日程や党務の日程と調整しながら決めていきたいとは思っています。
 その前に、まず、地方組織の実情をしっかり把握したいと思っています。つまり、それぞれの事務局・県連でどのくらいの人数を抱えていらっしゃるのかとか、それから総支部が幾つあって、そこに現職が何人いるかとか、相当事情が違いますので、まずそれを把握した上で日程を決めていきたいと思います。
 それから総支部は、現在、民進党は継続しているわけで、民進党の総支部は現に存在しているわけですので、その状態は当面変わりありません。

【共同通信・河内記者】
 先ほどの希望の党と立憲と民進、3党での政権交代という話だが、これもうちょっと具体的に現実性を持たせる意味でも、希望の党や立憲民主に今後の衆院選での選挙協力などを具体的に働きかけるお考えは今の段階でおありか。

【代表】
 初めのほうの、質問でお答えしましたとおり、それぞれスタートしたばかりですから、まずはお互いの信頼関係をつくるところが大事であって、今まだ、その先のことは申し述べる段階ではないです。

【読売新聞・鈴木記者】
 党勢拡大や政権交代できる民進党になるためには何が必要とお考えか。

【代表】
 先ほども申し上げましたが、まず国民の皆さんに、それに足り得る政党であり、あるいは政治集団であるということを納得いただくというのが必要不可欠な条件です。そのためには、もちろん何を目指すのか、これは我々の場合は、民進党は継続していますから政策はもうはっきりしているわけですけれども、それに見合う、まさしく組織の体制、さらにはガバナンスのあり方、こういう何点かがそろうことによって、今ご質問のような状況を生み出せるものと思います。

【東京新聞・我那覇記者】
 確認だが、27日の議決事項、つまり民進党は分党せず、お金もそのまま残すという方針を踏襲するということでよろしいか。
 2点目は、これから国会が始まっていって、年内どういうふうに進むのかまだ見通せない状況だが、憲法改正の論議が深まっていくと思う。特に9条の改正を初めとする改憲についてどういうふうなお考えをお持ちかということと、森友・加計問題もそれこそ特別国会で議論されるかもしれないが、どういう姿勢で安倍政権との論戦に臨んでいくのかをお聞きしたい。
 もう1点だけ。愛知出身ということで、何か地元の方にメッセージがあればお願いしたい。

【代表】
 まず、27日に決まった方針はもちろん踏襲しています。
 それから改憲云々は、それは現政権がどのような議論を組み立てて、そして国会にそれを持ち出してくるかによって随分対応が変わりますので、あまり現時点で仮定のご質問にお答えするのは適当ではないと思います。
 ただ、民進党は民主党の時代から「論憲」という立場をとっていますので、これは当然議論しなければいけないし、時代に合わない点があれば、それはしっかり議論した上で、合意が得られればさまざまな対応を考えていくということだと思います。
 愛知県の皆さんへのメッセージ。ご承知のとおり愛知は民進党議員の約1割が所属する県連でした。今回は三つに分かれましたが、結局、終わってみますと、立憲・希望・無所属で出られた方を全体で見ますと、2014年に小選挙区で通った方は今回も全員当選していて、比例は若干増えているという格好の県であります。どこかの政党が絶対的に正しいなどということはなかなかあり得ないと思いますが、国民の皆さんにとって大事なことはやはり選択できる状況であったり、健全な議論が成り立つ政治構造であると思いますので、愛知はまさしくそういう構造であります。愛知県選出の参議院議員として、公党の一つを担わせていただくことになりましたので、愛知の有権者の皆さんの思いも踏まえて、しっかり党運営に当たらせていただきたいと思います。

【東京新聞・我那覇記者】
 森友・加計問題を中心として、どういうふうに安倍政権に論戦を張っていくのかということと、9条に、憲法に自衛隊を明記することについて、どういうふうにお考えになるかお聞きしたい。

【代表】
 まず、森友・加計問題ですが、やはり国民の皆さんに対するアカウンタビリティ(説明責任)、これはいかなる政権であっても極力透明にそれを果たさなければならないと思っております。森友・加計問題はまだまだ不透明な部分がありますので、これはしっかりとただしていきたいと思っております。
 9条に自衛隊を書き込むかどうかということを、本当にどういう形でご提案されるかにもよりますが、我々の立場はそもそも「自衛隊は合憲」でありますので、憲法に書いてあろうとなかろうと「自衛隊は合憲」という認識であります。したがって、書くことによって何が変わるのかということをむしろ伺ってみたいなとは思っています。

【フリーランス・横田記者】
 希望が失速した原因分析をぜひ伺いたい。それがないと次の対策につながらない。僕の見方だと、排除しないと言って排除した、うそを平気でつく詐欺的政党であることと、女ヒトラーとも言われた、踏み絵を踏ませた独裁的体質であることと、政策が第2自民党のような、違いがわからなかった、その3点が主な原因だと思うが、代表の見解を伺いたい。
 もう一点。小池代表の辞任と、独裁的な党運営が可能な規約の改正が不可欠だと思うが、その点についても伺いたい。

