民進党など野党6党は10日夕、加計学園「首相案件」問題で第2回の野党合同ヒアリングを国会内で開き、関係府省の担当者に対し問題となっている文書についての質疑を行った。

 冒頭、この日第1回目のヒアリングで出席議員から出された、「報道されている文書について内閣府は愛媛県側に事実確認を行うように」との要請について内閣府の担当者は、「愛媛県側に確認したが、現段階では報道の内容について事実関係を確認中」「県庁では事態の把握ができていないので、把握ができたら」などと答えた。また内閣府内の調査については、きちんと確認したいなどの答弁にとどまった。

 これらの回答に対し出席議員から、「愛媛県の中村知事は、『文書そのものは確認できていないが、担当職員が備忘録として書いた文書だ』と会見で述べている。これは中身は否定していない」「首相案件とあるものを、役所が勝手に破棄できるはずがない」「日報問題と同じで、いずれ分かることだ」などと、厳しい指摘がなされ、しっかりと調査しし当該文書を早急に開示するよう強く求めた。