大塚耕平代表は16日、国会近くで開かれた連合政策・制度推進フォーラム(略称・連合フォーラム)設立総会に出席した。

 連合フォーラムは、連合の政策の理解・共有・周知を行う場とするとともに、国会議員との相互の連携を強化することで政策実現に資することを目的としており、議員名簿には元民進党所属の無所属議員も含めて民進・立憲・希望・自由・社民に所属する議員のほぼ全員が名を連ねている。

 連合の神津里季生会長はあいさつで、重要な課題の根本的解決がむしろ遠のいており、事態が悪化していることに加え、昨年の総選挙時に野党が分裂してしまった事態に触れ、「不本意な事態に端を発した閉塞感はここで断ち切りたい。将来の日本のあるべき姿に運動をまい進していきたい」と決意を語った。そのうえで、連合が支援している議員一人ひとりとの関係に重きを置いた新たな枠組みとして連合フォーラムをスタートさせると設立の趣旨を述べ、「このフォーラムで労働組合の一丁目一番地である働き方改革への対応をスタートとして、様々な政策分野でこの連合フォーラムの枠組みを活用していくことが望まれる」と期待を述べた。

 その後、来賓として井手英策慶應義塾大学教授があいさつし、芳野友子連合政治センター代表幹事が趣意書を読み上げた。

 設立総会終了後に記者団の取材に応じた民進党の大塚耕平代表は、連合フォーラムが立憲・希望との3党連携の弾みになるかとの問いに、「弾みにさせてほしい。3党連携にとって重要なプラットホームだと思うので、私たちが連携できる、再結集できるそのきっかけにしたい」と考えを述べた。

 政党同士での議論と連合フォーラムの違いを問われると、「政党同士だけで議論しているといろいろな過去の確執やいきさつのこだわりがあるが、政党同士の議論から解放された中での協力が進むと思うので大いに期待したい」と期待を込めた。

■連合フォーラム設立総会議の大塚代表ぶら下がり会見動画