民進党は第190通常国会最終日となる1日、両院議員総会を党本部で開き、今夏の参院選挙での必勝を誓い合った。

 岡田克也代表は、「今国会では民主党と維新の党が合流して民進党となり、力を合わせて野党第1党としての責任を果たすことができた」と総括。各議員の奮闘に感謝の意を述べた。

 一方で、今国会を通じて安倍政権の無責任が明らかになってきたとして、「その典型が消費税引き上げの問題だ。自分の任期の間には最終決定はしない。日本の財政に対する信認が揺らぐことにもなりかねない。財政健全化を放棄したことにもなってしまうのではないか」などと指摘。「無責任な安倍政権に対ししっかりと戦っていく」と力を込めた。

 参院選挙に向けては、「投開票日まであと40日、1日1日が極めて大事だ。憲法の平和主義が揺らぎ、アベノミクスの失敗は誰の目に見ても明らかだ。しっかりとそれに対する私たちの考え方を正面に掲げ、この選挙戦を戦っていきたい。日本の政治のために踏ん張りどころであり、力を合わせて頑張っていこう」と呼びかけた。

 枝野幸男幹事長は党務報告のなかで、参院選挙の1人区32のすべてで、自民党と安倍政権の暴走にストップをかけようという候補者との一騎打ち構造が作られたことに触れ、「いよいよこれからが勝負。皆さま方のご協力と最大限のご尽力をお願い申し上げたい」と檄を発した。

 総会ではまた、今期限りで議員引退を表明している参院議員に対しこれまでの活躍に感謝を込めて記念品を贈呈した。引退するのは、江田五月、加藤敏幸、北澤俊美、輿石東、直嶋正行、津田弥太郎、大久保勉、藤本祐司、柳澤光美各参院議員の9人。引退議員を代表して江田五月最高顧問、輿石東参院副議長がそれぞれ「いまの安倍政治のような無茶苦茶は40年経験したことがない。G7サミットを使い自身の失政を粉飾する、そんな馬鹿な話はない。ぜひ倒して欲しい。残りの任期、最後の選挙のために全力を尽くす」「出番と居場所という言葉がある。いまは参院副議長だが、やっぱり私の居場所は党本部。あと40日で明日の日本が決まる。みんなで心を一つに勝利に向かって頑張っていこう」とあいさつした。

 最後は、今回自身も改選を迎える郡司彰参院議員会長の発声でガンバロウを3唱。無責任な安倍政権に暴走を止め、参院選挙で勝利することを誓った。