大塚耕平代表は30日午後、定例記者会見を党本部で開き、前日29日に行った参院予算委員会での自身の質疑について振り返るとともに、記者の質問に答えた。

 参院予算委員会の質疑について「民進党として経済政策の論点を詰めなければいけないので議論したが、北朝鮮のミサイル発射の問題の議論もあったため、(経済政策の)議論をし尽せていない。スウェーデンの制度の問題なども深掘りしたいので、次の機会に行っていく」などと語った。

 立憲民主党が今特別国会中に提出することを検討している共謀罪廃止法案について、30日の部会での同党からのヒアリングを踏まえて共同提出を考えているかとの問いに対しては、「元民進党の仲間の皆さんが党や会派が違う形で活動しているので、これまで一緒に取り組んできた法案等について連携すべき、あるいは連携できることがあれば連携していくことについてはやぶさかではない。政調会長から正式に報告があれば、現時点では決して後ろ向きではない」旨を答えた。

 国会内での野党共闘と選挙での野党協力のあり方を問われ、「国会では野党が可能な範囲で協力していくことは極力模索できればいいと思っている。また、選挙に関しては基本的な政策で大きな差がある場合にはその政党の皆さんと共闘するのはなかなか難しいと思う。とはいえ大局的な観点で、国民の皆さんに政権選択の機会を提供するとか、1強を許さないという観点から、いかなる党であっても実質的に協力していただけるということであれば、それはわれわれが何か申し上げるべきことでないと思っている」との見解を示した。