民進党は1日、地方組織の幹部や自治体議員フォーラム、全国青年委員会、女性議員ネットワーク会議の幹部ら約100人を集めて全国幹事会・自治体議員団等役員合同会議を党本部で開いた。

あいさつする大塚耕平代表

あいさつする大塚耕平代表

 大塚耕平代表は冒頭のあいさつで、「2月4日の党大会で私たちは今後の党のあり方として可能な限り早期に中道的な新しい党を目指すという承認をしていただいた。この方向に沿ってさまざまな検討、働きかけを2カ月間させていただいた。国会では森友文書改ざん事件等が表面化し、大変な議論になる中で、大変難しい判断だったが、予算が成立し国会が一区切りつき、統一自治体選挙まで残り1年というこの局面こそ皆さんに次の展開に向けて了解をいただくタイミングと判断し、役員会、常任幹事会の議論を経て、今日もお手元にお配りしている『民主主義と国民生活を守るために〝新しい民主党〟をつくる』という考え方をお示しさせていただいた」「〝中道的な新しい党〟〝新しい民主党〟を結党する(存続政党は民進党)。志を共有する同志に結集を呼びかける。綱領・党名等の所要事項については、参画意志のある同志との新党協議会の場で決定していく。中央および地方の党所属議員、候補者の個別事情に配意しつつ、新党結党後も多くの仲間と連携できる枠組みを目指す。それぞれ抱えている事情が違うことは重々承知しながら、その中で最大限さまざまなことに配慮しつつ、できる判断は何かという観点でこのような選択をお示ししている」などと述べて、新党結党に関する執行部提案への理解を求めた。

 執行部提案を受けての討議では合計25人の出席者が発言。「提案の趣旨には賛同するがタイミングはどうなのか」という質問に大塚代表は、「森友事件や働き方改革法案、憲法などの課題もあるが、後半国会の中でどれだけ新党の存在を国民に示せるかが大変重要なので、このタイミングでやらせていただきたい」などとして理解を求めた。

 現執行部のもとで地方組織・自治体議員重視で進めてきた組織改革などを新党にもしっかり継承してほしいという要望が出され、大塚代表は「自分としてはそういう方向で進めていきたい。これからも地方重視の党を目指していく」などと答えた。地域で民進・希望・立憲の3党連携の枠組みづくりを進めてきた県連の幹部からは、「仮に立憲からなかなかすぐに入ってもらえない場合でも、地方での連携については党本部としてもしっかりやってもらいたい」と要望があり、大塚代表は「これからも立憲も含めて連携できるように努力していく」などと答えた。

 執行部方針を最終的に参加者全員の拍手で了承した。これを受けて大塚代表は新党結党の呼びかけを今日明日にも開始するとの見通しを羽田雄一郎幹事長代理が記者団に述べた。

大塚代表の報告を聞く全国幹事会の出席者ら

大塚代表の報告を聞く全国幹事会の出席者ら