民主党と維新の党は14日午後、新党名に関して12、13日に行った世論調査結果を議論するため党名検討チームを開き、そこでの議論を踏まえて引き続き新党協議会を開催。世論調査で多数を占めた「民進党」を新党名案とすることで協議会として合意した。岡田克也代表は記者団に、「新党協議会として協議した結果、われわれの結論としては民進党でいくことを確認した。民進党ということで党内の理解を得るための手続きを進めたい」と述べた。

 世論調査は10日夜に開いた党名検討チームで両党それぞれが提案する党名案として民主党が「立憲民主党(以下立憲)」を、維新の党が「民進党(以下民進)」を提示したのを受け、両党間で確認した共通質問に基づき、両党それぞれで2000サンプルの調査を行った。調査の結果、民主党側調査では立憲が18.7%民進が24.0%、維新の党側の調査では立憲が20.9%民進が25.9%となった。

  • 民主党支持層に関して 民主党側調査(支持率14.6%)…立憲民主党34.2% 民進党37.3%、維新の党側調査(支持率17.9%)…立憲民主党33.1% 民進党37.3%
  • 維新の党支持層に関して 民主党側調査(支持率1.6%)…立憲民主党29.0% 民進党41.9%、維新の党側調査(支持率2.3%)…立憲民主党24.4% 民進党33.3%
  • 支持政党なし層に関して 民主党側調査(支持率25.9%)…立憲民主党11.4% 民進党17.4% 維新の党調査(支持率21.5%)…立憲民主党10.9% 民進党20.0%
岡田克也代表

岡田克也代表

 岡田代表は、「両調査がクロスすることも想定していたが、わが党の調査でも5ポイントほど民進党がいいということなので、調査結果を尊重すべきと考えた」と語り、また、民主党支持層に限定した調査でも民進党の方がポイントが高かったこと、そもそも世論調査にかけた両方の名称とも「いい名前である」との前提に立っているので、調査結果がクロスしない限り結果を尊重するのが筋との認識も示した。27日の結党大会で正式に決定する。