岡田克也代表は7日、UAゼンセン(全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟)が横浜市内で開いた第5回定期大会に来賓として出席し、あいさつした。

 岡田代表は、定期大会への祝意と参院選支援への謝意を表した後、参院選結果に触れ「一番厳しい時期を乗り越え一歩踏み出すことができた。苦しい時も支えていただいたUAゼンセンの皆さんのおかげだ」と述べた。今後民進党が2大政党の一翼を担うための課題として「一つは女性が重要な役割を果たすこと、もう一つは地方組織をしっかり作り上げることだ」とし、「われわれが目指すのは政権交代のある政治であり、ここで新しいリーダーのもと進めるのが大事で私は新執行部を支えて頑張っていく」と述べた。

 野党連携については、「理念や基本政策が異なる政党との連立はありえないが、巨大与党を前に衆院小選挙区で野党が複数立つのは与党を利することは明らかであり、現政権を倒して新しい政治を進めるという大きな意味での合意は必要、その前提で野党協力のあるべき姿を考えなくてはならず、次の代表が誰になっても大筋では変わらない。組合の皆さんからもご意見を頂きながら進めていきたい」と述べた。

 最後に労働運動の課題について「一つは、もっと女性に重要な役割を果たしていただきたいこと、もう一つは雇用労働者の4割を占める非正規雇用の組織化ではないか。ぜひUAゼンセンが先頭に立って労働運動を引っ張っていただきたい」と述べた。

UAゼンセン第5回定期大会

UAゼンセン第5回定期大会

 UAゼンセンの逢見直人会長はあいさつで、結果にこだわる運動として(1)川合孝典さんの参院選勝利(2)組織人員の拡大(3)2016労働条件闘争につき成果を上げることができた――と3点を報告。また「自民党に代わる2大政治勢力の中心は民進党であり、民進党が目指すものを明確に国民に提示して次の国政選挙を戦ってほしい」との期待を示した。逢見会長は本大会で会長を退き、連合事務局長職に専念する旨も報告された。