党役員会見に関する基本的な方針について

岡田克也「無所属の会」代表記者会見

2018年2月13日(火)15時40分~16時13分
編集・発行/民進党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=McHPuo7Q-F8


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○日本海側を中心とする大雪災害について

【「無所属の会」代表】
 東北・北陸・山陰地方、日本海側で大雪が発生しておりまして、除雪が間に合わない、そういう事態になっております。
 我が党の青年局も、青年委員会が福井県に入って除雪の支援を行ったところです。あすは希望の党と合同で災害のヒアリングを行うことにしておりまして、現地の状況を把握しつつ、どのような対応ができるか検討していきたいと考えております。
 関係者の皆様に対しては心からお見舞いを申し上げたいと思います。

○平昌五輪 日韓首脳会談・南北首脳会談について

【「無所属の会」代表】
 きょうは3点申し上げたいと思いますが、第1点は、今、平昌(ピョンチャン)オリンピックが開かれておりますが、日韓首脳会談や北朝鮮への対応などについてです。
 その前に、私自身、開会式に日韓議連として参加をしてまいりました。マイナス20度ということでだいぶおどかされて行ったわけですが、気温はそれよりは高く、マイナス3度ぐらいだったかと思います。ただ、我々は開会の1時間前には着席しておりましたので、合計すると4時間近く寒風の吹きすさぶ中にいたわけで、ちょっと長いかなと。率直にそういう感じがしたところでございます。
 さて、この中で、まず南北首脳会談が行われました。もちろん北のほうは金正恩(キム・ジョンウン)さんではなくてナンバー2、そして金正恩氏の妹が出席されたということであります。
 この場で、核・ミサイルの問題、こういう核心的な問題について大統領が何も提起しなかったと伝えられていることについては、私は強い懸念を持ちます。このことは北朝鮮に誤ったメッセージを与えかねない。しかも直接大統領から伝えるチャンス、これを逃してしまったことになるわけで、北朝鮮がそのことによって誤った期待感を持ったとすれば、オリンピック後またさまざまなことが起こることが想定されますが、そういう中で対立が一層深刻化することになるのではないかと懸念しているところです。
 他方で、日韓首脳会談も行われました。安倍総理もさまざまなことを取り上げられましたが、私が気になったのは、米国が先制的に武力行使する、その可能性が取りざたされている中で、日韓が協力してそういう事態がないようにすることの確認ができなかったことは、日本の国益にとってマイナスであったと私は考えております。先制的な武力行使があった場合に直接的な影響を受ける両国が、しっかり連携していくことが重要であると考えております。国民の命と暮らしを守ることが政治の最も重要な役割であることは言うまでもないことだと思います。

○森友学園問題 新たな内部文書20件について

【「無所属の会」代表】
 2番目に、森友学園の資料の話ですが、実は私、本会議でこの問題を取り上げまして、関連するあらゆる資料、全ての資料について、それを国会に提出するようにと安倍総理自身が指示を出せば済む話だと申し上げたところです。
 その際には答弁は全くなかったわけですが、いまだに、今回出てきた20件の資料、これで全てなのかどうかについては明らかではありません。きょうの長妻さんと麻生財務大臣とのやりとりの中でもそのことは明言されなかったわけです。
 したがって、総理が各大臣に、この土地の払い下げに関するあらゆる資料を提出するように指示を出し、各大臣がそれぞれの省庁で同じ指示を出せば、これは出さざるを得なくなるわけですので、なぜ総理がそういったことをしないのか、私は極めて不思議であります。
 外務大臣の折に「密約」調査というのを命じたわけですが、あれは国家行政組織法10条、それから14条第2項に基づいて大臣命令を発したわけです。これに従わなければ役人としての義務を果たさないということになるわけで、そういう状況を政治がつくり出せば済む話ではないかと考えています。
 そもそも安倍総理は国会答弁の中で、財務省が調査をしているのでそれを信頼して答弁していた、という趣旨の答弁をされたわけですが、本人が何も関係のない事案であればともかく、安倍昭恵夫人や、あるいはご本人自身も関係ある中で国会で長く議論してきた問題ですから、単に財務省の言うことをそのまま鵜呑みにして答弁していたという答え自身が私には信じられないもので、今からでも遅くないのでしっかりと総理が主導権を発揮して事実関係を明確にする、そのことによって国民の信頼を取り戻すということに取り組む責任があると思っています。