【代表】
 後半のご質問は他党の内部のガバナンスに関わる話なので、私がコメントする立場にはありません。
 最初のところの失速の原因は、横田さんは今横田さんなりの分析をされたわけですが、やはりそれはあの二つのご発言、「さらさら」という部分と「排除」という部分は、やはり適切ではなかったなと思います。そこが失速の主たる原因だと思います。

【フリーランス・横田記者】
 すぐに撤回しなかったのが問題だとお考えか。

【代表】
 その時の過程の話についてお答えする立場にはありません。

【NHK・及川記者】
 先ほどの共産党との関係について、ちょっと細かいが確認させていただきたい。慎重かつ原理原則にのっとって判断したいということだったが、この「原理原則」というのは具体的にどういった観点で今後考えていきたいとお考えか。

【代表】
 原理原則というのは、やはり政策的に全く相入れない部分があればなかなか共闘ということは難しい、という原理原則に基づいてしっかり考えていきたいという意味であります。

【時事通信・岸本記者】
 首班指名についてどういう対応をとられるかということと、もう一点、新代表の推薦人24人の内訳を教えていただきたい。

【代表】
 推薦人については後で(事務方に)聞いてください(民進党HP参照: https://www.minshin.or.jp/article/112743)。  それから首班指名については、これから皆さんとご相談して、しかるべく衆議院・参議院にお諮りしたいと思います。

【時事通信・岸本記者】
 首班指名については、党内の人物を想定しておられるか。

【代表】
 現時点ではそうです。

【朝日新聞・斉藤記者】
 柔らかい質問と硬い質問で、代表就任の感想、率直な思い。硬い話で、代表として立憲と希望に対して等距離かということ。執行部、誰かではなくて、いつまでに決めるかということをお聞きしたい。

【代表】
 後ろから順番に行きますと、いつまでにということも含めて、これから皆さんと相談します。
 それから、等距離かどうかと。等距離です。
 感想は、大変責任が重いということです。

【東京新聞・山口記者】
 2点伺いたい。
 まず一点は消費税について。衆院選で争点となったが、これは凍結すべきか、増税すべきか、延期すべきか、考え方を伺いたい。
 もう一点。これまで民進党としては離党者が相次ぎ、支持率も下がりという状況だったが、ずばり民進党に足りない点があるとすればどういう点で、どう直さなくてはいけないか伺いたい。

【代表】
 後半は先ほどの質問と同じですから、後で回答部分を引いていただきたいと思いますが、民進党は政策は継承していますからきちっとあるわけですが、やはりご信頼を国民の皆さんにいただくためにはガバナンスの部分であったり、党の組織のあり方、こういうところについてもう少し盤石にしていかなければいけないということだと思います。
 消費税については、もともと民進党は3党合意の延長線上で民主党の流れを引いて、やはり消費税はしっかり財源確保のためにも社会保障のためにも国民の皆さんのご納得と経済状況が許せば上げていかなくてはならないという立場に変わりはありません。ただ、国民の皆さんのご納得と経済状況ということについては、経済は生き物ですからしっかりと精査して、その時々の判断をしていかなければならないと思っています。

【IWJ・澤記者】
 先ほどから「ガバナンス」とか「党のあり方」という言葉が出ているが、選挙直前の民進党の分裂劇は前原前代表の一義的な判断ミスによる問題があるとはいえ、そもそも民進党では離党者が相次いでいた。先ほどもあったように野党共闘についても考え方はバラバラで、もともとの民進党のまとまりのなさが問題の原点ではなかったか。大塚新代表は、民進党が分裂した原因をどのように考えておいでか。

【代表】
 これも繰り返しになって恐縮ですが、私の両院議員総会での発言と重なる部分がありますが、総選挙において、国民の皆さんに政権選択の機会をご提供申し上げるのが我々の責務でありますので、与党の皆さんはそうはならないように解散するわけでありますから、そういうタイミングと戦略のもとで安倍さんが解散を打たれた中で、短期間にどういうふうにその状況をつくるかということを前原さんなりに小池さんと相談して決断されたのがあの決定であり、その決定がその後の知事のご発言等もあり、国民の皆さんの支持が続かなかったということがその後の分裂の原因、こういうことになります。

【産経新聞・廣池記者】
 2点伺いたい。
 1点目は安保法制について、代表のお考えを伺いたい。
 2点目は、先ほどから何度も出ている、立憲と希望を中心に政権交代を目指す、信頼関係をまず築いていくことが大事ということだったが、これは将来的には再合流を模索していくということか。

【代表】
 後者からお答えしますが、これも先ほどの質問にお答えしていますが、現時点ではそういうことを考えている段階ではありません。まずはそれぞれの党がスタートしたばかりですから、やはりお互いの信頼関係を構築するのが現時点でのそれぞれの党に対する私達のスタンスであります。
 安保法制については、これはそもそも国の平和・安全、国民の皆さんの生命と財産の安全、これを守るのは国として政治として当然の責務でありますので、それに資する安保法制であるかどうか。そして、それに資すると思って組み立てた法律や制度の枠組みが、かえってその安全や平和を阻害するようなことであれば、それは本末転倒であります。そういうメリット、デメリット、可能性をしっかり検討して判断していくべき問題で、一言で何か言いあらわせる問題ではないと思っております。