党役員会見に関する基本的な方針について

岡田克也「無所属の会」代表記者会見

2017年11月28日(火)16時00分~16時35分
編集・発行/民進党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=2PFYlWYxWeU


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○予算委員会審議 森友学園問題について

【「無所属の会」代表】
 私からは、まず予算委員会。先ほど我が党の原口一博さん、篠原孝さんの質問がありまして、それを見届けてからこちらに移動してきました。
 多くのことが論点になっていますが、やはり国民の関心も高く、そして議論の中心の一つが、森友・加計の問題であることは言うまでもないと思います。
 きのう・きょうの議論を見ていまして私が思うのは、(売買契約を結ぶ前に近畿財務局と森友学園側が価格に関して協議した際の)音声データの存在、これを財務省が認めたと。これも既に随分前からそういうものがあるということは言われていて、その確認がどうしてもっと早くできなかったのかということは極めて不思議な気がいたします。
 当時の佐川理財局長の国会答弁と明らかに矛盾するような内容になっているわけですが、財務省がその気になれば、担当者に聞けば、それが本物かどうかということは直ちにわかったわけですから。それがはっきりしないという中で、例えば、官房長官はかつて「一方的な報道だと思う」という言い方で来たわけです。財務省の職員にこれが本物かどうかという確認をすれば直ちにわかるわけです。にもかかわらず、そこをあやふやにして今日まで来たということは極めておかしな話だと思います。どこかで止まっていたとしか思えない、そういうことであります。
 それから総理の答弁で特に私が理解できなかったのは、自分の答弁について、「私が調べて私が『適切だ』と申し上げたことはありません」という趣旨の答弁をされていることです。役所が適切だと言うから自分はそのことを国会で答弁していただけだと、こういうことであります。
 しかし、役所が適切だと言って、それをオウム返しに総理が答弁しているだけならば、総理の答弁の意味がないわけであります。これは財務大臣も同じなのですが、やはり政治家として、役所・役人の言っていることが本当かどうか、あれだけ国会の中で質疑がなされているわけですから、それが本当かどうかを自ら調べる責任が当然あるわけです。それを今になって、いや役所が言ってきたからそれを私は読んでいただけだ、みたいな、そういう無責任な発言は全く理解しがたいことだと私は思います。その答弁自身が、もう自らの責任を放棄するものであって、許されないことだと思っております。
 あれだけ国民の関心も高く、しかもご自身に関わる問題ですから、ちゃんと調べて、役人にこれは本当かと、問題はないのかと。さまざま国会で議論されたわけですから、例えば本当にゴミはあったのかというようなことを直ちに調べさせることもできたはずです。そういうことを全くせずに、役所が問題ないと言うから私は問題ないと答弁していたというのは全く理解しがたいことであります。

○予算委員会審議 質問時間配分について

【「無所属の会」代表】
 あとちょっと感じたことは、先ほども議論が出ていました、自民党の若い人が地元でいろいろ言われたりして、メディアにも取り上げられる発言の機会をつくることが大事だと。これが今回の質問時間の変更の根拠になっているわけですが、それならばもっと若い人に質問させたらどうかと。
 昨日の自民党の質問を見ても、加藤鮎子さんはともかくとして、後はベテランの方が中心で、わざわざたくさん時間をそのために取ったと言うならば、時間が増えた分ぐらいは若い人に質問させたらどうかと。それすらしないというのは、やはり単に野党の質問時間を減らしたいためにやっていると、そう言われても仕方がないのではないかと思っております。

