蓮舫代表代行は2日宮城県を訪れ、仙台市内で桜井充候補とともに街頭演説を行った。

蓮舫代表代行

 蓮舫代表代行は「私が参院議員になってから、本当にこの屈しない姿にいろいろ学ばせてもらった。桜井さんはぶれることなく、屈することなく、自分が信じたもの、宮城の皆さん、国民の皆さんのためになると思ったことに果敢に立ち向かってきた。与党のワン・オブ・ゼムの議員ではなく、正しいことを、対案を持って堂々と政権に指摘できる議員を当選させてもらいたい」と桜井候補への支援を呼びかけた。

蓮舫代表代行

 そのうえで、民進党は、子ども手当や高授授業料の無償化を実現、望めば誰もが奨学金を受けられるようにと奨学金制度の拡充など、一貫して人に着眼した政策を進めてきたと力説。「子どもたちはやがて学校を出れば納税者になり社会保障の担い手になる。人を育ててこその、皆さま方の税金の再分配ではないか」「一部の者だけに金を流す政治はそろそろ転換をしよう。われわれは、人への投資の経済再生を行う。納めていただく税金、所得税18兆円、消費税17兆円、法人税はわずか12兆円。法人だけに優遇するのではなく、所得税や消費税を納めてくださる皆さん方の将来の安心、子どもたちの将来の安心、働いている人たちの職の安定を目指すことこそが今の日本の、最も未来を描ける処方箋だ」と訴えた。

 憲法改正をめぐっては、「時の総理ではなく、国民が声を上げてこその改正ではないか。誰も上げていないのに上から9条を変えて国防軍をつくると言う。あらためて、この人は憲法を学んだことがないと心の底から思う。こういう人に日本の平和主義をゆがめられるのは絶対に反対だ」と表明。「総理のための憲法ではない、総理のための政治ではない、年金は政権のマネーゲームのための財源ではない。国民の手に取り戻す政治を実現しよう。それができるのはこの選挙区では桜井充さんしかいない」などと力を込めた。

桜井充候補

桜井充候補

 桜井候補は、奨学金制度の問題を取り上げ、親の給料が下がっていることと、大学や専門学校の授業料が上がったことにより、現在では50%以上の学生が奨学金を借り、借金を背負って社会に出ていくことになっており、返済には短い者で10年、長い者で20年かかるため、日本の最大の課題は少子化であるにもかかわらず、そのことにより結婚できない、出産、子育てをしにくい状況を生んでいると指摘。1995年をピークに生産人口年齢が減っているために個人消費が伸びず、経済がよくならないこと、名目GDPのピークが97年だったことにも触れ、「少子化が大きな影響を及ぼしている。われわれはずっと少子化対策、人を大事にする政策に取り組んできた」と述べ、少子化対策を放置してきた安倍政権との違いを浮き彫りにした。

 桜井候補は同時に、「庶民、市民に寄り添う政治を行っていかなければならない」と強調。法人税を軽減したり株主配当金を増やす大企業優遇、株主優遇の安倍政権に対し、民進党は日本の企業の99%を占める中小企業優遇、そこで働く多くの人々はじめ、労働者を優遇する社会にしなければいけないと述べ、「労働分配率を上げ、株主の配当を減らして、みんなで豊かな生活をしていきたい。皆さんの生活を生活を守るために一生懸命やっていく」と決意を表明した。

「宮城からは桜井さんを」と支援をと蓮舫代表代行(左)と桜井候補(右)

「宮城からは桜井さんを」と支援をと蓮舫代表代行(左)と桜井候補(右)

JR仙台駅西口近くでの街頭演説会にはデッキ上からも演説を聴き入る人々が大勢参集

JR仙台駅西口近くでの街頭演説会にはデッキ上からも演説を聴き入る人々が参集