○選挙区外への香典支出に関する日経新聞の記事について

【「無所属の会」代表】
 3番目に、線香問題に関するきょうの日経新聞の記事ですが、私は非常に驚いてしまいました。
 既にこの場でも、私自身の(政治団体の)平成22年から25年の4年間の支出について、「全て選挙区外のものであり、法令上何の問題もない」ということは明言しているわけです。しかし、あたかも私の政治団体の香典代に問題があるかのような、そういう全体としての構成になっており、そして自民党の発言として、「身内の問題が発覚し、これ以上追及できないだろう」と、こういうふうになっているわけです。
 これは明らかに読者に誤解を与える、そういう記事でありまして、私はこういった記事が出たことについて極めて遺憾だと、改めて申し上げておきたいと思います。ここでも説明していることについて、なぜこういう記事を書いたのか。私は日経新聞に説明責任を求めたいと考えています。


■質疑

○友党との連携について(1)

【産経新聞・奥原記者】
 先週金曜日に、玉木代表・大塚代表・平野国対委員長が国会図書館で、玉木新党と大塚新党の合流について、早ければ予算委員会終了後をめどに、と会談されたと聞いている。希望の党が松沢さんと分党を果たした後の玉木新党と、大塚さんが日頃から掲げている新党の合流についてどのように思われるか。

【「無所属の会」代表】
 まず、その報道が事実であるかどうかは私は確認しておりません。平野国対委員長は明確に否定されました。したがって、真偽が明確でないことについてコメントする必要はないと考えております。
 ただ、一般論として申し上げると、やはり希望の党と統一会派をつくるという話が出た時に、両院議員総会の中でそれに対する異論がかなり出たというか、参議院もおそらく発言者の半分以上は「反対」、衆議院側も「むしろ立憲が先ではないか」、こういうことであったわけです。そこについて、問題の克服がされていないままに一つの党にというのは、私は党の中でとても了解が得られる話ではないだろうと思います。丁寧に党の中で議論していく必要がある。
 大塚代表から私、何も聞いておりませんので、執行役員会でも議論されておりませんので、そういうことはないのだろうと思っています。

○政治分野における女性の参画推進について

【フリーランス・安積記者】
 北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)氏が表に出てきたことを見て、去年のイヴァンカさんの来日を思い出した。そういう意味では、北も美女応援団みたいなのを派遣して女性を表に立てている。アメリカのトランプ政権もイヴァンカさんが特別補佐ということで女性を立てている。岡田さんは代表時代に、政調会長に山尾さんを抜擢し、事実上の後継という感じで蓮舫さんを代表にされたわけで、女性の登用というか表舞台に立たせることの困難さというのはたぶん痛感していると思うが、どのように感じられるか。

【「無所属の会」代表】
 別に痛感はしていません。
 党再生の一つの大きな柱として、女性がもっと活躍できる党に、ということを私は申し上げて、蓮舫代表代行、山尾政調会長、辻元役員室長、そのほかにも有力な女性の皆さんいらっしゃいますので、重要なポストについて経験してもらおうということで取り組んでまいりました。
 それから統一地方選挙に向けて、(女性の)候補者を倍増するということは私が代表の時に約束して、それは今も多分引き継がれているはずです。
 とにかく、どこの国に行っても女性が政治の世界でも大活躍しているわけなので、日本はちょっと特異な状況であります。日本の政治の世界も刷新が必要だと、その一つのキーワードは「女性」であると思っています

○青山衆議院議員の議員辞職を求める署名運動について(1)

【フリーランス・堀田記者】
 東海地方の女性地方議員が、立憲民主党でセクハラ大事件を起こした青山さんをやめさせる会というのをつくり、東海地方、静岡・愛知・三重・岐阜の女性地方議員にファクスを送り賛同を呼びかけているが、蓮舫さんや山尾さん、辻元さんは、この問題に対して何にも言わない。私は、「女性の活躍」というものがあるにもかかわらず、なんで言わないのか、あんたたちも共犯だ、と言っている。そのファクスが岡田さんの三重の女性議員にも来るので、それにはスムースに応えるように応援のメッセージを送ってほしい。

