愛知県連の男女共同参画委員会は16日、子育て女性の就労支援に対する国や県の取り組みを確認するため、名古屋市内にある厚生労働省所管の「マザーズハローワーク」と「ママ・ジョブ・あいち」の視察調査を行った。参加者は谷口知美(委員長)、塚本久、森井元志、安井伸治、福田喜夫、朝倉浩一、高橋正子、中村すすむ、樹神義和、小山たすく各愛知県議、ひび美咲、松本まもる、土居よしもと名古屋市議、小川真由美小牧市議、桜井秀樹豊田市議、矢嶋恵美扶桑町議が参加した。

 働く意欲のある子育て中の女性が、仕事と家事・育児の両立の困難さ、職場環境や保育園不足により子どもを預けることのできない現状など、働きたくても働けない社会環境が大きな問題となっており、女性の社会進出の妨げや子どもの貧困問題につながっている。そうした問題の解決の糸口を探るべく、視察を行った。

視察した「あいちマザーズハローワーク」

視察した「あいちマザーズハローワーク」

 「あいちマザーズハローワーク」では、子育てしながら就職希望する母親などを対象にさまざまな状況やニーズに応じながら就職にいたる道筋をサポートしている。託児つきの各種セミナ―も毎月開催しており、安心してパソコンなどのスキルアップや就労支援を受けることができる。また、早期の就職を目指す人のための個別支援を行っており、予約による担当者制で丁寧な支援が行われていた。「マザーズハローワーク」と同じフロアには、人材が不足している介護・看護・保育に関わる「福祉人材コーナー」も設置されていた。

 「ママ・ジョブ・あいち」は愛知産業労働センター17階の労働総合支援フロアの一角に設置されており、子育て等により離職した女性への再就職支援を実施している。女性同士で話し合うカウンセリング、再就職の不安を解消するワークショップ、職場実習、女性の採用を考えている企業との再就職相談会など「何かしたい」「何からはじめれば?」「働きたい」の相談に応じている。

 必要な人に必要な情報や支援が届かないことは、大きな課題の一つ。必要な人々に社会資源を活用していただけるよう、民進党議員が発信していくことの重要性を再確認した視察となった。