党役員会見に関する基本的な方針について

大塚耕平代表記者会見

2018年1月18日(木)15時03分~15時46分
編集・発行/民進党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=FXgxfgwjcOQ


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○友党との連携 幹事長協議について

【代表】
 少し時間が遅くなりましたことをお詫び申し上げたいと思います。
 まずはきのう、皆さんにも取材をしていただきましたが、統一会派をめぐる協議、(通常国会開会日の)22日に向けて、一旦ここで歩みをとめることになりましたが、きのうの確認事項に基づいて、引き続き3党統一会派を目指して努力することには変わりがありませんので、そのことはまず冒頭申し上げておきたいと思います。
 きょう、増子幹事長と古川幹事長、公式にお会いをして、3党統一会派をめぐる動きについてはきのうの展開のとおりですが、引き続き、どういう形で連携していけるか。例えば「働き方改革」の対案づくり等についても一緒にやっていけるところは一緒にやっていくということを含めて確認をし合ったということであります。
 幹事長から聞いている話では、昨日の両党それぞれの承認決定事項について説明し、お互いに理解をし合ったと。将来的に統一会派を組むことも視野に入れ、既に始めている「働き方改革」協議を初めとする国会対応についても引き続き協力関係を深めていくことを確認した。なお、幹事長協議の場も引き続き継続し、必要に応じ幹事長会談を持つこととした、という報告を受けました。
 そしてきのうの承認事項は、引き続き立憲民主党にも粘り強く働きかけていくということでありますので、きょうは非公式に福山幹事長ともお会いをしたと聞いております。
 そういう状況ではありますが、22日、まずは3党それぞれの立場で国会に臨むことになりますが、長い通常国会でありますので、この通常国会の間にも3党の連携が深まるように努力したいと思っております。


■質疑

○執行役員会での議論について(1)

【NHK・稲田記者】
 直前まで行われていた執行役員会の中身をご紹介いただきたい。

【代表】
 執行役員会は、まず、今まさしく申し上げたような現状認識について共有いたしました。
 それからきのうの議員総会の運びで若干混乱もありましたので、そのことについての事実関係の確認がありました。
 あとは、冒頭申し上げたことに共通しますが、今後、希望の党と立憲民主党にどういう働きかけをするかということについて、かなり意見交換をさせていただきました。

【NHK・稲田記者】
 衆参それぞれ出席しているが、どういった意見がこの今後の運びについては出されたか。

【代表】
 「衆参それぞれ」というのは

【NHK・稲田記者】
 例えば岡田さんもいる。

【代表】
 ああ、そういう意味ですね。
 まず、3党統一会派を目指すことを前提に、2党間の統一会派先行もあり得る。これは常任幹事会の確認事項なので、立憲と先行することもあり得べしということは話に出ました。
 したがって、希望の党との交渉が現時点では一区切りついていますので、しからば立憲の皆さんとどのような話し合いをするべきかということについて、いろいろ意見交換が行われました。
 一方、参議院のほうは、ご承知のとおり希望の党のほうで一時分党というお話も出ていたのですが、とりあえずは今そういう形になっていない中で、どういうふうに希望と立憲にアプローチするかということについて意見交換がありました。

○友党との連携について(1)

【朝日新聞・斉藤記者】
 福山さんとの会談はどんな内容だったか、先方はどういうお話をご主張されたのか伺いたい。

【代表】
 私が幹事長から報告を受けたのは、党対党で正式に申し出ていただけるとありがたい、というようなやりとりはあったというふうに聞いています。

【読売新聞・鈴木記者】
 「分党」という言葉が先ほど出たが、希望の党に関しては政策の違いがあるというので分党も検討ということになっているが、民進党について、今、分党ということを代表はどのようにお考えになっているか教えていただきたい。

