大塚耕平議員は30日、参院予算委員会での2016年度第3次補正予算に対する総括質疑の民進党3番手として(1)トランプ新大統領の米国への対応(2)補正予算の内容(3)財政健全化策(4)景気動向――などについて質問した。

 大塚議員は、今回の補正予算の内容についてそれぞれ関係大臣に質問したが、補正予算の各項目の予算額などの基本的な数字が満足に答えられないなど、大臣の勉強不足が露呈。質問通告がなかったから答えられないなどと言い訳を繰り返す大臣らに対し、「日本の財政状況は決して楽なものではない。不要不急で緊要性のないものを第3次補正予算に積む必要はない。補正予算は当初予算に比べ少額とはいえ億単位、兆単位だ。国民の皆さんからすれば大変な金額だ。所管大臣は、それぞれ所管の予算の中身は熟知をしてほしい」と厳しく指摘した。

 大塚議員は質問の最後に、「この財政状況と、異常な金融政策のもと、国民の皆さんの不安を払拭し、予算にできるだけ賛成してもらうためには、既定経費の見直しをもっと行うべきだ。野放図な対外経済支援は抑制すれば結果として国債発行はもっと抑制できる。金融緩和の出口戦略はそろそろ進め、デフレ脱却を完全なものにするには、GDPの6割を占める個人消費に直接影響を与える家計所得や個人消費に財政支出を集中すべきだ」と訴えた。

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