○国会内での野党連携の必要性について

【「無所属の会」代表】
 私自身がちょっと感じたことをもう一つつけ加えますと、今回の森友・加計の問題、こういう疑惑の解明に関することは、野党がなるべく協力しながらやったほうがいいと私は思います。
 政策についていろいろなヒアリングをするとか議論をするのは、党が違うと重点の置きどころも違うので、別々にやることは理解できますが、こういった疑惑追及というのは、たくさん人がいればいるほどいろいろな視点というのが入ってきますから、より充実した議論ができるわけです。
 残念ながら今回も、希望の党と我が党は事実上一体として役所からのヒアリングなどを進めてきましたが、立憲民主党は別という形になりました。
 しかし予算委員会を見ていても、まず衆議院野党第1党である立憲民主党が質問をして、それを受ける形で希望、そして我が党というふうになるわけです。そうであれば、やはり一緒に議論して共通の認識を持っていたほうが、よりしっかりとした議論ができるのではないか。特に参議院に行けば、失礼ながら希望も立憲民主もほとんど議席はないわけなので、3党の中では我が党がほぼ一手に議論をすることになります。そういう意味でも、衆議院・参議院、少なくともこういう疑惑解明のような問題は3党が一体となってやったほうがいいのではないかなと、そんなふうに感想を持ちました。
 この辺はこれから各党でよく話し合っていくべき点ではないかと、そんなふうに思っています。


■質疑

○衆議院予算委員会審議を終えて

【朝日新聞・斉藤記者】
 総理の答弁等に対する所感があったが、「無所属の会」、民進党と言ってもいいが、代表質問や予算委員会テレビ入りが終わって、会派の代表としてどういう立ち位置を国会で示していきたいか伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 「立ち位置」というのは、どういう意味ですか。

【朝日新聞・斉藤記者】
 スタンスでも、政策でも。

【「無所属の会」代表】
 これは政策によって違います。ただ、我々は民進党として今まで議論して積み上げてきた政策がありますから、それに基づいて。加計・森友についても、前国会でも随分議論してきました。その延長線上でしっかり議論しているということです。

○野党の連携について(1)

【フリーランス・上出記者】
 基本的な野党間のスタンスについて伺いたい。非常に複雑になっており、国民にはわかりにくいというか、民進党もこういう形で、岡田さんがここでやられると。立憲があって、希望の党があって、何となくみんな民進党つながりでは一緒だと。
 今後の協力関係で、主に二つ。国会内外での行動、もう一つは選挙。特に選挙区については共産党も含めて協力するという方針もかつて出ていたと思うが、特に希望と共産党に対してのこれからの協力関係というのは、どのようなスタンスをとるべきだとお考えか。あるいは、「無所属の会」としてはこうとるというあたりを、もうちょっと説明していただきたい。

【「無所属の会」代表】
 まず、「無所属の会」としてという議論はありません。我々は民進党の衆議院における会派であります。衆議院選挙を無所属で戦いましたので「無所属」と名乗っておりますが、党籍は当然ありますし、「無所属の会」所属の議員がそれぞれ党の重要な役職についております。したがって、「無所属の会」独立してのスタンスというものは特にありません。民進党と一緒です。今の代表や会長がどういうふうに答えられているかということと違うことを言うつもりは、基本的に私はございません。
 国会の中では、なるべく野党が協力していくことは重要であって、維新は若干スタンスが明確でないのでいろいろなところで他の野党と一線を画しているところはありますが、維新以外の野党全体は国会の中ではなるべく協力していこうと。基本的にそういうことであります。
 中でも、特に希望や立憲民主とは政策的にも近い関係にありますので、国会対応もなるべく協力していったほうがいいと私は考えておりますが、ただ一方で、選挙で戦ったという歴史がありますし、それは昔の話ではありませんので、それぞれの党がスタンスの違いといいますか、何といいますか、我々と比べるとより自らの存在を際立たせたいという気持ちがあることも、これは理解できることだと。多少、そういう意味では時間も必要だと思っています。
 選挙については、私の個人的な考え方はかつて申し上げたとおりで、ブログにも述べているとおりですが、現時点では、希望も執行部がまだスタートしたばかり、そして立憲民主は独自色を強調されていますから、そういう中で少し時間をかけて、我々の共通の目標は何かと。やはり政権交代ある政治だろうと。そのためには、いろいろなことを乗り越えて協力しなければならないと。私はそういうふうに考えているところです。