【代表】
 それは希望の党の分党のことですか。

【読売新聞・鈴木記者】
 民進党内の分党。

【代表】
 民進党内には、そういう話はありません。

【読売新聞・鈴木記者】
 一部議員の中では分党という声もあるが、それについてはいかがか。

【代表】
 いや、それは個人的な意見をいろいろ言われる方はいると思いますが、党内でそういう議論が何か公式に行われているということは一切ありません。

【「フランス10」・及川記者】
 統一会派がうまくいかなかった場合、執行部の責任問題に発展するということはあるか。

【代表】
 これは発展しないようにしっかり対応したいと思います。
 やはり、これは去年の選挙のあの結果・経過を受けて、今、極めて不正常な状況下に置かれている。しかもこの不正常な状況というのは、我々元民進党系の政党及び議員にとって不正常ということだけではなく、国会がこういう状況だと、それは国民の皆さんにとって不正常な状況。つまり与野党が拮抗した議論を行えないということは、国民の皆さんにとっても不正常な、そしてあまりよろしくない状況だと思っていますので、これを正常化し、やはり国会がきちっと与野党間の議論で機能するようにすることは、これはもう大変重要な仕事だと思っております。
 しかも、そう簡単にいきません。去年のあの大変厳しい、感情的軋轢を生んだ選挙でありますので。そのことを踏まえると、とにかく1歩でも2歩でも、また大きな固まりで、一刻も早く今の巨大与党と対抗できる姿にする。もうそのことしか念頭にありませんので、しっかり努力したいと思います。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 大塚代表が精緻なプランをつくって増子さんが交渉役に当たるという、そのフォーメーション自体が瓦解したのだと私は思うし、今度、立憲も含めてやるということになると、やはりこれは代表自ら出ていってやるようなやり方をとらないととてもまとまらないと思うが、そのことを伺いたい。

【代表】
 瓦解したとは思っていません。引き続き幹事長にもしっかり努力をしていただきたいと思いますが、当然、代表として自ら調整すべき点は調整していかなければならないと思っていますので、努力したいと思います。

○執行役員会での議論について(2)

【共同通信・小野塚記者】
 役員会の話に戻るが、役員会の中で、今後、立憲民主党との窓口、交渉役としてどなたか選ばれたということはあるか。

【代表】
 いや、それはないです。

【共同通信・小野塚記者】
 もう1点。先ほどのご説明の中では何か、運びで混乱があって事実関係の確認があったということだったが、これはどういったことか。

【代表】
 これは(両院議員総会の)冒頭、小西洋之議員からも質問があった、広田一さんの件ですね。  ちょっと私達も「寝耳に水」だったので、どういう経緯かということについて、正式の役員会開会の前に意見交換がありました。
 私のほうからも申し上げましたが、ああいうご質問をいただいて、執行部席で私も「増子さん、これ何か聞いておられますか」と聞きましたら、増子さんも「いや、聞いていない」と言うので。考えられるとしたら、前の日の常幹で、その宣誓書にまだサインしていらっしゃらない方は誰かというやりとりがあったのは事実なので、そのことですかね、ということでああいうやりとりになったのですが。
 きょう改めて広田さんに私も電話しました。事情を聞きましたら、今回は議員総会の案内が来なかったので問い合わせたところ、そういうことを事務方の皆さんから説明があったと言うので、いや、そんな大事な話は、我々も聞いてない中でちょっと困るねという話で、事実関係を確認しますと言って、広田さんにはお詫びをしました。
 その上で、そういう経過ですということを役員の岡田さん、小川さん、羽田さんもそうですが、説明をしました。そのことが運びの話です。

【テレビ朝日・村上記者】
 今の質問に関連するが、今後立憲側との協議は誰が窓口になって、具体的にどのように進めていくお考えか。

【代表】
 まさしくきょうはその話が中心だったので。あまり詳細は申し上げられませんが。今の宮嶋さんのご質問とも関係しますが、当然執行部がしっかり関わってやっていくという、そういう議論です。

【テレビ朝日・村上記者】
 「無所属の会」が筆頭にということではない。

【代表】
 そこは先ほど福山幹事長から増子幹事長に、党対党で公式に申し出てほしいと言われたという経緯がありますので、やはり公式にはそういうパイプを使っていくことになりますが、くどいようですけれども、相当いろいろな感情的しこりを残している現状なので、いろいろなルートを使って交渉することになると思います。

○友党との連携について(2)

