民進党は第195特別国会の事実上の最終日となる8日、両院議員総会を党本部で開催。引き続いて開いた両院議員懇談会では、党の立て直しに向けて、国民にとって意味があり役に立つ政党のあり方を求めて「党の戦略・組織・運営に関する改革本部中間報告(たたき台)」について議論した。

 大塚代表は両院議員総会冒頭のあいさつで今国会を振り返り、「総選挙を終えての国会であったので、新たな任期を得た安倍総理が国民や国会に対して十分な所信の表明とその内容についての質疑が行われるものと思っていたが、所信は極めて短いもので、その質疑でも十分な答弁が得られない」と政府・与党の不十分な対応を厳しく批判した。

 これに対して野党が果たすべき役割として「国民の皆さまの代わりに疑問や聞きたいと思っていることをただしていく。これが私どもの仕事だ。通常国会に向けて閉会中もしっかり準備をいただきたい」と同僚議員に呼びかけた。さらに民進党自身については「どのように立て直し、国民の皆さまにとって意味のある役に立つ公党にしていくか」という視点の重要性を説き、懇談会での真剣かつ建設的な議論を要請した。

 懇談会後、羽田雄一郎役員室長が記者団の取材に応じ、たたき台について9日に自治体議員フォーラム・青年局・女性議員ネットワークの代表者を交えた全国幹事会で意見を聞き、そこまでの議論を踏まえ党改革本部が中間報告案を取りまとめ、13日の常任幹事会、その後の両院議員懇談会などでさらに議論していく旨を説明した。

両院議員総会