【NHK・霜越記者】
 代表が(冒頭発言の)最後のほうで、森友・加計は野党は協力しながらやったほうがいいとおっしゃって、立憲民主とは別という形になったと。現実、立憲民主党は加計・森友に関してPTを一緒にやる気があまりないというスタンスのようだが、これは「無所属の会」としてというか、民進党としては、今後一緒にやっていきたい、一緒にやったほうがいいというふうにおっしゃったが、一緒にやっていくためにどう働きかけていくか。

【「無所属の会」代表】
 そういうことは私達は常に申し上げております。一緒にやったほうがいいということは今までも申し上げているし、この2日間の衆議院における予算委員会の審議を見ても、やはり国民の期待も、なるべく力を合わせてしっかりやってもらいたいということだと思いますので、そのことは働きかけをしていきたいと思います。
 立憲民主党が独自にという、その理由もよくわからないのですね、実は。先ほど言いましたように政策とかそういうことですと、立ち位置が若干違うという議論はあると思いますが、加計や森友の疑惑を解明していくことはそれとはまた違う話なので、ことさらに別々に疑惑を追及していく必要が私には感じられない。
 先ほど言いましたように、参議院に行くともう民進だけになってしまうので、そういう意味ではせっかく衆議院で立憲民主党や希望の党がいろいろないいご指摘をされても、参議院ではほとんどその議論の機会はない。全く参議院の方がいらっしゃらないわけではないのですが、人数からいっても時間はほとんど確保できないのではないかと思うのですね。
 そういう意味でも、うまくコーディネートして3党が力を合わせたほうが国民の期待に応えることになるのではないかと私は思っています。

○「無所属の会」の名称について

【「FACTA」・宮嶋記者】
 この会見でも、岡田さんは「我が党」と民進党をおっしゃっている。それで国会が始まってみると「無所属の会」というのが、国民的にはいかにもわかりにくい。党籍があるから、もちろん政党助成金も得るわけで。「無所属の会」という名前でやらないと、やはり有権者を裏切るという論理になるのか。やはり「民進党衆院クラブ」とか。私はその辺がよくわからないが、「無所属の会」と言わないと困るような事情の議員が何人かいるということなのか。どうしてもっと国民にわかりやすくやらないのかというのを伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 まず、政治家にとって選挙をどういうふうに戦ったかというのは非常に大きなことなので、我々無所属で戦ったことは間違いありません。どの党の公認も推薦もなしで戦っています。そういう意味で、素直に考えれば「無所属の会」ということになるわけです。
 しかし、我々は民進党籍があるし、民進党の衆議院における会派と、そういう位置づけでもあります。そのことははっきり申し上げておきたいと思います。
 ただ、選挙区において自分は無所属で、私は地元では「今回は無所属」という言い方をしたのです。つまり無所属でないと、民進党から出られませんでしたので。ただ、人によってはやはり、「どの党の応援ももらわない。無所属でやります」とか、いろいろな言い方をされている方もいらっしゃいます。それから、13人の中には党籍を離脱された方もいらっしゃいます。そういうことを考えると、当面は「無所属の会」という名前が適切かなと思っています。
 ずっとこの名前で行くかどうかというのはわかりません。皆さんと相談しながら決めていきたいと思います。

【フリーランス・宮崎記者】
 今の件だが、先日の両院議員総会で、福田昭夫さん、議院運営委員だが、提案ということだろうけれども、通常国会から「民進党・無所属の会」にしたらいいというふうな趣旨をおっしゃったかと思うが、会派代表としてのお考えはいかがか。

【「無所属の会」代表】
 いろいろな意見があるのはわかりますが、会派代表として会派をまとめていかなければなりませんので、そういう意味で私は今のことを申し上げているわけです。

○次期衆議院総選挙について

【テレビ朝日・村上記者】
 次期衆院選に関して伺いたい。以前、増子幹事長は、次の衆院選に向けて民進党から候補者を擁立するとおっしゃった。岡田さんご自身は次の選挙は民進党から出られるのか。