【共同通信・飯川記者】
 2点伺いたい。きのうも質問が出たと思うが、今後も3党で統一会派結成を目指すと表明されている中で、今回の希望の党とのように立憲民主党と先行して2党による統一会派を結成するという考えがおありなのかというのが1点。
 仮に立憲民主党と先行して2党で統一会派が結成された場合は、2党で組んでから希望と組むために立憲民主党を説得していくということになるのか。このあたりのお考えをお聞きしたい。

【代表】
 これは、あるかないかと言われれば、先ほども申し上げたような気がしますが、常幹の決定事項としては、3党統一会派を目指しつつ、これは交渉事ですので、2党での先行もあり得るということですから、当然それは希望もあれば立憲もあるということですので、そういう意味ではあり得ます。
 今のご質問は、立憲とまとまったらその後、希望にというお話ですが、きのうの両院総会の最後の確認文書、あれは今も生きていますので、具体的諸課題の調整に向けて「無所属の会」と執行部が協議をしていくわけでありますので、具体的諸課題の調整が終わると物事が動き始める可能性もゼロではないということですから、どっちが先とかどっちが後ということは現状では予断を抱いていません。

○憲法論議について

【IWJ・川上記者】
 民進党の小西洋之議員が17日、「民進・希望の会派騒動は『改憲勢力が野党第一党になり、今年中に憲法改悪が行われる』という、国民にとって本当に危機的な状況だった」とツイートをしている。憲法改正に対するスタンスが議員によって大きく異なるようにも見えるが、基本的に民進党としては、あるいは希望の党との統一会派ということも考えつつ、両党は安倍政権が進めている憲法改正を支持すると。そういう認識でよろしいのか。

【代表】
 まず、小西さんは憲法に情熱を燃やしていらっしゃるので、いろいろなご意見をお持ちで、そういうツイートをしていらっしゃるというのは、それはそれとして。
 安倍さんの憲法改正論議が非常にいろいろ懸念や疑問があるなというのはみんな思っています。「みんな」というのは、私達もそう思っていますし、希望の党でもそういうふうに思っていらっしゃる方が多いので、何かこの統一会派が成立すると安倍さんの改憲勢力にくみするという、その表現は正しくはありません。
 現にきのうの「プライムニュース」、番記者の皆さん取材もしていただいていますが、玉木さんも例えば9条の問題については、安倍さんの今の主張ではとても賛成できないとおっしゃっているわけですから。何かそういう「改憲勢力」「護憲勢力」というような区分けで、この憲法をめぐる論議の物事を表現するのはあまり適切な区分けの仕方ではないなと思います。
 私達民進党も、そしてその前身である民主党も、憲法は議論すべき点があればしっかり議論をするべきだという立場でありますので、そういう意味では必ずしも憲法改正を否定しているわけではありません。
 しかし、それはどのような内容が発議をされるのか。
 そしてそこに至る過程で、発議はこれまでないわけですから、それが国会で、憲法審査会でちゃんと議論が行われて合意して発議されるものなのか。それとも国会の場外で、これは政党間の協議の場というのはほかにあるべきだというご意見もあるので、そのことによって発議されるべきなのかとか、そこに至る手続。
 それから発議される内容。
 さらには国民投票法に基づく実際の国民投票のあり方。
 いろいろなもので、最終的に安倍さんが発議を仮にされるとしたら、その内容に賛成できるか反対すべきかということが決まってきますので、「何々勢力」という区分けはやはりあまり適切な区分けの仕方ではないと思います。

○友党との連携について(3)

【フリーランス・上出記者】
 今回の民進党、希望の党の統一については、15日に共産党の小池書記局長が会見で批判しており、もともと党首間であった合意に反しているのではないかと。それからこの前の参議院選挙、あるいは今回の衆議院選挙でも、希望の党に行かないということを証明した民進党の方、市民連合が推している人に関しては、共産党は候補を降ろしていると。そういう信義からいっても、国民にとっても一種の約束違反なのではないかとかなり厳しく、民進党プラス希望の形というのはそういう点ではおかしいということをはっきり言っている。これについてはどうお考えか。

