大塚耕平代表は22日午後、安倍内閣の政府4演説終了後に記者団の質問に答えた。

 安倍総理の施政方針演説の受け止めについて大塚代表は、「われわれが主張してきたさまざまな課題に目を向け始めたことは良いことだ。2009年に民主党政権で言い始めた『人への投資』ということにようやく焦点が当たり始めた。そのことは歓迎するが、本当にその課題解決に向けたきちんとした内容になっているか。中身についてはこれからしっかりと検証していく」と述べた。

 憲法改正については、「建設的に、時代のニーズに合った論点を議論することは結構なことだが、『あるべき憲法』という表現を安倍総理はよく使うが、それが誰にとってあるべきものかを、しっかりただしていく」と指摘した。

 野党連携の実現については、「山川健次郎さんの『国の力は人にあり』という言葉を安倍総理は引用していたが、『国会の力は野党にあり』ということが国会では大事なポイントだ。元民進党の3党は、課題を乗り越えて協力し連携し合う。このことがなければ国会の力は野党にありとは言えないので、引き続き3党連携、3党統一会派に向けて努力をしたい」と考えを示した。

 施政方針演説の中で何が問題で、民進党はどう向き合っていくのかとの問いに、「表面上の目標と、予算の中身に整合性がないことが大きな問題だ。予算委員会での質疑を通じてきちんと対処していく。行政の生産性改革のようなことも言っていたが、行政で一番大事なことは、国民への説明責任、情報の透明性だ。これがあって初めて行政への信頼、効率性の向上がある。森友・加計問題、スパコン問題など、安倍政権の行政姿勢に大きな問題があるので、厳しく追及していく」と答えた。