【「無所属の会」代表】
 これは個人の問題なので、議員個人が判断されることです。政治家の政治生命にかかわる話ですから、党としてというよりは個人で判断されて、一つの運動を起こしていくということだと思います。

【フリーランス・堀田記者】
 そういった事件が起きると、出処進退は自分の判断だ、と言うが。

【「無所属の会」代表】
 運動自身はもちろん、むしろ日本では非常にそういう動きが少ない。世界的に「#MeToo」運動などがいろいろな分野で起きているのを見ると、日本は少ないことは事実だと思います。

○党改革 「新しい党」への移行について

【テレビ朝日・村上記者】
 党改革について伺いたい。党大会で打ち出した「新しい党」への移行について、執行部間での調整状況や進捗状況を教えていただきたい。

【「無所属の会」代表】
 まだ特に具体的なことは上がってきておりません。「『新しい党』へ」というのは、党そのものが新党になるという意味では必ずしもないですね。そういう概念も否定はされていませんが、中身が変わると。単に名前を変えればいいとか、法人組織として新しいものになることが意味があるということではないでしょうと。
 そもそも選択肢が三つある中で、第1案と第3案を折衷するような案として「『新しい党』へ」というのは出てきたわけです。
 まず党大会の中で党規約の改正はひとつなし遂げられました。それに加えて、基本政策とか党綱領、そういったものの議論というのはこれから行っていくことになるのだと思います。本当は今週ぐらいに執行役員会でもそういう議論が提起されるのかなと思っていたのですが、今週は時間がどうしても調整できないということなので、早く対応していきたいと思います。
 それから私が求めているのは、主要な政策について、例えば原発の問題とか、憲法の問題とか、そのほかにも想定されるわけですが、きちんと組織をつくって議論を始めていくべきだと。そういったことも「『新しい党』へ」の中身だと考えています。

【テレビ朝日・村上記者】
 執行部の中には、新党への移行や分党を含めさまざまな声が上がっているが、今の話だと岡田さんとしては統一会派ではなく協議会のようなものから始めたいとお考えか。

【「無所属の会」代表】
 いや、執行部の中でいろいろ上がっているといっても、執行役員会に上がってきていませんから。それは個人として言っておられるにすぎない。
 やはり党としてきちんと方向性を決めて取り組んでいかないといけない。まだその段階に至っていないということです。
 統一会派の時に両院議員総会であれだけ異論噴出してまとめ切れなかったわけで、同じことを繰り返しても、あるいは同じ党ということになるとさらに、同じ問題が出てくる。やはりそういうものをどうやって乗り越えていくかということを考えた上でやっていかないと、結果が同じになってしまうということだと思います。

○元党所属国会議員の首長転身について

【日経新聞・藤田記者】
 岐阜市長選挙や沖縄県南城市長選挙で、もともと民主党・民進党で一緒にやってこられた元国会議員の方が市長になるケースが幾つか出てきている。落選中の方などが国会議員を諦めて首長に出るとか、そういった動きについてどうごらんになっているか伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 それは個人の選択ですからね。柴崎さんや、かつては兵庫県(加古川市)の岡田さんとか、力のある人が残念ながら落選が続いた中で違う道に転身されるということは、それは個人の判断として、私が何か言う立場にはないということです。
 ただ、特に若い人たちは、そこで経験を積んで、やがてはまた国政を志してもらえるとありがたいなと思っています。

○森友学園問題 佐川国税庁長官の国会招致の必要性について(1)

