岡田克也代表は参院選の開票が進んだ10日深夜、党本部で記者会見し、記者団の質問に答えた。

 この中で岡田代表は、「いままで関心を持っていただけなかった若い人、赤ちゃんを連れたお母さんなどが熱心に(選挙に)参加していただいた。新しい民主主義が始まったということを高く評価している。これからもそういう形が広がることを期待したい」と述べた。

 改憲勢力3分の2を許してしまった点についての所感を求められ、改憲勢力という言葉の定義が明確でないとしながらも、「残念ながら3分の2を許してしまった。しかし、正々堂々と安倍さんが憲法改正を掲げて論戦した結果ではなく、安倍総理は争点から逃げた。総理であれば、しっかり堂々と改憲を争点にすべきで、そこが非常に不満だ」「(安倍政治は)一言でいえば国民に対して不正直。重要なことを説明しない。投票日前2週間に党首討論もやらなかった」と厳しく批判した。

 民進党としての選挙結果については、「3年前と比べるとかなり回復途上」と述べ、民進党の考え方は「理解されたと思う。安倍総理は成長の果実分配。私たちはそうではなく、予算の配分そのものを変えるということだ」と述べた。

 民進党の地方組織の現状について、「関西は京都を除いて全滅状態。地方議員の数が減って、県連の機能が弱くなっている県連もある。立て直しが課題だ」との考えを示した。