党役員会見に関する基本的な方針について

大塚代表記者会見(両院議員総会終了後)

2018年3月30日(金)20時01分~20時16分
編集・発行/民進党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=u_su6WteX-w


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○「民主主義と国民生活を守るために―『新しい民主党』をつくる―」 両院総会で承認

【司会・羽田雄一郎役員室長】
 それでは、両院議員総会・懇談会を経て、「民主主義と国民生活を守るために―『新しい民主党』をつくる―」、了承されましたので、大塚代表のほうから記者会見をさせていただきたいと思います。

【代表】
 記者の皆さんには遅くまでおつき合いをいただきまして、ありがとうございました。
 本日、昨日の執行役員会・常任幹事会で承認されました今後の党運営の方向性についての提案、「民主主義と国民生活を守るために―『新しい民主党』をつくる―」、この内容について両院議員総会で承認されましたので、ご報告を申し上げたいと思います。
 既に皆様方にもお配りをしておりますので内容は繰り返しませんが、私たちは、今の安倍政権が民主主義を軽んじ、そして国民生活に重きを置かない政治運営をしている、このことに断固対峙していくために、新たに民主主義と国民生活を守る仲間の結集を図るために同志に呼びかけたいということを決定いたしました。
 具体的な決定内容については、この趣意文の2ページにあります、「『中道的な新しい党』『新しい民主党』である新党を結党する」「志を共有する同志に結集を呼びかける」、この2点であります。
 もちろん、一緒に新しい党をつくる、新党をつくる、その仲間の皆さんと綱領・党名等の所要事項を検討しなくてはなりませんので、参画意思のある同志との新党協議会を立ち上げたいと思っております。
 週が明けましたら、元民進党議員を中心に、このような趣旨で、ぜひ新党に参加してほしいということを呼びかけるつもりであります。その結果として、どのぐらいの皆さんが呼応してくれるかは現時点ではわかりませんが、少なくとも今よりも大きな固まりとなって、そして衆参バランスのとれた政党として、今の安倍政権と対峙していきたいと思います。
 国会開会中の難しい時期でございましたが、森友事件に象徴されるように、安倍政権の不公正、不透明、そして熟議を避けて国政を運営する、この体質には、我々は断じて許すわけにはいかないという姿勢で向き合っていかなくてはなりませんので、だからこそこのタイミングで新党への結集を呼びかけさせていただきました。
 予算も成立し、これから4月、5月、6月、場合によっては国会延長を求め7月、8月と、この国会の論戦の中で新党がしっかりと民主主義と国民生活を守るために活動していくことを目指して、新党協議会での検討を進めたいと思います。


■質疑

○「中道的な新しい党」「新しい民主党」の結党方針について

【NHK・稲田記者】
 2点伺いたい。
 両院議員総会で賛否それぞれ意見が出されたと思うが、代表的な意見を伺いたいのが1点。
 それから、週が明けたら同志に呼びかけたいとおっしゃったが、どういう形で呼びかけるのか。ある意味、今会見をしているのも呼びかけなのかもしれないが、具体的にどういった呼びかけの形をイメージしていらっしゃるか。

【代表】
 まず後段からお答えを申し上げますと、「元民進党議員を中心に」と申し上げましたので、立憲民主党・枝野代表と希望の党・玉木代表には正式に面談を申し込みたいと思っています。ぜひ会って私たちの気持ちを聞いていただきたいということで、お会いできるようにこちらから申し出をしたいと思っております。
 そして、どのような意見が出たかということでありますが、おっしゃるように賛否両論出ましたが、反対というよりも、やはり新しい党をつくらなければならないということは理解できるけれども、つまりもう2月4日の党大会でこの報告、決定していますので、それは理解できるけれども、もうちょっとタイミング的に後でもいいのではないか、国会開会中のこのタイミングでなくてもいいのではないかと、こういう意見が出されました。その趣旨の意見をおっしゃったのは人数としては4人です。発言回数は何回かあった方がいらっしゃいますが。
 その点については私のほうから、今申し上げましたように、逆にこのタイミングだからこそ、国会開会中の非常に微妙な局面で、国会に最大限影響を与えないで済むこの局面だからこそ、厳しい日程の中でご提案をさせていただいたので、ぜひご了解いただきたいということでご理解をいただいて承認のプロセスにお入りいただけました。
 そして賛成の意見の主たるものは、やはり「できる限り早期に『中道的な新しい党』を目指す」という、この党大会承認事項の延長線上の取り組みであるのだから、いわば一歩前に進むというのはむしろ遅きに失するぐらいで、ぜひここで決めてほしいというご意見でありました。
 あとは、やはり去年のああいう選挙でたまたまというか、不条理に今ばらばらになっている仲間たちがもう一回固まりになって、そして新人で当選された方も他党にはいらっしゃいますので、そういう方々は新たに結集するわけですので、やはり固まりとなって安倍政権と対峙していくのはいいことではないかと、こういうご意見でした。大体そんな感じです。

