民進党は26日夕、「次の内閣」会議を国会内で開いた。岡田克也代表は冒頭、同日午後に行われた安倍総理との党首会談について「補正予算の編成について協力を求められた。私からは『熊本地震対策であれば協力する。特に避難生活を送っている方々の対策を最優先にしっかりと対応してもらいたい。政調会長から党の考え方を伝えるので、よく協議してもらいたい』旨を述べた」と報告した。

 補正予算に関連して山尾政調会長は、「党首会談を受けて政調会長から具体的提案をすることになったので、現地派遣チームの提言、党被災県連からの要望などを踏まえ、取りまとめ中だ」と報告。補正予算への態度については部門会議、「次の内閣」会議での議論を経て決定すると述べた。

 会議ではこのほか、東日本大震災からの復興の促進、今後の災害対策のための民進党議員立法である(1)「被災者生活再建支援法の一部を改正する法律案」(2)「災害弔慰金の支給等に関する法律の一部を改正する法律案」(3)「東日本大震災特別区域法の一部を改正する法律案」(4)「東日本大震災からの復興の推進のための相続に係る移転促進区域内の土地等の処分の円滑化に関する法律案」――の復興加速4法案を了承した。(5)「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」(6)選択的夫婦別姓・再婚禁止期間短縮等を内容とする「民法の一部を改正する法律案」――の2法案についても了承した。

 衆院内閣委員長提案である「特定非営利活動促進法の一部を改正する法律案」について審査し了承した。ヘイトスピーチ解消のための与党議員立法「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律案」については、最終的な対応を政調会長と「次の内閣」の担当大臣に一任することとなった。

 また、(1)金融機関による事業資金貸し付けに際して、融資を受ける企業の代表者本人以外の第三者からの保証の徴求を禁止するための民進党議員立法「民法の一部を改正する法律案」(2)「女性の健康の包括的支援に関する法律案(自公等案)に対する(民進党)修正案」(3)超党派議員立法の「がん対策基本法の一部を改正する法律案」(4)超党派議員立法の「発達障害者支援法の一部を改正する法律案」――の4法案の議員立法登録を了承した。

 政府提出案件の審査では、(1)「人工衛星等の打上げ及び人工衛星の管理に関する法律案」(2)「衛星リモートセンシング記録の適正な取扱いの確保に関する法律案」(3)「情報通信技術の進展等の環境変化に対応するための銀行法等の一部を改正する法律案」――の3法案に賛成、(4)「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律及び児童福祉法の一部を改正する法律案」については賛成の方向で政調会長と「次の内閣」の担当大臣に一任、(5)「平成二十六年度一般会計国庫債務負担行為総調書」(6)「平成二十六年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書」については、財務金融部門、行革部門で再度検討することとなった。

 今夏の参院選に向けたマニフェストのあり方及び今後の進め方について議論した。「次の内閣」の構成について、黒岩宇洋衆院議員、足立信也参院議員がネクスト総務副大臣に就いたと山尾政調会長から報告があった。