大塚耕平代表は22日、全国から高校生約100人が参加して国会内で開かれた「第3回全国高校生未来会議」の「各党代表者による高校生のための公開演説会」で講演を行った。

 「おそらく皆さんが40、50代になる頃に世の中では、『それは多分無理だろうな』と(現在)思うことが起きている。それを想像して、その想像に合わせた政策、国造り、あるいは社会を生み出す人材がどんどん出てこなければ、日本社会は世界から遅れていく。ここがこれからの政策にとって一番大事なところだ」と大塚代表は指摘した。

 さらに、学生たちが学ぶ環境を整備することが必要だとして、「これからの日本の未来を作ってくれる皆さん、あるいは日本全体のために、高校生や大学生がきちんとした企画やアイデアを出せば、それに国が予算を付けるなどして、海外に出て学ぶことができる制度を大々的にやるべきだ」と述べた。

 大塚代表は、「『ステイ・フーリッシュ ステイ・ハングリー』というスティーブ・ジョブス氏が2007年にスタンフォード大学でスピーチをした際の言葉を皆さん送りたい。常識にとらわれず、どん欲に何事にも関心を持って臨んでほしい。皆さんに期待します」という言葉で講演を締めくくった。

 講演後、会議に参加した高校生と質疑を行い、「民進党としての若者へのアプローチ方法」「マイノリティの人たちへの教育支援策」を示してほしいという質問に対し、「お仕着せの教育では未来を予測できないということから、新しい仕組みを導入していかなくてはならないと思う。学校教育は用意するが、自分で学びたいという企画が出てきたら、それが採用されるような仕組みを作っていきたい」「個々の政策というよりも、マイノリティの人たちを支援する予算を出しやすくしていくということが私たちの基本的な考え方。公共事業が悪いわけではないが、ここへの投資比率は、日本は他の先進国に比べると多すぎる。ここを調整すれば、マイノリティの人への教育支援予算は潤沢に出る」などと答えた。