蓮舫代表は12日、新年初めての定例記者会見を党本部で開き、「今年も、女性・働く人たち・次世代を担う学生や子どもたちのためにしっかりとリアルな政策を提言していく政党でありたい」と抱負を語った。

 冒頭、三菱電機が新人社員に違法な長時間労働をさせたとして厚生労働省の神奈川労働局に書類送検された問題を取り上げ、「目に余る長時間労働がずいぶん蔓延しているのではないか。あらためてその根の深さを痛感している」と指摘。こうした問題に対して民進党が国会に提出している長時間労働規制法案が有効であると説明し、「この通常国会、長時間労働是正、過労死をゼロにする。しっかり対案、提案をもって取り組んでいきたい」と問題解決に向け決意を示した。

 また、政治分野における男女共同参画推進に関して、ようやく自民党から国会に法案が提出されたことを受け、「ぜひこの通常国会で実現させていただきたい」と強調。並行して衆院選挙制度へのクオータ制導入法案も提出していると説明し、「これが実現すると、女性議員をしっかりと増やしていくことが具体的になってくる。働く女性にしっかりと光が当たるような、光が当たる女性が少ないのであれば増やしていけるような立法を今年も提案していきたい」と力を込めた。 

 記者団からは、野党共闘、共産党との連携、都議選への対応、小池都知事との関係、退位問題、共謀罪新設法案、男女共同参画推進法案、トランプ次期大統領の記者会見における日本に関する言及などに関する質問があった。