民進党の「熊本地震災害対策本部」は15日午前、国会内で第1回の会議を開き、内閣府の防災担当者から被害状況・対応状況の説明を聞き、今後の取り組みについて話し合った。

 会議に先立ち、今回の災害で犠牲になられた方々に哀悼の意を表して黙とうを捧げた。本部長の岡田克也代表は冒頭「突然の熊本での地震の発生でお亡くなりになられた方、ご遺族に対し心からお悔やみを申し上げたい。たくさんの被害が出ており、被害を受けられた方に対してお見舞いを申し上げたい。われわれ野党第1党として、この事態に対し、しっかりと出来る限りの対応をしていきたい。政府に対してもわれわれの気がついたところについてはしっかり提案をしていきたいと思うので、まずは役所の方から実態を聞いたうえで、議論をしたい。熊本出身の松野さんもおり、(熊本)県連とも連携してしっかり対応していきたい」と述べた。

 内閣府の担当者からは、地震の概要、人的・物的被害(原子力発電所関係を含む)状況、避難の状況、ライフラインの状況、政府・各府省庁・地方自治体の対応状況について報告があった。

 本部長の枝野幸男幹事長は「今の段階では、なかなか整理・把握しきれていないと思うので、整理でき次第情報をいただきたい」と要請し、情報伝達のための連絡体制を整えることを申し合わせた。

 重徳和彦衆院議員は新潟県中越地震の経験から「これから避難所生活が始まるが、一刻も早く家に戻れるかどうか、引き続き住めるかどうか、余震が続くなかいつどのように判断すればよいか、国から資金がどういう要件でどの程度出るかといった情報が避難所の避難者に行き届かないケースがある。現場の市町村・県は混乱していると思うので、国から(そういった連絡や)確認ができているか、後押ししていただきたい」と求めた。

 会議後、本部長の枝野幸男幹事長が記者に対し「情報収集に全力を挙げ、政府・与党で気づいていない点があれば、提言をさせていただく。政府・与党が万全の対応をできるよう、特に今日は最大限の協力をしたいと思っている」と述べた。

 同日未明に民進党の公式ツイッターアカウントで数度にわたって不適切な書き込みがあったことについて記者から問われると、「党の公式ツイッターで、党の見解ではない個人の見解を書き込みをした職員がいるということで、事実関係を確認した上で厳しく党内・職員に対しては対応したいと思っている」と答えた。