【代表】
 小池さんのそのニュース、私もネットで拝見しました。何か当選した議員の個人名まで(共産党の機関紙に)出ているわけですよね。ちょっとそれは事実関係に対する認識や、あるいは今後の展開についての理解の仕方が違うと思います。
 まず、今回は統一会派の交渉をきのうまで、仮に統一会派を結ぶ時には合意の案としてああいう案までたどり着いているわけであります。したがって、何か統一会派というのは希望の党に合流するとか、民進党に合流するとか、そういう話ではないので、合流云々という表現がもし小池さんのご発言の中にあるとすれば、それはまず事実関係と違います。
 その上で、これは私も皆さんの前でも申し上げていると思いますし、両院議員総会ないしは全国幹事会でも申し上げていますが、繰り返しになりますが、去年のあの混乱した選挙の過程で、ある意味、党の決定に従ってやむを得ず希望の党に行かれた方もいらっしゃるのは事実だと思いますので、その皆さんがやはり元どおり大きな固まりでまた活動できるように、そのための調整を今、行っているわけであります。何か小池(百合子)さんとチャーターメンバーの皆さんが立ち上げた時の姿の希望の党と今我々が合流をするかのごとくのご認識であれば、それはかなり事実と違うと思います。
 むしろ、やはり我々はど真ん中の、国民の皆さんにとって、代表質問でも申し上げておりますが、保守とリベラルは対立概念ではありませんが、あえて誤解されている意味で使うと「保守からリベラルまで」、ある程度幅の広い大きな固まりの政党やあるいは政治集団、つまりこれは複数の政党であってもいいのですが、であってこそ初めて政権選択の対象となり得ると思うので、そういうゾーンにもしはみ出た展開にやむを得ずなっている人がいた場合には、そのゾーンに戻っていただくためのプロセスを今経ているということであります。
 必要があれば、小池さんとも仲がいいので、小池さんにしっかり説明したいと思います。

○執行役員会での議論について(3)

【NHK・稲田記者】
 執行役員会だが、福山さんから、党対党で正式に申し出ていただくとありがたいと言われたという報告があったということだが、これに対して、党としてどういう対応をしようというのは、一定の理解なり認識の共有というものはきょうの執行役員会でなされたのか。
 それから、かねて常幹では2党先行もあり得べしとなっているが、希望は少なくとも22日まではという話になっているが、今後、立憲とやっていこうということについて確認なりある程度の認識のレベル合わせが行われたのか。この2点を確認したい。

【代表】
 まず1点目。いろいろ話し合われました。したがって段取りについては、我々の内部で共有した段取りは若干ありますが、それは極めて非公式なものでありますので、これ以上の言及は差し控えたいと思います。
 その上で、2番目のご質問は、それはされています。

【NHK・稲田記者】
 立憲とやっていこうと。

【代表】
 いやいや、先ほどの共同さんに対する答えと一緒ですが、希望の党との統一会派の交渉は、きのうのあの段階までは来ているわけですね。あの段階までは来ている。立憲の皆さんとは、残念ながら、とてもそこの段階には至っていませんので、これからそれをスタートできればいいなと。そのためのいろいろな手順についての話し合いは行われたと、こういうことです。

○友党との連携について(4)

【朝日新聞・斉藤記者】
 衆参で統一会派ということだと思うが、今回、衆院側が「希望先行だめですよ」ということになったわけだが、今度、衆院で組めるとなった時に参院側が「立憲先行だめですよ」ということになる可能性はあるのか。それとも衆参一体というのはもう認識一致しているのか。

【代表】
 いや、どっち先行だめという議論は行われていませんし、何かそういうことが決まっているわけではありません。
 きのうも、状況は皆さんご承知のとおりでありますが、我々としてはきのうに至るまでの取り組みと結論を了としつつ、具体的諸課題の調整については今後の協議に委ねるという段階まで達したのですが、残念ながらそれはきのうの段階で22日に間に合わせるための希望の皆さんの期待値に達しなかったということで、一旦打ち切りになっているわけであります。
 どっちが先行とかということについて、何か我々の間で順番が決まっているわけではありません。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 去年の小池さんのところとの合流の時は、前原さんの背中を押したのは連合だ。今回の経緯を見ていても、玉木さん、大塚さん、第1党になるようにと連合が背中を押しているわけだが、最大の支持母体とはいえ、そういうところが党の主体性に関わり過ぎているのではないか。党内の議論がまとまる前にこういうことをやるというのは、その部分が問われていると私は思う。やはりそこはしっかり総括しないと。連合との関係というのは今どういうふうになっているかも含めて伺いたい。

