参院本会議が9日開かれ、徳永エリ議員がTPP承認案と関連法案に対する反対討論を行った。

 徳永議員は、「必要な法案も、問題のある法案も、11本もの法案を束ね、充分な審議もしないまま1回の採決で成立させてしまおうという横暴な手法」だと、TPPに断固反対を表明した。

 また、参院特別委員会の審議の中で、問題点が次々と明らかになったとし、「遺伝子組み換え食品や米国産牛に使用されている肥育ホルモン、食品添加物や農薬、ポストハーベストなど、食の安全、安心が脅かされる」「医療や薬価、国民皆保険制度は守れるのか」「ISDS条項は、米国政府が訴えられても敗訴した事例はなく、米国と多国籍企業に有利な仕組みではないか」と指摘した。

 そして徳永議員は、「議論が尽くされていない中で、拙速に数の力でTPP協定を成立させることは、未来に禍根を残す。政府には、グローバル企業や金融資本の立場に立つのではなく、国民の生活を、安心、安全を守る立場に立ってほしい」と訴えた。