蓮舫代表は9日午後、TPP承認案が衆参両院で承認されたことを受けて、記者団からの取材に応じた。

 この中で蓮舫代表は、TPPが承認されたことに「残念だ」と述べた上で、「食の安全や、国民の皆さんが不安に思っていることが解明されていない。丁寧な審議を求めたが、安倍内閣は11本の法案を1本に束ねて提出する悪い癖がある。関連法案についても今日急いで採決するものではない。まだ解明されていない部分の審議を尽くすべきだ」として、安倍内閣の拙速な審議と強引な採決を批判した。

 年金カット法案、カジノ法案への対応を聞かれた蓮舫代表は、「年金カット法案は衆院で19時間の審議で強行採決。この手法は安倍政権のお家芸だ。私たちは国民の声を代弁する責任政党としてしっかり審議し、拙速な採決には反対の姿勢を崩さない」「カジノ法案は、衆院が空いたから審議入りしたのではという感想は否めない。一度廃案にして出し直すべきだ」と答えた。

 男女の同数法案について、党首討論後に自民党が急きょ党内手続きを進め出したことについて蓮舫代表は、「私との党首討論がきっかけで、考えを変えたのだとすれば大歓迎」と述べる一方、議論のスピードアップを求めた。