党役員会見に関する基本的な方針について

安住淳代表代行記者会見

2017年6月7日(水)15時00分~15時08分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)


■質疑

■冒頭発言

(なし)


■質疑

○加計学園問題について

【共同通信・市川記者】
 加計学園の問題に関して伺いたい。この問題に関して、「総理のご意向」などと記載された文書の存在を、文科省の複数の現役職員が報道機関の取材に対して認めている。信憑性を高める証言が相次いでいる一方で、政府・文科省は再調査を拒否し続けている状況だ。まずこの点についてどう思われるかということと、官房長官や文科相の不信任や問責については検討していないのかどうか伺いたい。

【代表代行】
 国会のことは、それぞれ国会対策委員長や参議院の責任者に聞いてください。
 連日報道もされていますが、国民がこれをどう見るかが本当に問題だと思いますが、ここまで証言が出てきて、事実上、文科省の中で共有していたということは、公文書だと我々は断定しますが、それを全く認めないということは政府の信用に関わってくるのではないかと思います。だからそういう点では、いずれ選挙で黒白をつけなければいけないのだけれども、この内閣が信用に足る政府なのかということがだんだん問われてくると、我が国にとって決していいことではないと私は思っています。
 それから、国会のある意味での解明する力を一方的に削ぐような官邸の態度というものに対しては、憤りを覚えております。

【日本経済新聞・加藤記者】
 加計学園の問題に絡んで、今、前川前文科次官の証人喚問と、あとは集中審議というところを求めていると思うが、会期末が迫ってきて、現状でまだ党首討論が1度も開かれていない状況だ。この現状についてどうお考えになるかということと、党として党首討論を強く求めていくのか伺いたい。

【代表代行】
 なにか、予算(委員会集中審議)はやらないけど党首討論ならやってやるとか、駆け引き材料に本来使うものではないんじゃないの。猛省を促したいと思いますよ、与党に。そっちはいいけどこっちはダメだとか、都合よく使うものではないから、党首討論というのは。もともとの趣旨をよく考えて質問してください。与党側に質問したほうがいいですよ、それ。

○東京都議会議員選挙について

【朝日新聞・斉藤記者】
 先ほど柿沢未途役員室長が役員室のほうにお見えになっていたが、現状の党の対応や受け止をお願いしたい。

【代表代行】
 本人に聞いてください。本人が責任をとる話ですから。
 まあ夫婦それぞれ別の政治家ですから。当事者のこの時期での離党というのは非常に残念だけれども情けない話だし、やはり政治家としての矜持ってどこにあるのかということは必ず問われると思います。夫婦は別ですが、人格も別ですから、しかし柿沢さん自身が一番身近にいる方でもあるわけだから、ご本人に聞いてください。

【時事通信・岸本記者】
 柿沢さんは先ほどぶら下がりにあまり応じていらっしゃらなかったので、あらためて執行部の一員としての受け止めを伺いたいのと、あとこれが都議選に与える影響をどうお考えになるか伺いたい。

【代表代行】
 いや、それは影響はあるでしょう、この時期ですからね。
 あとは本当に、本人がきちっと説明する責任があるのではないですか。柿沢君というよりも、奥さんのほうでしょう。

○「共謀罪」法案の審議について

【テレビ朝日・白川記者】
 「共謀罪」について伺いたい。きょう参議院で法務委員長の解任決議案が否決されたが、会期末が迫る中、民進党が掲げる「共謀罪」の成立阻止に向けて今後どのような対応をとっていくおつもりか。

【代表代行】
 あらゆる手段を講じていこうという話はしました。

【テレビ朝日・白川記者】
 具体的に、直近で言うとあすの法務委員会をどうするかということも関わってくるかと思うが、会期末が迫る中、内閣不信任ということについての考えもお聞きしたい。

【代表代行】
 あらゆる手段をもって対応したいと思いますが、詳細は参議院側に聞いてください。

○日印原子力協定の承認について

【共同通信・市川記者】
 インドへの原発輸出を可能にする日印原子力協定が、きょうの参院本会議で可決・承認された。核拡散防止条約未加盟のインドに核物質や原子力関連技術の移転ができるようになるわけで、核実験をしないようにする歯止め・阻止の実効性確保が課題となるが、安住さんの受け止めをお願いしたい。

【代表代行】
 だから前から言っているのですが、協定書の中には、核実験をやったら(協定を)停止するということは書いていない、それは別文でということなのだけれども、本来やっぱり協定を結ぶ段階で、公的文書として協定にそれを盛り込まないと、我が国がこれまで戦後訴えてきた、70年間世界に言ってきたことと矛盾することにつながるので、我々は反対をしたということです。
 参議院で承認されたことは、残念です。

○今国会の会期について

【NHK・黒川記者】
 「共謀罪」の話とも関連するが、国会の会期について、政府・官邸は加計学園の追及をされたくないから、もう会期でバシッと閉じるだとか、刑法成立のために小幅も含めて延長もと、いろいろな声があるが、この会期について代行はどのようにお考えか。

【代表代行】
 野党がとやかく言う話ではないでしょう。ただ、手前勝手なことばかりやって与党の都合のいい国会運営をやることは、我々としては体を張って阻止したい。