岡田克也代表は30日、千葉県柏市内での街頭演説を終えて記者団の取材に応じた。

 岡田代表が演説の中で批判した安倍総理の姿勢について、あらためて認識を問われ、「私が申し上げているのは『ちゃんと議論しましょう』ということだ。批判ばかりしていないで、しっかりと議論する場を作ってもらいたい。(選挙戦が始まって)2週間議論の場がないというのは異常な事態だ」と強調した。あわせて報道機関に対しても「意図しているかどうかは別にして、結果として安倍総理に力を貸すことになっている。そこはよく考えてもらいたいし、真剣に受け止めてもらいたい」と問題提起した。なお、29日に安倍自民党総裁宛に提出した公開質問状への回答は30日朝までには「来ていない」とした。

 野党4党首ら(生活の党は玉城デニー幹事長)や市民連合が29日夕に愛媛県松山市内で開いた合同街頭演説について感想を問われ、「1000人を超える人に集まっていただいたと思う。非常に雰囲気も良かった。愛媛も保守の強いところだが、いい状態になっていると思う」と手応えを示した。

 安倍総理が30日に三重県での遊説活動を予定していることへの受け止めについては「三重県民の良識を信頼している。何も恐れることはない」と応じた。

 今回の選挙戦で保守層をどう取り込んでいくかと問われ、千葉県選挙区については「水野候補はもともと保守政治家としてスタートしているので(主張が)届きやすいと思う。千葉では小西・水野の両候補が立っているが、どちらかと言えばリベラル勢力の小西さん、より中道にアプローチするのは水野さんと、それぞれの強いところで訴えていくのがそれぞれの勝利につながると思っている」と応じた。その上で「安倍総理のやっていることはかなり右寄りだ。本来の自民党の主流だった人たちや公明党の考え方とは違う。みんな安倍総理に違和感を持っているけど言えない。そういう違和感を持っている人たちに、『安倍1強を許してはいけない、このままでは日本が歪んでしまう』と訴えていきたい」と述べた。