民進党代表 大塚耕平

 本日、トランプ大統領は天皇皇后両陛下と会見し、その後、安倍総理と日米首脳会談を行い、共同記者会見が行われた。同盟国である米国大統領の訪日を歓迎するとともに、北朝鮮が弾道ミサイル発射や核実験などの暴挙を繰り返す中で、日米が連携と結束を強化し、東アジア・西太平洋地域において、自由で開かれた海洋秩序を維持することの重要性について確認したこと等を率直に評価したい。また、大統領が拉致被害者家族と面会し、拉致被害が極めて重要な国際問題であることを再確認したことも評価する。

 パリ協定からの離脱表明を含め、トランプ大統領の言動や政治手法については、国際社会の分断を助長させるという指摘が少なくない。そうした点について、同盟国日本の立場から、安倍首相がトランプ大統領と率直に意見交換し、苦言を呈した会談であったことを期待したい。

 北朝鮮への圧力の強化は当然であるが、圧力は核・ミサイル計画を放棄させるための対話を導くものでなければならない。また、北朝鮮の核・ミサイル問題に効果的に対処するためには、米国のみならず、韓国、中国、ロシアをはじめとする国際社会の一致した行動が重要である。

   安倍首相に対しては、引き続き、米国を含む関係各国と緊密に連携するとともに、思慮深い外交に腐心することを求めたい。また、今回のトランプ大統領との会談内容等について、可能な限り、国民並びに国会に対して十分に説明することを求めたい。

以上