大塚耕平代表は14日午後、定例の記者会見を党本部で開き、党立て直しに関する両院議員懇での議論、米軍ヘリ部品落下事故、2018年度与党税制改正大綱について発言した。

 大塚代表は冒頭、「党内問題に時間を割かなければならない状況だが、本来は予算や税制問題などに向き合うのが仕事。これらについてもしっかりと手を抜くことなく努力をしていることを皆さんにご報告したい」と述べた。

 党立て直し策をめぐる議論については、「昨日の常任幹事会で説明した中間報告とその中間報告に基づいた選択肢についての報告を(両院議員懇談会で)させていただいた。懇談会では多くの意見が出され、大変生産的で意味のあるご意見をたくさん拝聴した」と述べた。

 米軍ヘリから部品が落下した事故については、「このようなことが起きたことは極めて遺憾。昨日政調会長名でコメントを出し、米軍には、同型機の飛行は原因究明まで自粛すべきと申し上げた通りだ」と述べた。

 与党が同日まとめた2018年度税制改正大綱については、「所得税制等の見直しを大胆に行っていくということに、与党なりの努力はしているようだ」としたうえで、「公平性という観点でいえば、法人税制と個人税制のバランスの問題で、個人の高所得者への増税を考えているようだが、企業等とのバランスの観点から議論の余地がかなりある。簡素な税制という意味からすると所得税制の見直しがどんどん複雑化している。いかがなものかなという感じを持っている」と指摘した。