岡田克也代表は26日、連合が党本部で開いた「2017年度・連合の重点政策」説明会に出席しあいさつした。

 2017年度(2016年7月~17年6月)連合の重点政策は、政府の「経済財政運営と改革の基本方針2016」や来年度予算への反映を求めるもので、(1)東日本大震災からの復興・再生の着実な推進(2)経済・産業政策と雇用政策の一体的推進および中小企業・地域産業への支援強化(3)「公平・連帯・納得」の税制改革の実現(4)労働者の健康・安全の確保のための労働時間制度の見直しと労働者保護ルールの堅持・強化(5)すべての労働者の雇用の安定(6)すべての世代が安心できる社会保障制度の確立とワーク・ライフ・バランス社会の早期実現(7)「子どもの貧困」の解消に向けた政策の推進――の7項目を最重点政策としている。

連合神津里季生会長

連合神津里季生会長

 連合の神津里季生会長は説明会の冒頭、「民進党になって初めての政策説明会で、会期末の多忙のなか感謝申し上げるとともに、日頃より国会内でわれわれの思いを引き取って対応いただいている」と述べた後、「先週の党首討論では、日本の経済社会が抱えている矛盾点を岡田代表に喝破していただいたと思う。連合として、毎日汗水流して働く人たちの納めた税金がどう使われているか、足元の状況を考えれば社会保障・教育・子ども子育て中心に振り向けることであり、連合として『クラシノソコアゲ運動』を展開しているが、若い人を含め生活の展望、将来に向けての希望を持てるようにすることが最大・最良の経済対策だ」との考えを示した。また、「連合は普段そんなことを考えているのかと目からうろこの部分もあるかもしれないが、本日はぜひ活発な意見交換をお願いしたい。その上で、しっかりと心合わせをしながら、一体となって夏の戦いに向けてスクラムを組んでまいりたい。私ども連合としても精一杯ともに歩んでいきたい」とあいさつした。

岡田克也代表

 岡田代表は、「神津会長はじめ連合の皆さんに日頃から大変なご支援ご協力を頂いている」と謝意を述べ、「昨日はわが党のマニフェストについて議員間で活発な議論を行ったが、本日もそれに負けないくらい、皆さんから遠慮会釈ない議論をしてほしい」「参院選まで50日を切って緊迫の日々を迎える状況の中、本日はお互いに理解し合い、共通認識を作り出していくための非常に大事な機会だ。ぜひ実りある意見交換をお願いする」とあいさつした。

 説明会には民進党所属の衆参国会議員が多数参加。連合の川島千裕総合政策局長が重点政策を説明した後、社会保障や教育機会の保障、TPPに関する考え方、さらに最低賃金のあり方や派遣法見直しなどの政策課題について活発な意見交換が行われた。

政策説明会

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