岡田代表は2日午後、連合が東京都内で開いた集会に出席した後に記者団のぶら下がり取材に応じた。

 岡田代表は、集会での民進党と連合の政策協定締結を受け、「しっかりしたいい合意ができた。これを前提に連合の皆さんにご支援いただき、参院選挙を戦い抜いていきたい」とコメント。終了後の神津連合会長との懇談で神津会長から「代表の後押しをしっかりするから、なるべく幅広く結集してもらいたい」との話があったと明かした。

 1日の安倍総理の記者会見については、「何を言っているのかがよく分からなかったので論理的に追うのが難しい、分かりにくい会見だったと思う。国民に信を問うと言うが何を問うのかが分からない。まずきちんと謝罪すべきだ」と指摘。事実上3年半先まで消費税を引き上げないと宣言したことに、「例えば1年前、半年前に(引き上げるかを)決定するときはご本人ではない。極めて無責任だ」と断じた。

 消費税引き上げ延期の表明のタイミングとしては、「できれば国会会期中に明確にして、国会での議論の機会が必要だったと思う」と述べ、自身や民進党に関する発言についても「われわれは反論する機会が与えられない。ああいう場を使って一方的に言われるのはフェアではない」と批判した。

 参院選でアベノミクスの失政に対して民進党としてどのような経済政策を訴えていくかを問われると、「一言で言えば成長と分配の両立。アベノミクスは成長戦略と構造改革という3本目の矢が極めて不十分であり、これをしっかりやっていく。そのことで成長を遂げることが第一。第二に、成長してもそれがうまく再分配されていないということでは国民の生活は豊かにならず、GDPの6割を占める消費が元気にはならない、持続的な成長につながらない。従って、再配分を成長とともに行っていく」と主張。

 参院選比例代表での野党各党の統一名簿の作成については、「民進党という名前が入らないやり方は極めてハードルが高い。民進党という名前で比例選挙は戦わざるを得ないだろう」としたうえで、「その前提のもとでどうしたら力を結集できるか、民進党に参加をしていただくことについて、われわれとしても呼びかけたいと思っている」と述べた。