大塚耕平代表は21日午後に定例の記者会見を党本部で開き、同日午前に行った代表質問に対する安倍総理の答弁の感想を述べた。

 代表質問を終えての感想として、「緊迫する北朝鮮情勢と少子高齢化問題から質問させていただいた。安倍総理の答弁は、答弁漏れと聞こえるような部分が多々あった。その点については今後予算委員会などで詰めさせていただく」と指摘し、「安倍総理には、慎重なうえにも慎重で思慮深い外交姿勢を維持してもらえるよう、今後もさまざまな機会を通じてしっかりと意見交換していきたい」と述べた。

 安倍政権の経済政策に対する評価については、「評価できる点は、金融緩和を大胆に行ったことで、過度な円安の修正と株価の上昇だ。ただし、最終目標である『国民が豊かになる』という点については目的とは違う方向に行っており評価できない。大胆な金融緩和には大きな副作用と将来世代への付けを残しつつあり評価できない」と答えた。

 同性婚や同性間でのパートナーシップについての考えを聞かれると、「前体制の時からLGBTに関わるさまざまな問題には前向きに取り組んでいくという考えなので、その考え方を踏襲している。リベラルとは、本来個人の自由を重んじるもの。極力さまざまな分野で個人の自由を重んじていくべきだ」と答えた。

 安倍総理の答弁の質をどのように受け止めたかとの問いには、「今回は技術的な質問は極力避けた。この5年間どういう政策的な哲学で運営してきたのかを聞きたかったが、あまり自身の言葉で答えてもらった感じはしない」とやや期待外れだったとの感想を語り、今後さまざまな機会にやり取りしたいと述べた。