民進党は24日午後、厚生労働省から、いわゆる年金カット法案についてのヒアリングを国会内で開いた。

 大串博志政務調査会長は会合の冒頭、一部報道で旧民主党が打ち出していた所得比例年金について、賃金が下落した場合に年金が下落する可能性があると報じられた件について、「これは誤解。試算はいくつか作ったがそれは決定したものではない。マイナスに改定されることはないという前提で考えていた」と報道の内容を打ち消した。

 長妻昭衆院議員は厚生労働省が出した試算について、年金カット法案が発動されない試算だけでは不十分であるため、将来年金カット法案が発動されたときの試算をなぜ出さないのかをただした。これに対して同省の担当者は「今回の試算で効果は把握できる」と述べ、長妻議員は「年金が減る状況が起きるからこの法案を出しているわけで、起こったときの試算を出さないのは不誠実だ」とかみ合わないやり取りにいら立ちを見せた。