【「無所属の会」代表】
 私自身ですか。現時点で言えば、民進党の公認で出るということになります。
 無所属で当選した人、そして無所属で落選した人、その中にも民進党の総支部長にして次の選挙に向かって準備していただく、そういう方々も、これから早急にやっていかないといけないと思います。十数人の方が無所属で立候補して落選されています。そういう方の中で健闘された方々については、民進党の総支部長になるべく早くすべきだと私は考えております。

【テレビ朝日・村上記者】
 関連して。そのお考えを「無所属の会」全体でまとめるおつもりはあるか。

【「無所属の会」代表】
 いや、党籍のない人もいますから、個々の判断になります。
 ただ、まだだいぶ先ですので。解散・総選挙がいつかはわかりませんが、あまりあわてて結論を先取りする必要はなく、時間が解決する問題もあるだろうと思います。

○同性婚をめぐる議論について(1)

【「フランス10」・酒井記者】
 ゲイレポーターの酒井祐人です。率直に伺いたいが、岡田議員または「無所属の会」は、同性婚、またはフランスのPACSのようなパートナーシップ制度の実現に賛成か反対か。

【「無所属の会」代表】
 日本には日本の今までの流れもありますが、目指す方向は私は同じです。

○アベノミクスについて

【「フランス10」・及川記者】
 安倍政権の経済政策の評価すべき点と、評価しない点について、率直に伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 次元を超えた金融緩和ということで、その結果として円安になりました。円安になった結果、輸出関連企業が大きな利益を上げた。それが景気の牽引車になった。雇用情勢も、いろいろな問題はあるにしろ、人手不足という状況が今起きている。そういうことは評価すべきだと思います。
 ただ他方で、まず根本的な話をすると、市場メカニズムというものが働かなくなっているのではないか。金融市場もそうだし、それからもちろん為替もそうです。株もそうです。いろいろなところに日銀やあるいは年金の資金もつぎ込まれて、人工の仕組みができ上がってしまっている。だから、株が上がっていると言ったって、なぜ上がっているのか。本当に需給関係で上がっているのか、それともそういう公的なものが買い進めていることによって上がっているのか、わからない。
 やはり基本は市場メカニズムなので、それが人工的になってしまっているということは、中長期的に見ると日本の経済の土台を崩している。どこかでそれが大きな問題につながりかねない。そこがアベノミクスの最大の問題だと私は思っています。
 本会議の代表質問で申し上げたのですが、財政だって何とかもっているのは、国債費が少なくなっている。それはやはり金融の次元を超えた緩和によって、金利が下がっている。金利が例えば3パーセント、4パーセントになれば、それだけでやっていけなくなる。仮にプライマリーバランスが黒字化したとしても、財政収支そのものは、つまり国債費も含めた財政収支そのものは大きな赤字になってしまう。そういった状況ですね。
 だから、今はいいけれども、先々大変なことになりかねない。そういう危うい経済政策だと思っています。

○野田前総理のブログ記事について

【「FACTA」・宮嶋記者】
 昨日の野田先生の「股くぐりの真相」ブログは非常におもしろい。なかなかよい内容かもしれないが、ちょっとらしくないとも思った。率直にどうごらんになったか伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 これは、本人に聞いてください。  あの話は、私、かなり前に聞きました。たしか細野さんが野田さんのところに来られたのは首班指名か何かの時だったのですね。だから、だいぶ前なのです。私もだいぶ前にその話を聞きました。今それがなぜブログになっているのか、ちょっとよくわかりませんので、それはご本人に聞いていただいたほうがいいのかなと思います。

○定例会見について(1)

【読売新聞・前田記者】
 今回、初めての記者会見ということで、記者会見について。岡田代表は党常任顧問である一方で、衆院会派の代表でもある。党常任顧問はこれまで民進党として定例会見はされてこなかった。新たに定例会見を始めた意義、これは会派の代表だということでよろしいか。

【「無所属の会」代表】
 そのとおりです。ですから今までも、例えば参議院の小川敏夫会長は記者会見をされていたと思うのですね。私は衆議院の会派の代表として記者会見を行っているということです。

