日本労働組合総連合会 神津里季生会長

 連合の神津里季生会長は、「来年4月には統一自治体選、そして7月には参院選が控えている。働く者本位、生活者本位の政治勢力を大きな固まりとして形成していくことが極めて重要となっている。政権を担うことを想定した政策立案を行いうる野党勢力の結集を呼び掛けられるのは民進党を置いて他にはないと言っても過言ではない。昨年の党大会で私の口をついて出た言葉は、『私たちには民進党しかない』というものだった。状況は一変してしまったが、私の中でこの言葉は生きている。思いはさまざまあると思うが、合成の誤謬(ごびゅう)に陥らず、ぜひ野党の全体最適を追求していただきたい。そしてこの難局を乗り越えるために一致結束して、新たな姿の最適解を実現してほしい。ともに頑張りましょう」と述べた。


田原総一朗氏

ジャーナリスト 田原総一朗氏

 田原総一郎氏は、「安倍総理のアベノミクスで大胆な金融緩和、思い切った財政出動で1100兆円も借金ができたが、それで国民生活は向上したかというと、全然向上していない。実質賃金は明らかに下がっている。格差は拡大している。非正規社員が40%になり、貯金が全くない人たちが30%になった。つまり明らかに国民生活は落ちている。にもかかわらずなぜか自民党が選挙で勝っている。民進党の一番の欠陥は仲間内の批判が好きなこと。敵は自民党だ。このバラバラになった野党をまとめるのは民進党の役割であり、大塚代表の役割だ。安倍総理は1強多弱が続いたのでたるみ切っている。働き方改革についても自民党には何も答えがない。野党がどうするか今がチャンスだ」とあいさつした。

■各党メッセージ

 大会に寄せられた立憲民主党の枝野幸男代表、希望の党の玉木雄一郎代表、自由党の小沢一郎代表、社会民主党全国連合の吉田忠智党首からのメッセージを議長が代読した。