民進党は30日、党の政策について審議し決定するために設置された「次の内閣」の第1回会議を開催し、旧民主、旧維新との間で合意した「基本的政策合意」の取扱いについて審議し、民進党の基本政策と位置づけることを決定した。  

 岡田克也代表は会議の冒頭、「参院選まで残された期間は3カ月と短いが、われわれの考えを反映した議員立法をどんどん出していきたい」とあいさつした。山尾志桜里政務調査会長は「経験不足は努力と元気で補いながら皆さんと一緒に精一杯がんばっていきたい」と意気込みを語った。

 会議ではこのほか、「次の内閣」(NC)の構成、NC等の運営に関する基本原則について決定した。政府提出の「総合法律支援法の一部を改正する法律案」について審査し賛成とした。

山尾志桜里政調会長

山尾志桜里政調会長

 会議終了後に記者会見を開いた山尾政調会長は「今日NC大臣が決まり、それぞれの専門分野の皆さんがしっかりとした政策をこれまで練り上げていただいているし、これからもそうだと思う。そういった政策を私なりに国民の言葉で語り、国民の声を聞き、国民のもとに飛び込んで、国民とともに政策を前に進めていく。そういう政調会をめざして精一杯がんばっていきたい」と抱負を語った。  

  政府が発表した待機児童問題に関する緊急対策に関して「表向きの待機児童数は2万3千人。最近政府が公表した隠されていた数字は6万人を超え、合わせて8万3千人になる。自治体ごとの待機児童数の実態を把握しなければ、待機児童問題を本気で解決できない。政府に自治体ごとの実態を出すよう求めていく」と述べた。政府の緊急対策に新たな予算措置がなく、保育士の処遇改善もないことを指摘し、「どうやって待機児童ゼロを目指すのか。私たちが国会に提出した保育士さんの給与を5万円上げる法案を、今国会で議論の俎上(そじょう)に載せ、良い議論をして成立させたい」と力を込めた。

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