岡田克也代表は30日、秋田市河辺でりんごの栽培や稲作をしている後藤忠一郎さん宅で、近隣の農業者らも交えて農業の現状や問題点について意見交換した。その後、近隣住民約80人を集めてミニ集会を開催。岡田代表は、参院秋田県選挙区から立候補している松浦ダイゴ候補への支持を訴えた。この集会には寺田学衆院議員も参加した。

 意見交換では、「国は大規模化、効率化をすることを目標としているが、それができるのは平地の一部の地域だけだ。中山間地ではとてもできない」「天候などに左右されることから、安定した収入を維持するのは難しい。だから若い人たちに農業を勧めることは難しい」「若い人に勧められないから、農家をやっている人間は年寄りばかり」「農業はリスクが大きい。国の保護政策がなければ成り立たない産業だ。正直、民主党時代の所得補償制度はとても助かった」「TPPにより交付金がどうなるのか、農家は皆不安を持っている」「共済制度があるが、災害補償よりも所得補償に切り替えて欲しい」「農地の転用に際して規制緩和を図ってもらいたい」など、農業が抱える問題点、不安について数多くの意見が寄せられた。

 岡田代表は、「農業は自然相手、生き物だから計画通りにいかないこともある。そうしたリスクをどうカバーしていくかは、国なり公がやっていかなければならない。若い人が安心して農業に取り組めるようにしないと、もう先細りになってしまう。大規模化すると言っても、将来やっていかれなくなるようでは投資のしようもない。見通しがしっかり立つようなちゃんとした農政がないといけない。今日はそういったことを、あらためて教えていただいた」と述べた。

 

ミニ集会