【代表】
 連合さんには、当然最大の支持母体ですから節目節目では状況のご説明はしていますが、これはあくまで我々の党内、政党間の対応としてやっていることでありますので、何か連合さんが主体的に関わっているということはありません。それは皆さんの側からそういうふうに見える構造なのかもしれませんが、実態としてはあくまでこれは政党間の話し合いであります。今宮嶋さんがおっしゃったような誤解を受けないようにやらないといけないと思っています。

【IWJ・川上記者】
 安倍政権は現在決して支持率は高くないが、それに見合わない議席数を獲得している。安倍政権の進める政策と世論の望む政策には乖離があると思うが、他方で民進党と希望の党も現在支持率1パーセント程度だ。もし民進党と希望の党の統一会派が先行してしまえば、野党での最大勢力となっていた。与党・野党ともに国民の支持を得ていない勢力が国会の運営を決めていくというのは国民にとって問題になるかと思うが、これについて大塚代表はどうお感じになるか。
 また、野党の中で立憲民主党が最も支持率が高いわけだが、立憲民主先行で、立憲民主を支えていくという方向にはならないのか。

【代表】
 まず、私達の立場で安倍政権の支持率が低いと申し上げるのは大変言いにくいというか、とてもそんなことは申し上げられない。人様のことをとやかく言える立場ではございません。
 安倍さんは、どうでしょう、歴代の内閣の中では比較的支持率が高いほうではないかなと思います。ただし、選挙での得票数・得票率と議席数のバランスでいうと、これは明らかに民意を正確に反映している状態でないのは事実であります。
 その状況を改善するために、やはり我々はもう一回大きな固まりをつくらなければならないというのが私の認識でありますので、私どもと、他党のことを申し上げてなんですが、希望の党の支持率が極めて低いということは、これは国民の皆さんに大いにお詫びをしなければならないと思っています。
 それはただ単に、本当に1.3とか1.2とかいう数字なのかというと、私の皮膚感覚では必ずしもそういうことではなくて、あの選挙の混乱の結果、「少しあなた方は再生のための努力をしないといけないのではないですか」というメッセージと受け止めています。
 立憲の皆さんは、ああいう経過の中で生まれたものとして、今、ご承知のような一定の支持を得ていらっしゃるので、それはそれで結構なことですが、立憲を支えるとか希望を支えるとか民進党だけ突出するとか、そういうことではなくて、やはり得票数・得票率の割合に比べてあまりにも異様な多数の議席を持っているこの状況を是正するためには、我々3党を中心にできるだけ連携できる野党が大きな固まりになることをやりませんとこの状況を打開できませんので、そこに向けて引き続き努力するということであります。

○安室奈美恵さんの昨年の紅白出場について

【「フランス10」・酒井記者】
 ゲイレポーター、酒井佑人です。少し前の話になるが、安室奈美恵さんの紅白をごらんになった感想をお願いしたい。

【代表】
 来年も再来年も、ずっと出ていただきたいなと思います。
 非常に親しみを感じます。うちの娘も、化粧のせいかちょっと奈美恵さんに似ているような気がして。(笑い)親しみを感じていますので、ずっと続けていただきたいなと思っています。

○「無所属の会」について(1)

【フリーランス・堀田記者】
 党対党という話があったが、岡田さん達は要するにいろいろな事情があって無所属で選挙を戦った。小沢さんもいろいろな事情があって無所属で戦ったが、自由党に帰ってきている。1月7日のNHKの「日曜討論」においてはきちんと自由党共同代表になっている。今までの歴史の中において党の中、数ある、多くの人がいる党の中で会派をつくったというのはあるのか。例えば、中村喜四郎さんが入って民進党プラス中村喜四郎だったらわかるが。要するに岡田さんたちのやっていることはわからない。調子のいい時だけ民進党を利用して、会見やる時は民進党さんのここ(本部)を使っている。都合が悪くなると、「いや、民進党ではない。会派だ」と言う。それがわからないと言うと、岡田さんの会派の人達は「それはマスコミがいけないんだ。きちんと説明していないんだ」と言う。大塚さんは民進党代表として、「とにかく、いろいろなことがあったけれども、民進党衆議院議員になれ」ということは言えないか。