【読売新聞・前田記者】
 院内の会派室ではなくて、この民進党本部でやられる理由をお聞きしたい。

【「無所属の会」代表】
 どちらでもいいと思いますが、皆さんもこちらのほうが便利なのではないですか。少なくともいろいろなメディア、私はオープンでやることにしていますので、そういう方々にとっては国会の中でやるというのは手続的にも一苦労。そういうことも考えてこちらにしています。

○野党の連携について(2)

【日本経済新聞・加藤記者】
 次の衆院選に向けた戦い方について伺いたい。希望の党と立憲民主党は、目指すものは政権交代のある政治だと繰り返しおっしゃっているが、次の衆院選の政権の取り方として、現時点でのイメージとしては複数の政党が連携して政権を取るというのをイメージされているのか、今後あらためて二大政党的なものを目指すお考えなのか。政権の担い方のイメージについて伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 これはちょっと先の話なので、わかりません。なるべく固まりはつくっていくべきだと私は思いますが、相手のある話だし、現実はそう簡単な話ではありません。
 私が申し上げているのは、まず統一地方選挙や参議院選挙、ここで大きな固まりというか、お互い協力して、候補者は選挙区であれば一本化する。これは3党に限りませんが。候補者の一本化、特に1人区・2人区ですね。それから比例の名簿は統一したほうがいいと私は考えていますが、執行部としてはそこまでまだ議論が至っていませんので、そこは私の個人的な目指すところということです。
 バラバラに戦ったのでは、政権交代ある政治にはならないと思っています。

【フリーランス・上出記者】
 もともと民進党ということで、3党を中心にという言い方をされている。これは国会でいろいろ一緒に追及していくことも含めて、それ以外の野党、自由党や社民党や共産党、このほかの党との関係というのはどうあるべきか、もう少し具体的に伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 これは国会の中ではなるべく協力するべきでしょうね。
 選挙をどうするかというのは、これは執行部の中でまだ議論していませんので、私がこの場で断定的なことを申し上げるべきではないと思います。
 ただ、私はかつて代表として、参議院選挙で当時の野党を一本化して戦った。それで現実に1人区で11議席、その前の選挙でゼロだったものが11になった。それはやはり一本化したからできたことだと、そういうふうに今でももちろん考えています。

○森友学園問題 音声データの存在について

【フリーランス・宮崎記者】
 この2日間の国会で、財務省の太田理財局長、半年前とは違う理財局長で、音声データなども、自らというか、聞き取りをしたと答弁をしている。この太田理財局長、野田内閣の時の野田総理の事務秘書官、その中でも年次が一番高い事務秘書官だった。財務大臣や国土交通大臣は半年前と代わっていないが、局長が代わったというのも今回大きかったかなという気もする。プロセスはわからないが、当然、内閣人事局で選ばれて理財局長だと思うが、推測の範囲の話で恐縮だが、太田さんの態度に関してはどうお考えか。

【「無所属の会」代表】
 財務省というのは組織で動く役所なので、個人というよりは、それは組織として、もうこれ以上しらを切るわけにはいかないと判断したのだと思います。

○野党の連携について(3)

【テレビ朝日・村上記者】
 他党との関係について、特に共産党との関係についてお聞きしたい。大塚代表は希望・立憲3党は等距離とおっしゃっているが、共産党とは同じく等距離になるか。

【「無所属の会」代表】
 私も、希望・立憲民主とは等距離と考えています。他の野党は、それは友党である立憲民主や希望とは同じ距離だということではないと思います。

○同性婚をめぐる議論について(2)

【「フランス10」・酒井記者】
 確認のために伺いたいが、岡田議員は個人的には同性婚に対してどう思われているか。

【「無所属の会」代表】
 これは社会の受けとめ方ということもありますので、政治がそれを飛び離れてどんどん前に進めていくことについては慎重さが必要だと私は思いますが、方向性としては、これは先進国ほぼ共通していると思いますが、そういったことも認めていくということだと思います。
 どこまで認めるか、法的にも全く同じにするのかとか、そういう議論はこれから一つずつ積み重ねていくべきだと思います。