【読売新聞・鈴木記者】
 当初の予定では議決の予定になっていたかと思うが、今回どのような形で結論を出されたのかというのをもう少し伺いたい。

【代表】
 今申し上げましたように、賛成意見の方々から、これはもともとの党大会で決まった方針の延長線上のことをまさしく今回進めようとしているわけなので、むしろ議決をとる必要はないのではないか、というお声が複数出て、そしていろいろタイミングのことを中心にご懸念を示された4人の方もそれをおおむね了承して、では議決をとることもなく承認ということでよろしいですかというふうに議長のほうからお諮りいただいて、私から承認を申し出て皆さんに拍手で承認していただいたと、こういうことでございます。

【読売新聞・鈴木記者】
 この後の手続として、日曜日に全国幹事会が予定されているかと思うが、そこはあくまで説明の場というふうに理解すればよろしいか。

【代表】
 規約上は、全国幹事会は決定機関ではありません。しかし、全国幹事会で決議された内容は執行部は尊重しなければならないとなっておりますので、仮にこの方針に反対という決議がなされれば、それはそれでまたどのように尊重するかということは考えなければならないと思っております。ただ、もう既に皆さんご案内かと思いますが、けさ、この全国幹事会のメンバーの各ブロックの代表である全国ブロック代表幹事、そして地方組織3団体と言われている、青年委員会委員長、女性議員ネットワークの代表、自治体議員フォーラムの代表にもお集まりをいただいて趣旨をご説明し、この会合では基本的にご了承・ご賛同をいただきました。
 したがって、このブロック代表幹事の皆さんには、きょう・あすにかけて、それぞれのブロックの都道府県連に対して、そういう趣旨であったということをご説明いただいて全国幹事会にお集まりをいただきたいとお願いをしておきましたので、そこでおおむねご了承いただけるということであれば、決議をするとか決をとるとか、そういう手続にはならないと思っております。

【共同通信・河内記者】
 きょうの会議で大体党内的には了承いただけることになったかと思うが、今後のスケジュールとして、新党協議会はいつごろ立ち上げる予定で、代表の思いとして、いつごろまでに新党を結党したいか。スケジュール的なことを伺いたい。

【代表】
 これは、この間の記者会見かどこかで似たようなことを聞かれましたっけ。きのう夜討ちで聞かれたのでしたっけ。
 これは、これからまさしく議論していくことなので、現時点では今のご質問に対してコメントをする状況にはありません。
 どのような仲間が「よし、一緒にやろう」と言ってくれるかによって新党協議会の枠組みが決まってきますので、そこから日程感が出てきます。現状はそこまでです。

【朝日新聞・斉藤記者】
 2点。
 枝野さんが、想定どおりだろうけれども、きょう記者会見で「政界再編・合従連衡にくみしない」と明確にしていたが、その受けとめ。
 あと、今、支持率1%ぐらいとやや低迷しているが、これで何か局面打開を図れると思われるか伺いたい。

【代表】
 まず、枝野さんのコメントにコメントする立場にはありませんので、お会いして趣旨をしっかりご説明しようと思っています。
 我々は、支持率のためにいわば結集するということではありません。民主主義と国民生活にとって脅威になっている安倍政権と対峙して、民主主義と国民生活を守るために「新しい民主党」をつくるわけでありますので、ゼロから国民の皆さんのご支持をいただけるように努力するのみでありますので、今のご質問については特段感想はありません。

【読売新聞・鈴木記者】
 この間の議論でいろいろな意見が出ていることも、いろいろな事情があることも把握しているとおっしゃっていたが、かえってこのことによって党がばらばらになっていくという懸念はないか。

【代表】
 そうならないように、最大の努力をします。
 きょう、そういう文脈の質疑も一部行われたのですが、しかし、安倍政権にかわって政権を担い得る中核的な政党をつくるということを目指しているわけでありますので、それぞれの抱えている事情がまちまちであるというのはみんな承知の上で大きな固まりをつくることをしなければ、しょせん政権などはお預かりすることはできないわけでありますので、個々の抱えている事情の違いというものを一人ひとりがのみ込んで、結集していただけるように努力したいと思っています。