【「FACTA」・宮嶋記者】
 代表がおっしゃるように、総理がそういうふうにしてくれればいいが、自分の奥さんは私人であると言うような総理に何を言っても仕方がないとも思う。
 昭恵さんとは切り離して、国税の問題について。確定申告が始まるが、有権者は徴税に対してボイコットはできないが、何かそういう運動をしない限りしようがないのかなというくらいの虚しさがある。やはり最低でも佐川さんを国会で呼ぶくらいは野党はできないものなのか。やはり佐川さんには何か説明責任を求めないと、と思うが、その辺のお考えを伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 だからこそ、国会に招致ということを我々は一致して主張しているわけです。
 もちろん納税は国民の義務なので、それに反するようなことを奨励する結果になってはいけないと思いますが。
 私もブログに書いているのですが、財務省という役所自身がもう国民から信頼されなくなるという危機的状況。そこを財務省の皆さんにも考えてもらいたいと思っています。一番問題なのはやはり財務大臣で、そういう危機感もおありにならないのか、他人ごとのような対応をしているということだと思います。
 そして総理は、これは昭恵さんだけではなくて総理ご自身もかかわる話なので、率先して資料を出すということを言うべき。当然だと私は思うのですが、身の潔白を確信しているならば、そうされればいいわけです。どんな資料が出てきても、ちゃんと説明すればいいわけですから。それを避けているというのは、これはあまりにも無責任だと考えています。そこのところが実は一番問題ではないかと考えています。

○沖縄県名護市長選挙の結果について

【フリーランス・上出記者】
 沖縄の問題について伺いたい。名護市長選挙で、民進党から見て残念な結果だと思う。その時の様子では、「オール沖縄」はこれでもうだめだとか、保守系の人たちやメディアが大変喜び、その勢いで国会に、ほかのことでも逆の力が作用しているというか、勢いづいているとお感じになったようなことはあるか伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 特にございません。

○青山衆議院議員の議員辞職を求める署名運動について(2)

【フリーランス・安積記者】
 先ほどの青山さんの件について、ご本人の出処進退は自分で決めるとおっしゃったが。

【「無所属の会」代表】
 「判断」というのは、その署名する人の判断という意味です。

【フリーランス・安積記者】
 政治家の出処進退、というふうにおっしゃらなかったか。

【「無所属の会」代表】
 ファクスが回っているというお話でしたので、それにサインをするかどうか。

【フリーランス・安積記者】
 それは辞任を求めるわけで、辞任するかしないか、政治家の出処進退は政治生命ともかかわることなので、本人が決めると。

【「無所属の会」代表】
 そういう趣旨で言ったのではありません。

【フリーランス・安積記者】
 では、女性のほうのそういう表明は尊重されるべきだとお考えか。

【「無所属の会」代表】
 基本的に、それに賛同するかどうかはそれぞれが判断する話で、党としてとか、そういう話ではないということを申し上げました。

【フリーランス・安積記者】
 その上で伺いたい。セクハラは女性の権利の侵害だと思うが、議員の地位、就任権・被選挙権というのは基本的人権ではなく権利であって公務であると憲法では書いてある。基本的人権でないものについて、基本的人権が劣後にあるということ自体がおかしいと思うし、また女性を登用することに積極的な、女性の進出に積極的な代表にとってはちょっと後ろ向きな発言と感じるが、いかがか。

【「無所属の会」代表】
 私は事実関係をきちんと承知しておりませんので、そのことを前提に個別の話について言うことには慎重であるべきだと考えているところです。

○森友学園問題 佐川国税庁長官の国会招致の必要性について(2)

【NHK・稲田記者】
 佐川さんに関して、政府・与党は、かつて佐川さんは理財局長として答弁していたのだから後任の局長が答弁するのが当然であるという姿勢をかたくなに示しているが、そのロジックについてはどういうふうにお考えなのか伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 国会答弁というのは地位についてくるものではなくて、答弁者についてくるものですから、佐川局長の時代の答弁に問題があるということになれば、それは当然、佐川氏がそのことについて答弁しなければならない。ましてや、まだ現職ですし、しかも国税庁長官という重要な立場におられるわけですから、当然出てきて説明すべきだと考えています。
 ただ、それで出てきたらそこで終わりとか、そういう話ではないので、やはりより本質的には総理の、説明責任を果たすために積極的に動かないということのほうがさらに重要な問題であると私は考えています。ですから、もし佐川さんが出てきて答弁したとしても、それで一件落着ではないということは申し上げておきたいと思います。

○友党との連携について(2)

