民進党は6日午後、「甘利前大臣疑惑追及チーム」(座長・大西健介衆院議員)の会合を国会内で開き、いまだに説明責任を果たさない甘利前大臣に対して、国会で説明責任を果たすよう求めた。

 衆院TPP特別委員会の理事を務める柿沢未途議員は、「国会を閉会してたった5日後に甘利前大臣は活動を再開した。不起訴処分になったということが錦の御旗ということだろうが、数々の疑惑が残されている中、参院選前に活動を再開すると言うならば、国会に出てきて説明をするべきだったのではないか」と、厳しく批判した。

 山井和則国会対策委員長代理は、「甘利前大臣は1月末から4カ月も国会を休んでいた。あっせん利得の問題について不起訴処分が出たが、検察審査会での審査が始まることになった。国民の目からすれば、道義的、政治的な説明責任が果たされたとは到底思えない。私は先ほど自民党国対に連絡を取って、閉会中だが予算委員会を開いて甘利前大臣の証人喚問をするよう求めた。自民党幹部からは、『元気になったのだから参院選の応援で頑張ってもらう』というコメントが出ているようだが、国会はさぼって、国会が終わったら元気になって選挙の応援とはおかしなことだ」と述べ、国民が国会議員に求めているものとは大きくずれていると指弾した。