【代表】
 ぜひ次の岡田さんの定例会見の時にまた聞いていただきたいと思うのです。
 もちろん、お願いしていますよ。やはり(民進党の)会派名をちゃんと名乗ってやってくださいということは、私からも幹事長からも、きょうも役員会でもお願いしましたし、それは多くの参議院の仲間もそう思っていますし、それから全国幹事会でも自治体議員の方からやはりそういう声がいっぱい出ているのです。
 きのうの全国幹事会では、そういうご要望が出たので、一応私から事情を説明して、その事情というのは、やはり今は不正常な状態。自分たちでやったことですが、去年のあの異常な選挙の結果、不正常な状態が続いているので、いろいろなご事情があると思いますが、できるだけ民進の会派を名乗っていただきたいと。「直接はご本人に答弁していただきます」と言って岡田さんに振ったら、岡田さんが渋々お答えになっておられましたけれども。
 それは、きっちり名乗ってほしいですよね。それがまた本来の姿ですので。ぜひ次の記者会見でも皆さんからも、堀田さんからもご質問していただけると助かります。

【フリーランス・堀田記者】
 言いますよ。それで、その時の会見で(演台の)「民進党」を外して何とかの会とやっていないと、私は怒りますよ。

【代表】
 よろしくお願いします。(笑い)

○友党との連携について(5)

【共同通信・飯川記者】
 統一会派の件で、立憲民主党と2党の協議が今後進んだ場合について伺いたい。これまで立憲の対応を見ていると、希望と一緒の場合なら組まない、つまり3党による統一会派を民進が諦めるのであれば組んでもいいという条件をつけてくるケースが容易に想像できるが、その場合、代表は将来的な3党は目指しながらも、まずは立憲民主党と民進党による2党で統一会派結成をするべきなのか、あるいは3党にこだわり続けるべきとお考えなのか。代表の考えをお聞きしたい。

【代表】
 将来的な3党を前提としつつ、ということであれば、当然2党先行はあり得ると思います。希望の皆さんも、今回ここまで協議が進んできた大前提は、3党でもいいですよということでテーブルに着いてくれたわけですので、そこは変わりません。
 ただし、立憲の皆さんがこの点についていろいろな考え方をお持ちだというのは十分理解していますので、より大きな固まりになれるように、そのことを念頭に置いていただけるならばいいなと思っていますので、先ほど今後の交渉のプロセスやファーストコンタクトについては、「ファースト」というのは今までも非公式にはコンタクトしていますが、きょうを境にしたファーストコンタクトの詳細については申し上げられませんが、大きな固まりでやるということまでは否定しないでくださいねというお願いはしたいと思います。
 そうでないと、くどいようですが、我々政党や議員は我々自身のために存在しているわけではなくて、国民の皆さんのために存在している。そういうふうに申し上げると、きのうも「プライムニュース」の反町さんから、今回のドタバタ、国民の皆さんにご迷惑かけていませんかと聞かれたので、大変申しわけないと思っていますと、率直に申し上げましたが、しかしこれも国民の皆さんのために、大きな固まりにならないと政権選択していただけないわけですから。そうすると、憲法に主権者と書いてあるのがまさしく空文化してしまいますので。
 そのことを立憲の皆さんにもぜひご理解をいただいて、大きな固まりになるということは否定しないで交渉に臨んでいただければありがたいなと思っています。

【読売新聞・鈴木記者】
 統一会派以外の連携のあり方について伺いたいが、既に「働き方改革」での協議は希望と一緒にやっていくということだが、それ以外のテーマとか連携のあり方については、今、具体的に何かあるか。

