岡田克也代表は28日午後、党本部で定例記者会見を開き、東京都知事選、経済・財政問題について見解を述べた。

 都知事選については、昨日初めて民進党の推薦する鳥越俊太郎候補と並んで支持を訴えたことを紹介し、「(候補者は)このまましっかり都民に信念を訴えてほしい。同時に民進党として訴えていくことも重要だ」と述べた。

 安倍総理が来月2日に閣議決定するとして明らかにした経済対策については、内容が発表になってから具体的に問題点を指摘したいとしながらも、「総理は『未来への投資』と言うが、一時的なばらまきの内容もある。不安定なばらまきは意味がない。持続的な制度を確立して、将来の不安をなくさなければならない」と批判した。

 また経済対策に財政投融資を活用する内容については、「財投活用をすべてを否定するつもりはないが、リスク判断をどうするかが問題。JR東海がリニア建設のリスクを自ら引き受けるという当初の案ではなく、財投から巨額の貸し付けをするということになれば、国民への説明が必要となる」と述べた。

 政府が26日に公表した2020年度に国と地方の基礎的財政収支の赤字が5・5兆円になるとの新たな試算については、「政府には具体的な目標がない。どうやって克服するのか。景気回復だけで克服できるものではない。事実上、政府は2020年の黒字化をあきらめたということではないか」と批判した。