○定例会見について(2)

【フリーランス・宮崎記者】
 今回、衆議院13人の会派ということだが、個人的な話になるが、私は19年前、衆議院で14人の議員の会派を担当して、定例の記者会見に出ていたことがある。新党友愛、中野寛成代表の番記者をしていた。参議院を入れれば民進党のほうが多いが、その当時担当していた半年間で定例記者会見がどれくらい記事になったのかと調べたら、「中野寛成代表は記者会見で」という主語が半年間で朝日と毎日に1回ずつしか出ていなかったようだ。今後、通常国会という形になっていろいろ環境が変わってくるとは思うが、情報発信の意気込みというのはいかがお考えか。

【「無所属の会」代表】
 まず、党と会派は違いますよね。ですから、民進党という固まりで見れば、我々は野党第1党です。その中の衆議院会派の代表が私ということです。今、新党友愛の話をされましたが、新党友愛というのは一つの政党であって、中野さんはその党首です。置かれた状況が違いますので、あまり比較にはならないと思います。
 ただ、民進党そのものの存在が、やはり衆議院選挙を戦わなかったことによって、今だいぶ存在感が低下していて、それが数字にも表れているということだと思います。やはり参議院だけでなくて衆議院も含めて民進党がしっかりと動くことで、その存在感を高めていきたい。そういうふうに思っています。

【「フランス10」・及川記者】
 他党のことだが、野党は大体、代表・幹事長が定例会見を行っているが、立憲民主だけは幹事長も代表も定例会見を行っていない。それについてはどのようにお考えか。

【「無所属の会」代表】
 それは枝野さんに聞いていただいたほうがいいと思います。

○野党の連携について(4)

【「FACTA」・宮嶋記者】
 野田(佳彦)先生は、立憲民主党については高揚感というか、主張が尖っているとか、やや孤立主義というか、ちょっと苦言を呈しているようなブログを書いた。枝野さんとはたぶん岡田さんが一番近いのではないかと思うが、この間、枝野さんと話したり、このままだと立憲は誤解を招くのではないかと少し危惧の念を岡田さんは持っているのではないかと思うが、枝野立憲についてどう思っているのか伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 選挙の直後は枝野さんとよく話しました。会って話したこともありますし。最近、ちょっと話していないのですね。
 少し時間が要るのだろうと思います。あれだけ厳しい状況に置かれて、その中から衆議院においては野党第1党、結果を出したわけですから。しかも、それを支えた人たち、有権者がたくさんいるということですから。そのことを考えて、今いろいろ言われるような主張になっているのだと思います。
 もう少し時間が要るのかなと思っています。あまりあわてないほうがいいということです。
 ただ、枝野さんも「政権交代ある政治」という、目指すところは同じだと思いますので。もちろん立憲民主で政権を取るというお考えかもしれませんが、私はやはりもう少し幅広い、保守からリベラルまでを包含したような、そういう勢力でないと自民党と1対1で戦って勝つことはできないと思っております。

○憲法論議について

【産経新聞・廣池記者】
 憲法について、希望の党と立憲はもう既に憲法の議論を始めているが、民進党としては今後どのように進めていくべきだとお考えか。

【「無所属の会」代表】
 それは執行部なり足立信也政調会長がお考えになることなので、私は自分の感想はあまり言わないほうがいいと思います。
 もちろん野党第1党である以上、憲法についてもしっかり議論すると。今までの党としての蓄積がありますが、人もだいぶかわったので、もう一度ちゃんとした議論をしたほうがいいと思っています。
 個人的には、憲法改正にあまり重点を置いていない人間なので、これは一貫してそうなのですが、それよりはこの前代表質問で申し上げた人口減少とか財政の健全化とか外交とか、そういったことにもっと日本の政治は集中すべきだと思っていますが、そうは言っても、安倍総理も熱心に言っておられることなので、我が党としての考え方をきちんと議論していくことは必要だと思っています。