衆院予算委員会で27日午前、2016年度第3次補正予算に関する基本的質疑で民進党の4番手として福島伸享議員が質問に立ち、(1)文科省の天下り問題(2)トランプ大統領就任後の米国とのTPP等通商交渉(3)日本版高度人材グリーンカード創設――を取り上げました。

 福島議員は、トランプ米大統領就任後の今後の米国との通商交渉について、「トランプ大統領の1月24日の大統領令には、今後は2国間の貿易協定を交渉していく。米国は永続的にTPP交渉から離脱するよう指示するとある」「気候変動枠組み条約、WTOのドーハラウンドに米国はノーと言った。米国は政権が代わっても一度ノーと言ったら方針は変わらない」と指摘し、TPP後のことに頭を切り替えるべきだと述べた。安倍総理は、「TPPは米国にとっても不利なことではないこと等を話をしていくことは重要だ」などと答えた。

 福島議員は、「60年代の繊維、70年代の鉄鋼、80年代の自動車や半導体、日米構造協議などさまざまあったが、米国からの要求に従ってきた歴史ばかりだ。TPPをやりたいと言って、それがダメだからと米国との安易な2国間協議の土俵に上がるべきではない」と釘を刺した。

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