【産経新聞・奥原記者】
 希望の党との統一会派について、岡田先生が常々おっしゃっている「けじめ」の問題について。先日、松沢先生が執行部側に提案された5名の分党リスト、衆院では中山成彬さんと、小池さんに近しい外務官僚だった井上一徳さん、あとは参院の3人。この5人が玉木執行部と袂を分かった場合、「けじめ」ということになるのか伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 私たち無所属(で出馬した)議員は、希望の考え方、例えば保守二党論であるとか、自民党と場合によっては協力するとか、あるいは憲法の改正の問題とか、安保法賛成だとか、そういった希望には行けないと、考え方が違うということで無所属を選んだわけです。当時の私のブログにもそういうことを書いております。そういう中で、そういった考え方が残ったままの希望と安易に組むことはできないということです。そこが変わったことはどう有権者に対して説明されるか。
 そして他方では、小池さんがいるから、あるいはその考え方がいいからといって希望に投票した、そういう有権者もたくさんおられるわけで、そこに対しては逆の意味で変わったことの説明を求められるわけです。
 そういうことも含めて、きちんと希望の中で対応されるということが「けじめ」だと。両方の意味での「けじめ」だと私は考えています。

【産経新聞・奥原記者】
 今おっしゃったような趣旨であれば、誰それが抜けるとか、誰それがいるとか、そういう考え方はとらないということか。

【「無所属の会」代表】
 それは総合的に判断することだと思います。
 私は、具体的に個人の名を挙げたことはありません。それは希望が、「こういうふうに我々はけじめをつけました」というふうに明らかになった時に、我々として「確かにけじめをつけましたね」と判断するか、あるいは「けじめがついていない」と判断するか、それはその後の話であって、具体的なことをあらかじめ申し上げると、それは排除の論理にもつながってきますので、そういうつもりはありません。

○森友・加計問題 野党の連携の必要性について

【「FACTA」・宮嶋記者】
 「もりかけ」問題、野党がふがいないということは置いて、こういうことがあっても国民があまり怒らないというのは、やはり日本国民というのは豊かだというふうにごらんになるか。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 私は、(国民は)かなり怒っていると思いますよ。怒ってないはずはないと。かなり言われますね、選挙区を回っていても。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 もしも国民が怒っていて、マグマのようなものがあるならば、野党はもう少し街頭に出るなり、もっと新しい行動ができるわけで。野党がだめなのか、国民がだめなのか、両方だめなのか。もしかしたら国民のほうが怒っていないのではないか。だとしたら情けないことだが、そこはどうごらんになるか。

【「無所属の会」代表】
 いや、一番悪いのは、それは安倍さんそのものです。
 そういう中で、やはり野党が連携が十分とれていないということは、これは否めないと思います。国会審議においても。そこのところは我々に責任があると考えています。もっとしっかりと連携して、1党であればもっと、1年前の甘利大臣の時のような議論ができたはずで、そこまで至っていない。これだけのことがあるにもかかわらずそこまで至っていないということは、我々に責任があると考えています。

○公選法の規定における選挙区内・外の区別について

【フリーランス・堀田記者】
 岡田さんが代表の時に、民進党の柚木さんが高校の同窓会名簿に名刺広告を出した。柚木さんの選挙区と高校があるところは選挙区が違うが、それは中国ブロックで、彼は小選挙区で負けて比例中国ブロックで受かった。そのあいまいさというのはどのように受けとめるか。

【「無所属の会」代表】
 そういうブロックまで選挙区ということなのかどうかという議論はあると思います。つまり、ブロックで選ばれるのは党として選ばれるのであって、個人として選ばれるわけではないですから、公選法の規定上、ブロックの選挙区まで含まれるかどうかということについては、これは議論が必要だと思います

【フリーランス・安積記者】
 先日ヒアリングをされた時にたしか、ブロックのほうも入ると、小選挙区で当選した場合は小選挙区の内だけと、そういうふうな区分けをして総務省の官僚は答弁したが、これについて伺いたい。

【「無所属の会」代表】
 私、そこに出ておりませんので、そういう答弁が本当にあったのかどうか確認できておりません。したがって、ちょっとお答えするのは難しいのですが。
 いずれにしても、私はずっと小選挙区なのですが、比例に出るかどうかというのは選挙の直前に決めるのですね、一人ひとりが。私も代表の時には比例を遠慮したこともあります。その時々によって決めるわけで、そういう状況で、まだ比例で出るかどうか決まってない状況で何か、例えば名刺広告のようなものを出した時に、それが違反というのはなかなか、そうはならないのではないかと私は思います。