【代表】
 それ以外のテーマについて、まだ具体的なテーブルにこれを上げようとか、そこまでは詰まっていませんが、上げなければならない項目はいっぱいあります。例えば、きのうも「プライムニュース」の中で申し上げましたが、国民投票法に関する問題もそうですし、いろいろなテーマがあると思いますので、できるだけ一緒にやっていきたいと思っています。
 で、連携のあり方ですか。

【読売新聞・鈴木記者】
 形というか。

【代表】
 形は、いろいろありますよね。

【読売新聞・鈴木記者】
 政策協議会みたいなものが「働き方改革」ではあると思うが、それ以外に何か違う形のものは。

【代表】
 違う形、それはちょっと工夫しますが、でも、まずはやはり政策のテーマごとの協議会ないしは検討会ということだと思います。

【共同通信・小野塚記者】
 統一会派の関係だが、先ほどの発言の中で、希望との会派に関しては、諸課題が解決すれば動く可能性があるとおっしゃっていたが、これはご自身の認識として、希望の党との会派、そういう諸課題の解決というのは。

【代表】
 「具体的諸条件の調整」ね。

【共同通信・小野塚記者】
 調整してそれが解決するということは、割と近い時期にあり得べしと。今国会中とかにもあるとお考えなのかというのが1点。
 あと、今後の立民との交渉に関して、どれぐらいのタイムスパンで方向性を出せればいいとお考えか。

【代表】
 まず、「具体的諸条件」の調整はもちろん、短期的にも中長期的にも動き得るものがあると思います。実際に動くかどうかというのは、それはちょっとまだきょうの時点ではわかりませんが、それはあると思います。
 それで立憲の皆さん、これは可及的速やかにと思っています。希望も可及的速やかにここまでやってきましたので、立憲の皆さんももし交渉のテーブルに着いていただけるということであれば、可及的速やかにやりたいと思います。

○「無所属の会」について(2)

【フリーランス・上出記者】
 確認だが、まず「無所属の会」の存在だが、これは民進から希望に合流するという話があった時に、衆議院選挙では立てないということを言ったということが縛りとして、何かの根拠として残っているから「無所属」になっているのか。そういうことがないのに続いているのか、そのあたりがちょっとよくわからない。

【代表】
 これはぜひ直接岡田さんにまた聞いていただきたいと思いますが、私の認識では、岡田さんからお伺いしている認識では、やはり今回は無所属ということで立候補して当選させていただいたので、「無所属」という冠で仕事をしたいということと、それから「無所属の会」の中に民進党籍をもうお持ちでない方がいらっしゃいますので、その方々のことにも配慮をして党籍名を名乗っていない、というふうに承っております。
 詳細はご本人から聞いていただければと思います。

【フリーランス・上出記者】
 ということは、岡田さんの意思によってそれを解消することはできるということでよろしいか。

【代表】
 と思いますし、「無所属の会」の中には、やはり党名を名乗るべきだというご主張の方もいると聞いていますので、ぜひそこは1回ゆっくり聞いてみてください。

○友党との連携について(6)

【フリーランス・上出記者】
 今回の一連の動き、「プライムニュース」で国民の方にも迷惑と。やはりどう見てもドタバタしていて、しかもそれが安倍政権が喜ぶような方向で、第1党が立憲でなくなるということと、それから憲法改正に近づくという、そういうものとどうしてもこの動きが重なって見える方が多いと思う。そういう国民あるいは市民連合の方などに対して、もう少しこの辺のことについての代表からのわかりやすい言葉をいただきたい。

【代表】
 まず、今のご質問の内容は基本的に大きな誤解ですので、誤解を受けないように努力したいと思います。
 何しろ、あの合意文の案は「安倍政権と厳しく対峙」すると書いてあるわけですから。やはり小池さんとチャーターの皆さんで実際にオペレーションをしていた時には、むしろどちらかというと協力してやっていくというお立場もかなり強かったような気もしますが、もう完全にその点は今回の交渉の過程で変わっていますので、決して何か安倍政権にとってサポーティブな展開ではありませんし、我々はそういう勢力であるというふうには全く認識していませんので、どうぞご安心くださいと申し上げたいと思います。